西川きよし50周年記念「コメディ水戸黄門」が千秋楽!ゲスト・西川ヘレンも感無量
9月6日(金)からなんばグランド花月にて上演されてきた、西川きよし芸能生活50周年記念公演「コメディ 水戸黄門」が、9月28日(土)、千秋楽を迎えました。国民的ドラマ『水戸黄門』とはまたひと味違う、笑いも感動もいっぱい詰め込んだスペシャルな舞台は大好評で、この日ももちろん客席は満員。ちょっぴりコミカルな黄門様一行をはじめ個性豊かなキャラクターが大暴れし、特別出演の森昌子さんも見事なコメディエンヌぶりを見せ観客を魅了します。
物語序盤に設けられた日替わりゲストのコーナーに登場したのは西川ヘレン! 50周年を飾るにふさわしい“夫婦競演”に客席は大喜びです。「本日は皆さん、お忙しい中、お出かけくださいましてまことにありがとうございます」と、さっそく丁重な挨拶からスタート。「記念すべき節目の公演で、皆さんと一緒に千秋楽を迎えさせていただくのは、この上なき喜びです」と再度お礼の言葉を述べると、きよしは思わず「次の選挙に出るのと違う!?」とツッコミを。しかしヘレンは意に介さず、「今後ともまだまだ前を向いて頑張る主人ですが、これからも西川きよしを、そしてその後に続いております忠志をよろしくお願いします」と深々と頭を下げていました。
続いてヘレンはきよしの衣装姿をまじまじと見て、「お似合いですよ。風格があります。私も育てた甲斐がありました」。これにはきよしタジタジ、観客は大爆笑です。また、きよしは前日が46回目の結婚記念日だったことを明かし、「早いもんですねえ」としみじみ。ヘレンとの出会いや不思議な縁を紹介します。一方のヘレンは「私、感無量なんです」とひと言。というのも若い頃、ふたりで高島屋の前を歩いていた時、劇場にかかる看板を見たきよしが「今に見てみ、この看板にオレも顔が出るようになるからな」と言ったそうで、「それがこの50周年で、商店街に主人の大きな垂れ幕がかかったんです。あれを見て、やっぱり男前と結婚して良かった、坂田(利夫)くんと結婚せんでよかったと思いました」とユーモアを交えて喜びを語りました。
と、ここで坂田が舞台へ乱入! 若手時代、一緒に暮していたこともあるという3人が、懐かしトークに花を咲かせることに。きよしによると「晩ご飯の時間になるとうちに来るんです」とのことで、ヘレンは「(忠志の)お産の時、お腹をさすってもらったんですよ」とも。これを受けて坂田は「ここだけの話、忠志はわしの子だっせ」とボケて、きよしから「千秋楽になんちゅうこと言うねん!」と怒られていました。さらに「本当にいい嫁さんですよ。西川きよしが今日あるのはヘレンさんのおかげ!」と内助の功を絶賛した坂田。話すうちに感極まったきよしは、「海のもんとも山のもんともわからんうちに、僕に賭けてくれたのがうれしい」と声をつまらせていました。最後はヘレンが「この後も頑張ってくださいね! しっかりね!」ときよしにカツを入れ、大きな拍手を浴びながら出番を終えました。
エンディングでは、森さんが新曲『はぐれどり』を披露するというお楽しみも! 歌い終わった森さんは「13歳の頃からかわいがっていただいたきよし師匠は、私にとって特別な方。これからもずーっと私たちを楽しませてくださいね!」とエールを。きよしは出演者やスタッフに再び感謝の言葉を贈った後、「みんなでまた力を合わせ、初心を忘れず頑張りたい」と、51年目に向かって決意を新たにしていました。最後は客席も一緒になっての記念撮影! 50周年のお祝いにふさわしい、にぎやかなフィナーレとなりました。
終演後の記者会見にはきよし、森さん、ヘレン、坂田、池乃めだか、末成由美、西川忠志が出席しました。「あくまでも吉本興業、コメディという部分に重点を置いてやらせていただいた。お芝居、ましてや時代劇は初めてでしたから、いい勉強になりました」と、きよし。「毎朝、家を出る時には先祖に手を合わせ、やすしさんとお話しをし、舞台の袖の神棚には皆さんがけがのないようにと手を合わせて」いたそうで、無事に終えられたことは「皆さんのおかげ」と話しました。ヘレンは「またこれから東京、名古屋と(公演で)寄せていただきます。そして、またこれがずーっと日本中に広がっていって、できたら世界中に広がっていってほしいなあと手前勝手なことを思っております」とニッコリ。「スタッフの皆さんと共演の皆さん、本当にいい方ばっかりで本当に助かりました。ありがとうございます。現在、さわやかな疲労感を味わっております」との坂田のコメントには、きよしから「ええこと言うな〜!」との声が上がっていました。
「僕はもともと吉本興業やなくてよそから来たんです。そんな僕に分け隔てもなく、『めだかちゃん』とかわいがっていただいて。今日まで変わりなく接していただいたことに感謝いたします」ときよしへの思いを語ったのはめだか。忠志は来たる東京公演、名古屋公演に向け「座長であるきよしさん、身体を大切に! これからも長生きしてください」と呼びかけました。末成は今回の公演が新喜劇の出番と重なっていたそうですが、「人間やろうと思えば何でもできるなと実感しました。やっぱり健康を維持するというのが一番大事なことであって、健康であったら何でもできるなと思いました」。公演中は森さんと美容トークをしていたそうで、「今度の名古屋公演、東京公演では、もっともっとキレイになっております!」と力強く宣言していました。
そして「こうして無事に千秋楽を迎えさせていただき、本当にホッといたしております」と笑顔を見せた森さん。「きよし師匠からこのお話をいただきました時は、やはり28年間舞台に立っておりませんでしたので、不安でいっぱいでございました。でも、大阪に来てから、毎日毎日お稽古をして、師匠をはじめ共演者の方々、吉本のスタッフの方々の温かさに触れ、何とか私にも少しできそうな気がする、というようなことを今回感じさせていただきました」と振り返りつつ、「今日という日を迎えるのが、寂しいような、もうちょっと続けていたいような」と名残惜しそうに語っていました。
舞台上でのきよし、ヘレン、坂田によるトークコーナーについては、「(ヘレンと)ふたりで話していて、どうしても坂田さんに入ってもらいたい、と。(本番では)に坂田こっち出てこいやって言う前に、自然と引き寄せられるように出てきた。これが昔なじみですねえ。千秋楽の幸せな時間でした」(きよし)。ヘレンは「先ほどもお話にありましたが健康でないと何もできませんので、これからも坂田さんと主人には健康でお仕事に向かってもらいたい、そして一日も長くお仕事ができるようにと思っております」とふたりを気づかっていました。
見事なコメディエンヌぶりを見せた森さんについては、“笑いのプロ”たちも太鼓判。「アドリブを言ってもしれっと返される。本当に驚きました」(末成)、「(末成との)おしゃべりの場面は、全く台本にないアドリブ。おふたりがまるで漫才コンビのように作ったんですよ。やりますなあ」(きよし)と揃って大絶賛です。また、めだかは「テレビを通じてしか知りませんから、もともとこういう方なのかなと(笑)」と笑わせながら、「楽屋では真面目で一生懸命。早い時間から楽屋入りしてボイストレーニングをみっちりやられるんですよ。それが本当の森さんの姿」と素顔を紹介します。しかし坂田の「素晴らしい女性ですね。僕がもし嫁さんをもらうなら、ぜひ森さんみたいな方を」というプロポーズ(?)には、「考えさせていただきます(笑)」と冷静な森さんでした。
来年に行われる東京、名古屋での公演にも「なんばグランド花月での初日、舞台に立たせてもらった気持ちを持っていき、今日のような素晴らしい千秋楽を迎えたい」と意欲満々のきよし。黄門様ご一行の快進撃は、まだまだ続きます!
【YNN動画】
西川きよしはこちら⇒http://ynn.jp/u/667/