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2013年8月27日 (火)

9/3、4開催、『吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井俊彦のミッション・インポッシブル~』で何かが起こる! キーマン2人に聞く!

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大阪・道頓堀の道頓堀ZAZA HOUSE/POCKET’Sで9月から始まる「道頓堀ZAZAよしもとライブ」では、お笑いライブにとどまらず異なるジャンルとのコラボレーションイベントを様々な形でお届けし、道頓堀ZAZAでしか観られない舞台を展開します。

その先陣を切るのが、9月3日(火)・4日(水)に開催する『吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井俊彦のミッション・インポッシブル~』。関西を中心に活動する男性のみのパフォーマンス集団、男肉 du Soleilと吉本新喜劇がタッグを組み、歌と踊りと汗と笑いのステージをお見せします。そしてこのたび、開催を前にして、男肉 du Soleil(おにく・ど・それいゆ)の代表かつ本公演の作・演出も手掛ける団長・池浦さだ夢さんと吉本新喜劇のランディーズ・高井俊彦による対談が実現しました!

――まずは高井さん、この公演では久々のダンスがあるそうですね。
高井 そうですね。稽古をして分かったのですが、今回は僕が思っているダンスじゃなかったですね。WEST SIDEの時しかダンスをしていませんが、ダンスってこんな感じだったって記憶していたのとは違う…。何ていうか、意地悪なダンスでした(笑)。
池浦 まあまあ、そうですね(笑)、ちょっと疲れるように仕向けてあるというか。
高井 右手、左手、右足、左足みたいな感じで覚えるものと思っていたんですけど、そんなんじゃなかった。「とりあえずこれ見てください」「いや、無理や。何やこれ」っていう。「得体の知れないこの動き、どうやったらええんねん」っていう感じでしたね。
池浦 今回はそのダンスが一番難しい、意地悪なダンスなので。それはもうあらかた覚えられたので、後はもう余裕でいけるのではないかと思います。

--普段の舞台とは違うと思いますが、稽古をしてみて現時点ではどのような感触ですか?
高井 どう言うたらええのか、団体行動じゃないですか、新喜劇って。演出家の方、作家の方がおられて、みんなで稽古をするんですが、この間やらせてもらった(この公演の)稽古では、団員の方にマンツーマンでずっと、ダンスを教えてもらって。「……これは何や?」っていう(笑)。新喜劇でたとえると、一人コケの練習させられるみたいな(笑)。記者会見の時もちらっと言わせてもらったのですが、男肉さんの公演では“男肉飛び散る席”というものを設けていて。男肉さんの公演は1作品、VTRで見させてもらっただけなんですけど、「いや、そんなに(汗が)飛ぶの?」って思ってたんです。それがこないだの稽古で僕の“男肉”がものすごい滴り落ちて、Tシャツがビッシャビシャになったんですよ。あ、これは飛び散るなと。
池浦 ビッシャビシャでしたね。高井さんのシャツの色、全部変わってましたもんね。
高井 これはえらいことやわと思って。急遽、ブログとかにも「汗が飛び散りますよ」って全面的に告知しました。

--ストーリーは、池浦さんが書かれるということですが、高井さんのイメージも考慮して作られたんですか?
池浦 高井さんと一度お話させてもらって、その後、高井さんが主役ならどういうものが映えるかなと考えていて、ふと高井さんとトム・クルーズが頭の中でかぶったというか…。
高井 ちびっていうところだけでしょ?
池浦 違います、違います、高井さんだったらスパイアクションとかかっこよく、面白くできるかなって思って。高井さんは僕が高校生の時からテレビで見てるから、WEST SIDEも高校生の時なので…。
高井 あ~、そうなんですね~(しみじみ)。
池浦 僕は生まれも育ち大阪で、ずっとお笑いに憧れていて、ずっと見ていたので。高井さんってリーダーのイメージがあって。僕ら男肉 du Soleilって結構ポンコツが多くて。見た目に華がないというか…。その中で、高井さんがピシッと立って僕らを引っ張っていくというイメージです。僕らも一緒にスパイ活動とかする中、高井さんがリーダーでぐいぐい引っ張っていくと面白いかなと思って。

--高井さん、今お聞きになってどう思われますか?
高井 どうなんでしょうね~、親に感謝といいますか(笑)。自分ではリーダー気質とは思ってなくて、WEST SIDEの時も一番年長で、相方とどっちがしっかりしてんねんっていったら僕やったというだけで…。まあ、新喜劇の中でもリーダーを任せられることもあったので、そんな感じが出ればなぁと思います。ただ、男肉さんを率いることは絶対無理です、僕は。ポスターの撮影の時に団員の方にお会いしましたが、「うわ、これは率いられへんわ」って(笑)。
池浦 (笑)、そっちの方か!
高井 この濃いメンバーの方たちは無理だと。新喜劇も濃いメンバーですけど、いい意味、悪い意味、全部ひっくるめて陰と陽。新喜劇のメンバーとは逆といいますか。
池浦 この前、初めて高井さんが出ている新喜劇を拝見したのですが、新喜劇はカラッとしてました。本当に陽、サニーサイドな雰囲気があって。あの舞台を観て、僕らはやっぱりダークサイドやったなって。
高井 新喜劇って、ベタで分かりやすくて、お年寄りからお子様までみたいなものですが、(男肉 du Soleilは)そうじゃない。
池浦 舞台上の高井さんもカラッとしていて、お日様のようで。「これは僕らと全然違う…何やろこの違い…」って思って。でもせっかくのコラボレーションなので…。男肉 du Soleilって一切、ツッコミをしないんですよ、舞台上で。「ボケと受諾」と言っていて、すべてに身を流すというスタイルで。というのも、ツッコミができないんですよ。ツッコミって本当、難しいなと思って。真似事はできても、芸人さんの何万分の1のクオリティしかできないから。でも今回は高井さんが立ってくれるので、生まれて初めて男肉にツッコミの要素が生まれるという…。
高井 そうなんですね、それは楽しみですね。
池浦 コントとかも作ったりもするんですけど、団員にツッコミの台詞を言わしても、ま~うまく言えません。何が悪いのかも分からないぐらい。演出の仕方も分からず、「うまいことツッコんで」くらいしか言えなくて。そういうところは高井さんにお願いして、勉強させてもらおうかなというのは本心からあります。

--そんな男肉 du Soleilからは5人の団員さんが出演されます。
高井 ツッコミで一番楽しいのは、舞台上で何が起こるかわからへんことで。新喜劇では一応、形がありますが、今回のような舞台では僕はどう、ツッコめるんやろうと。団員さんとは、練習でもある意味距離を置く方がいいかもしれないですね。その方がバッチバチ行きたなるというか。……ただ、ポスターの撮影の時に初めてお会いしたんですけど、団長さん以外は、多分、クラスが一緒になっても友達になってへんタイプばっかりでした(笑)。団長さんとは気さくにしゃべれるんですけど…(笑)。
池浦 ほんま、クラスの左奥の方におる、廊下側の隅っこにおる集まりですから。

--団員さんは普段、どんな感じなんですか?
池浦 静かな塊というか…。
高井 クリ太マメ男くんが奈良出身で、僕と一緒なんですね。団長さんが「奈良なんですよ、この子も」って紹介してくれたので、「あ~そうなんですか!」って話を広げようとしても全然、広がらへん(笑)。
池浦 単語でしか答えられない、コミュニケーション不全みたいな病気です(笑)。中学の名前言い合って終わったという。
高井 こんな広がらへん会話、久々に見たなっていうくらいでした。
池浦 あれはほんと、高井さんに申し訳ない。でも、舞台に立てばはっちゃける特性があるので、何とかそこは芝居で…。
高井 そうですね、面白いことになればと思いますね。

--この舞台は、対極にあるものが混ざり合う感じでしょうか。
池浦 本当にそうだと思います。芸人さんのポジティブさというか、ポップさというか…、僕が高井さんに抱いているイメージはポジティブでカラっとしたイメージがあるので、僕らみたいな日陰者にどう太陽を照らしてくれるのかなって、そこが一番の楽しみです。お笑いのシーンを作ろうと思ったら芸人さんに勝てないですし、でも逆に高井さんが知らない演劇的な要素とかは持っていますから、そういうところもお互い、きっちり言い合えたらなと思いますね。
高井 ベタじゃない吉本新喜劇、ポップな男肉 du Soleil…。両方ええとこ消しあったらどうなんねんっていう(笑)。

--お互いの武器を取り上げて新しいものを作る。面白そうですね。
池浦 一緒に作り上げていきたいですね。

--高井さんは、新喜劇入団以降、こういふうにほかの劇団の方と舞台を作られたというご経験はありますか?
高井 客演で出していただいたことはありますが、こういう形ではないですね。今回は吉本新喜劇の代表として出させてもらおうという気持ちが一番なので、そこのプライドも持って。でも一方で、プライドなんかない方がいい、ぐっちゃぐちゃにされたらいいとも思ってます。ドSとドMが入り混じったような気持ちですね(笑)。あと、この舞台が終わってから男肉さんの要素をどう新喜劇に取り入れるかという、僕はその課題もありますね。

--男肉さんは舞台では必ず上半身裸ですし、もしかしたら、この先ずっと高井さんも上半身裸になるかもしれない。
高井 いやいや、そういうキャラは……島木(譲二)さん?
池浦 新喜劇で裸と言えば!
高井 ……それはあるかもしれないですね(笑)。

--男肉の団員さんは今回の舞台について何とおっしゃってますか?
池浦 「すげー」って言ってますね。関西の子が多いので、小学生の頃から新喜劇を観てますし、同世代なのでランディーズも知ってますから、単純に「すごいね」と。

--リアクションはおとなしいけど、内面では燃えてる感じですか?
池浦 くすぶりながら燃えてる子たちなので、中身は十二分に燃えていると思います。

--吉本新喜劇からはいちじまだいきさんも出られますね。
高井 いちじまはパントマイムの教室に通っていたりとか、何事も純粋に取り組む人間で。
池浦 今回の(吉本新喜劇からの)出演者は何事にも本気で取り組む芸人さんというところが共通点なんですかね?
高井 島田一の介は違いますけどね(笑)。いい意味でずっと肩の力を抜いてきてはって今のポジションの方やと思います。エキスパート、Mr.新喜劇です。一番面白くなりそうな気がしますね、島田一の介という人が。このお話をいただいたとき、新喜劇の先輩と後輩で一緒に道場破りみたいなことをしたいとお伝えしたんです。吉本新喜劇からの3人、三世代の吉本新喜劇の人間が男肉で揉まれるんでしょうね。

--そこを新喜劇流に揉み返すということは?
高井 それではないでしょうね。○○新喜劇という名称、たとえば「男肉新喜劇」というのであれば新喜劇の土壌に来てもらっていますけど、今回はどっぷり向こうに委ねると言う感じになると思うんです。
池浦 すごく寄せてもらっていると思いますが、とはいえ、島田さん、高井さん、いちじまさんからバシバシ勉強させてもらいたいです。
高井 僕とかいちじまは、「あ、男肉さんってこんな感じなんだ」って、「これに挑戦できるんだ」って理解できると思いますよ。でも島田一の介はできないと思うんです。「何で裸なんや?」から入ると思います。でも、そこが面白いと思います。なんじゃい?ってなって、それが面白くなった方がいいじゃないですか。ちょっとカルチャーショックを受けると思うんです。いい意味でそんなおっさんぶりが出た方がいいと思いますね。一番お客さん目線なのが一の介さんじゃないですかね。

--お客さんにはどういうふうに楽しんでもらいたいですか? 
池浦 そうですね。男肉 du Soleilという僕らのカラーは出させてもらうつもりでして、その中に新しい要素――新喜劇的要素やツッコミとか、そういうものが入ったものを観て、お客さんがどう思われるのかが気になりますね。もちろん新喜劇のお客さんにも「こんな新喜劇は今までなかったな」って成功の意味で思われたいです。ちゃんと笑えて汗かいてという約80分をお贈りできればと思います。
高井 未就学児入場不可というのが、新喜劇では絶対ないことで。R指定新喜劇ってどういうことやろうと。助走なしで飛べみたいなことですかね? そういう、どうしたらええねんっていうことをうまい具合に見せられたらと思いますね。いい意味で新喜劇の伝統を守りつつ、「あれ? 今まで伝統って言ってたけど、この方法じゃなくてもよかったんか?」ってなったらいいと思います。滑走路で助走して飛行機が飛ぶみたいな、「これがあるから、こう飛べる」って教えられていると思うんです、新喜劇って。でも「ヘリコプターみたいにいきなり飛ぶねんで」って、そういうふうなことになりそうな気がします。
池浦 そういうことを見つけられたら、僕らもうれしいですね。。

--男肉さんの舞台は、最後は全員が死んで、また生き返るというお約束がありますが、この公演ではその辺りはどうされる予定ですか?
池浦 あれをやるとただの男肉にしかならないので、稽古をしながら見ていきたいですね。僕らはいつも、最後は全員が死んで、僕が歌って生き返るっていうのがお約束でありまして…。
高井 それは誰も死んだらあかんっていうルールなんですか?
池浦 そうです、本当。絶対ハッピーエンドで終わりたいっていうのが僕の中にあって。
高井 これは吉本新喜劇にも相通じるところですよね。絶対に誰も死なない。
池浦 それまでボンガボンガ死ぬんですよ。
高井 でも生き返る?
池浦 はい。生き返ります。最後はどんな形でもいいから大団円、ハッピーで終わりたいというのは絶対ですね。

--共通点となるキーワードは「死なない」ですね。
池浦 はい。僕ら最後、ふんわりと、ハッピーエンドで終わるんですけど、新喜劇のラストってハッピーエンドになりつつも、小さな事件が起こってワチャワチャで終わるじゃないですか。そういう感じの終わり方に憧れがあって、そういうこともお見せできたらなと思います。
高井 あ~、なるほど。いいですね。面白そうです。

--「道頓堀ZAZAよしもとライブ」の製作会見の時に、「この公演そのものがミッション・インポッシブルだ」と高井さんはおっしゃっていましたが、今、この対談を経てこのミッションをどのようにクリアしていこうとお考えですか?
高井 おこがましいですけど、これが「道頓堀ZAZAよしもとライブ」のトップバッターということで、最初はお祭りの方がいいと思うんです。なので男祭りになればいいなと思います。が、もっとポップなものの方がよかったかな?っていう思いもちょっとあるんです(笑)。「先鋒ちゃうやん、このイベント」って(笑)。
池浦 そうですね~…チラシがすでに真っ黒ですからね~。
高井 「ちょっとちゃうやん」っていうのもあるんですけど、それもまたミッションかなと…。このイベントを機に「道頓堀ZAZAよしもとライブ」が盛り上がればいいなという思いもありますので、とにかく楽しいことをやれたらなと思います。新喜劇を観たかったらNGKや祇園花月に行って、男肉さんの舞台を観たかったら本公演を観に行って。ZAZAはエロい映画しかやってへん映画館のような、おかしなたとえですけど、「ここ来たらなんかええなぁ…」みたいな、そういうスポットになればと思います。「この店の付きだし、めっちゃ油っこいの出てきたで、うーわ、何やこれ! ギトギトやん。でもうまい」みたいなことになればいいと思いますね。付きだしが酢の物とかやったら分かるけど、今回はどう考えても違うでしょ?
池浦 天かす山盛り感、ありますもんね。
高井 でもそんな付きだしをきっかけに他のものも観たくなるような、そうなればいいなと思います。


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『吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井俊彦のミッション・インポッシブル~』
会場 :道頓堀ZAZA HOUSE
日時 :9月3日(火)・4日(水) 各日開場18:30 開演19:00
料金 :(一般)前売2500円/当日2900円
(学生)前売2000円/当日2500円(※学生証提示)
(男肉飛び散る席)前売2000円/当日2500円
(絶対安全席)前売3000円/当日3000円
出演者:高井俊彦/いちじまだいき/江坂一平/クリ太マメ男/高阪勝之/チェン/池浦さだ夢
[ゲスト]島田一の介

※全席指定、未就学児入場不可
※ビデオ・カメラまたは携帯電話での撮影禁止。
※出演者は変更になる場合がありますので、予めご了承下さい。尚、変更に伴う払戻は行いません。

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

●高井俊彦の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/115/
●島田一の介の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/634/

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