エハラマサヒロ、1年半ぶりの単独ライブは集大成と語る!!
エハラマサヒロが1年半ぶりに単独ライブを開催! 『原点回帰~かつてはマニアックなネタやって攻めてたのに、いつの間にやら歌ばっかり歌ってミュージカルやっていいお父さんしてるから、ここらへんで攻めたネタとかガンガンやらんと!まぁとは言え歌とかも歌う訳やけども。ひとつぐらいはツボります~』の見どころや意気込みを直撃インタビュー!!
――久々の単独ライブですね。
いつも夏にやっていたんですが去年はミュージカルをやっていて、1年半ぶりの開催になっちゃいました。ずっとやりたいと思っていたんで、いざ単独が決まってうれしいですね。イチから作って、自分の好きなことをやる、そしてそれを笑ってくれる人がいる。そりゃやっていて楽しいですよ。
――今回のタイトルは『原点回帰』。どのような内容になっているんでしょうか?
ここ最近歌ばかり歌っていたんで、モノマネあり歌ありコントありの舞台にしようと思いました。ありがたいことなんですが、本当にここ最近、歌ばっかりで芸人の部分がなくなってきてるんですよ。昔はネタ番組もあって普通にネタをやっていたんですけど、今は普通に歌謡曲を歌うカラオケ芸人になってる(笑)。そういう意味でも、芸人に戻ってみようかと(笑)。まぁ、歌をやるにしても笑いがメインにあるような…舞台の大軸に笑いがないとあかんなとは思っています。
――「あらびき団」の時のような、マニアックなモノマネなども見られたりするんでしょうか。
もちろんです。あれが自分の原点かな?と思っているんで。ただ、あのネタってテレビではウケているように見えるんですが、東野(幸治)さんや藤井(隆)さんのお2人と演出があってこそ笑えるんですよ。客前でやったらびっくりするくらいウケない(笑)。でも、それでもいいと思ってるんです。100人中2、3人が笑ってくれるようなネタをやりたいし、それができるのが単独ライブって気もするんで。下ネタや毒のあるネタ、マニアックなものといった、テレビでお届けできなかったネタをたくさんやりたいですね。
――そういうマニアックなネタってどうやって生まれるのですか?
基本的には人を見ていて思いつくことが多いですね。うっとうしいキャラクターをよくやるんですけど、実はあれ、ほとんど自分なんですよ。ネタの作り方って、「この人、面白いからキャラクターにしよう!」みたいな感じで生み出す人や、ノートを開いて気になることを書き込んでイチから作っていく人と様々ですが、僕は自分のうっとうしいところを探すんです。そしたら出てくる出てくる(笑)。自慢しいだったり、有名人と仲いいアピールするとことか…なんやねん!! というようなことばかり。どうでもいいことをカッコつけるなんてかなりうっとうしいですが、それもよくやりますね。寝てない&忙しいアピールを筆頭に、そんなみんなが「ん?」って思うようなことを、結構やってるんですよ。まぁ、自分の特技は“鼻につくこと”だと思っていますから。
――昔からよくそういうことを言われていたんですか?
本当によく言われました。人を殴ったり悪口を言うわけでもなくハッピーに生きているんですけど、「なんやねん!アイツ!!」ってよく思われる。僕、仲間がちょっとずつ離れていっちゃうような“鼻につく”ところをちょいちょい持ってるんですよ(笑)。でも、そこが笑いになっているということは、これはもう特技と言い切っちゃうしかないと。ちょっとクセのあるキャラを見ている人がスッと受け入れてくれるのは、ありえる!って思っているからなんでしょうし…。そりゃ、演じている僕がキャラそのものですから馴染んでいて当たり前なんですが(笑)。自分でこういうところあかんわ…と思っているところをネタにしているっていう感じですかね。
――前回から1年半の間、俳優として宮本亜門さん演出のミュージカルや『劇場版 ATARU-THE FIRST LOVE & THE LAST KILL-』に出演するなど芸人としての幅も広げてきたエハラさん。これまでの経験がプラスになったことを教えてください。
めちゃくちゃあるんですが、まずライブの姿勢が変わりましたよ。実は僕、ギリギリまで何もやらないタイプで、結構アドリブでこなしていることが多かったんですよ。前回も最終的にはいい感じに転んでいい舞台になったんですが、準備が全然できていなくてバタバタばかり。終わりよければすべてよしって思っていたんですが、ミュージカルをやって激変しましたね。ミュージカルってすごく練習をするんですよ。1カ月前にはほぼほぼ出来上がっているんですが、そこからもっと詰めていく作業を公演日ギリギリまでやる。で、その詰める作業でかなりいいものになっていくんですよ。ここまで練ったらもうないやろ…というところからまだまだ成長する。それを見ていたら、自分のやり方はあかんな、とつくづく反省しましたね。
――発声方法とかも変わりました?
歌に対する心の込め方は本当に勉強になりました。よく僕の歌は「カラオケ採点の点数はいいけど心に沁みへん」って言われていたんですが、どうすればいいのかよくわからなくって…。でも、歌っていうのは音程をとるもんではなく、歌詞=セリフでそれをたまたま音にのせているもの、ということを知りましたね。歌詞=セリフってことは感情の入れ方も変わってくる。これはすごいと思いましたよ!! っていよいよ芸人の話じゃなくなってきましたけど(笑)。でも、歌に対する姿勢も変わったので、歌ネタの厚みがこれまでとは違うはずです。これまでもミュージシャンのマネをして雰囲気を作ってきましたが、そこに気持ちがプラスされてより完璧になるわけですよ。こんなフリがしっかりしていたらそりゃボケは活きてくること間違いない! ただ、逆にフリがスゴすぎてお客さんが笑うのを忘れてしまう可能性もあって…。そこは怖いですね。まぁ、そういう人には、これはミュージカルだと思ってもらって感動してもらいましょう。楽しみ方は人それぞれですから(笑)。
――そのような経験が活きたネタが再結集するのが今回のライブなんですね。
これまでもそうだったんですが、コントをするのに関係ない技術をひとつプラスしてネタを作っているんです。たとえば、アカペラで歌ってもネタが成立するところでギターを完璧に弾いたり、ダンスを入れたり。そういう技術が確実に増えたので、ネタの幅が広がったはずです。歌ももちろんのこと、俳優もさせていただいたので演技もそれなりにできるかな?と。今、僕が持っている力をすべて見られるものになっていると思いますね。ネタライブというより“エンターテイメントショー”に近い感じかも。新作コントがあるのはもちろんですが、なぜか踊ったり歌ったりするんで、初めてお笑いライブを見に来る人は勘違いしちゃうかもしれません(笑)。ただ、コントから歌、モノマネと色んなものが入った飽きさせないものばかりです。ネタ自体もマニアックなものからベタなものまで、いろんな角度から楽しめるはず。自分の好きなことだけを詰め込んだ、小さいお子さんにはわからない“おもちゃ箱”になっていると思いますよ。
『原点回帰~かつてはマニアックなネタやって攻めてたのに、いつの間にやら歌ばっかり歌ってミュージカルやっていいお父さんしてるから、ここらへんで攻めたネタとかガンガンやらんと!まぁとは言え歌とかも歌う訳やけども。ひとつぐらいはツボります~』
<大阪公演>
会場 :5upよしもと
日時 :9月8日(日) 開場19:15/開演19:30
料金 :前売2000円/当日2500円
<東京公演>
会場 :ルミネtheよしもと
日時 :9月16日(月) 開場19:00/開演19:30
料金 :前売2500円/当日2800円
チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/
●エハラマサヒロの動画はこちら:http://ynn.jp/u/836/
【エハラマサヒロ】