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2013年9月26日 (木)

“本気の漫才”をたっぷりと!カウス・ボタン率いる「漫才のDENDO」全国ツアーが10月スタート

横山エンタツ・花菱アチャコが作り出し、よしもとが育んできたお笑い芸能「漫才」。現在もなんばグランド花月を中心に、日々さまざまな漫才師たちがネタを披露、爆笑を巻き起こすべく切磋琢磨しています。そんな“本気の漫才”を披露する場として、中田カウス・ボタンを中心によしもとが厳選した漫才をお届けする超本格派漫才寄席「漫才のDENDO」が、10月17日(木)の大阪・IMPホールからスタート! 今後4年間をかけて全国47都道府県をまわる全国ツアーを行います。また、昨年5月からの1年間にわたり放送された「漫才のDENDO」(朝日放送)のDVDも10月16日(水)に発売決定。30分の番組中では紹介しきれなかったカウスのトークや漫才もたっぷり入れて再編集されています。9月26日(木)にはカウス・ボタンが出席しての記者会見が行われ、ツアーへの意気込み、DVDの見どころなどについて語りました。

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今年で結成46年になるカウス・ボタンですが、カウスによると「実は漫才をしに行ったことのない街も多く、特に東京から東へはほとんどうかがったことがない」とのこと。しかし数年前、それまで漫才師が来たことのないある島に行った時、「師匠のネタを入れつつ新しいネタとコラボさせた漫才をやったら大爆笑。まだまだ漫才を生で見たことない人が多いんやな、と痛感しました。テレビでは長くても5分6分の漫才しかできないが、もっと長く見たいと思っている方も多いのでは」と感じたそうです。創業100周年を機にリニューアルし、今年8月には月間来場者が10万人を突破した本拠地・なんばグランド花月について「興行はもちろんスタッフの対応も一流。ある程度は完成したのではと自信を持っている」一方で、「これからは劇場で来れない人に向けて、こちらから出向いていってもいいのではないか」と今回のツアーの狙いを語りました。出演者はカウス・ボタンのほか、「漫才が誰よりも好き、というコンビを厳選した」とキッパリ。会場では、お客さんから「漫才師に聞いてみたいこと」を募って答えたり、他人コンビと兄弟コンビのトークをやったりと、ネタ以外の企画でも漫才に親しんでもらえるよう工夫するそうです。

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続いて、DVDに込めた思いについてもコメントを。「ボタンさんと出会ってコンビを組むまでの3年間、僕はいろんな師匠に付かせていただいた。当時の師匠方は懐が大きく、学校は行っていないが経験の中から教養を身に着けておられた。そんな独特の師匠方の漫才を、ABCのアーカイブの中から紹介する番組だったんです」と放送当時を振り返ります。収録日は必ず太融寺へ出向き、師匠方にお参りしたというカウス。「すると、何か落ち着くんですよね。いつもは出てこない言葉が出てきたり…やはり見えない力があるなあと感じました」とのエピソードも披露していました。

「今の漫才師に足りないのは力と経験。かつては生きていくための芸、まわりを生かしていくための芸で、人気者になりたいと思うだけではなく覚悟があった。ボタンさんとコンビを組んだ時、僕らは一番の若手でしたが、そんな若いコンビを誰もいじめなかったんですよ。育ててやろうという先輩方の思いが伝わりました。それを次世代へと渡すために、この番組をやったし、DVDも作ったんです」と、作品に込めた熱い思いも告白。落語に比べて音声や映像があまり残っていない漫才の“資料”としても貴重なDVDは、「いまだに先輩方の漫才には超えられない味がある。それゆえ頑張らないかんという思いがします」と、カウス自身も見るたび心新たにしているようです。

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質疑応答では、「生で見るカウス・ボタンの魅力は?」との質問が。カウスは「自分では答えづらいですが(笑)、師匠方とリアルタイムである時期を生きてきた僕らですから、昔の流れをくんでいるとは言える。よしもとでは最後の漫才師かもしれませんね。漫才の間や呼吸は経験で覚えるものですが、さらにその手前で師匠方を間近で見て、いろんなことを教えてもらった。そうしたものは2分3分では伝えられない。15分20分やることによって、その漫才の隅々まで見ていただけるのでは」と答えていました。また、NSCの講師もしているカウスは、最近の若手が変わってきつつあることも指摘。「ついこの間までは『早くテレビに出たい』という子が多かったが、ここ数年はまた『舞台で一等賞を取りたい』という子が増えてきたんですよ」とうれしそうに語り、「今回のツアーでは、15分きっちりやれる子たちに来てもらおうと思っている。劇場で、生で見るから面白い、そこに漫才を戻したいんです」と改めて訴えました。

地域によってネタを変えることはしないそうですが、おなじみのカウスによる“ボタンいじり”は、「笑うんじゃなくて『へえ〜』って感心されたりしてしまうので(笑)」控えめにするつもりだとか。「それだけ笑いに対してスレてないんですよ。だからひとつハマると、とんでもなくウケることがある。笑いが悲鳴になることも。そんな地域を開拓するのは楽しみですね」と、早くも心はツアーに向っている様子です。もちろんボタンもやる気満々で、「改めて漫才の面白さを伝えていきたい。演者も楽しみで仕方ないんじゃないでしょうか」とニッコリ。DVDは既に3日かけてじっくり鑑賞したそうで、「昔の芸人さんのいいところ、学ばないかんことがきちっと入っている。うちの相棒はなんちゅうことをしてくれたんや!(笑)」と濃密な内容に感心しきりでした。

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お笑いファンはもちろん「この世界を志す若い子にもぜひ見てもらいたい」というDVD、そして全国へ向け漫才の真の魅力を改めて知らしめるライブツアー。どちらも見ごたえたっぷりの内容となっています。ぜひお茶の間で、地元の街で、存分に笑って楽しんでください。



公演概要

漫才のDENDO 全国ツアー

【大阪公演】

日時:10月17日(木) 開場18:30 開演19:00

会場:松下IMPホール(大阪市中央区城見1−3−7)

出演:中田カウス・ボタン、宮川大助・花子、博多華丸・大吉、中川家、COWCOW

料金:前売4000円 当日4500円(全席指定)

※チケット好評発売中!

【仙台公演】

日時:11月28日(木) 開場18:30 開演19:00

会場:仙台国際センター(仙台市青葉区青葉山無番地)

出演:中田カウス・ボタン、ブラックマヨネーズ、NON STYLE、ハリセンボン、プラスマイナス

料金:前売4000円 当日4500円(全席指定)

※チケット9月28日(土)より発売開始!

【神戸公演】

日時:12月13日(金) 開場18:30 開演19:00

会場:新神戸オリエンタル劇場(神戸市中央区北野町1−3)

出演:中田カウス・ボタン、大木こだまひびき、千鳥、パンクブーブー、アジアン


【福岡公演】

日時:2014年1月11日(土) 開場13:30 開演14:00

会場:西鉄ホール(福岡市中央区天神2−11−3 ソラリアステージ6階)

出演:中田カウス・ボタン、キングコングほか



お問い合わせ:チケットよしもと☎0570−550−100(24時間受付/お問い合わせは10:00〜19:00)

公式ホームページ http://www.yoshimoto.co.jp/dendo/



DVD情報

『漫才のDENDO 喋(しゃべる)編/聴(きく)編』

10月16日(水)、2巻同時発売!

価格:各1枚組2500円(税込)

発売元:よしもとアール・アンド・シー

※『漫才のDENDO』は、2012年5月から2013年4月まで、毎月第1土曜日午前4時43分から5時13分に放送された番組です。

【中田カウス・ボタン】

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