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2013年9月29日 (日)

先人たちの逸話たっぷり! 月亭八方が『月亭八方落語誘笑会パート3』を語る!

舞台はもちろん、楽屋ニュースなどテレビでも人気を集める落語家、月亭八方がお届けする『月亭八方落語誘笑会パート3』の開催が決定しました! 今年も落語を2席、中川家による漫才と、そして先人たちのウソのような本当の話をお披露目する「軽口楽屋ばなし」をお届けします。そこで、『月亭八方落語誘笑会パート3』への想いを語ってもらいました!

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―『月亭八方落語誘笑会』もいよいよ3回目です。

 

一番は、お客さんに来ていただくことですから、そのためにはとにかく楽しい話をしたいと思っています。見どころというか、聞きどころは「軽口楽屋ばなし」ですね。我々の先輩方の逸話を。結構、これを楽しみにしていただいているようです。こちらをメインにしまして、あとは落語家ですから、落語を2席、やらせてもらいます。

 

―改めて『月亭八方落語誘笑会』に思うことは?

 

上方の落語家が、大阪のミナミのど真ん中に自分の看板を上げられることでしょうね。「看板を上げる」と言いますが、漫才師でも「お前の看板、上がってるで!」というのはそういうことで、「看板を上げる」というのは大変なこと。それを上げさせてもらえるのがすごいですね。それは、野球していて甲子園に出られたというのと同じ理屈です。やっぱり場所なんですね。

 

―今回はどんな「軽口楽屋ばなし」になりそうですか?

 

去年のええところは使いながら…とはいえ、これは台本がないもんでね。そのときに、どう脱線するのか、話が転がっていくのか。その瞬間に思い出して話すとかいろいろあります。落語みたいに「これをやります」と決めないんですよ。だから、一番は僕のそのときのコンディションと、当日のお客さんとの“あうんの呼吸”やね。これは緊張しますよ。有名な歌で「話し下手 聞き手上手に 助けられ」というのがありますが、我々芸人は「ええお客さんやね、今日は」とか「今日はいつもより長いで、お客さんがいいから」と言うじゃないですか。お客さんを無視して我々は語ることはできません。幸い、「月亭八方」と銘打ってるから、「月亭八方キライやから、絶対に笑わんとこう」というお客さんはまずいないでしょうけれど(笑)。

 

―確かにそうです(笑)。

 

今は芸人も、真面目にやることが大事で、真面目に生きるというのは美しいことで大事なことじゃないですか。でも、同じ真面目でも、対象が、人なのか自分なのか、というね。人に真面目に接することは、世間的には非常にいいことですが、自分に真面目やったらワガママに取られがちでしょう。でも、我々の世界の「自分に真面目に生きている必死さ」を知ってもらえたらええなと思うんです。例えば「俺は芸人やから、破天荒に」ということが、真面目な考え方なんですよ。「芸人をしてるモンが、なんで夜に家にいてるねん。これはアカンやろ」と真面目に捉えた者が、夜の町をウロウロするんやね。

 

―そして、いろいろな珍事を(笑)。

 

そう、それが芸人らしき姿というね。常識と非常識があるけど、実は非常識はないねん。常識しかない。おかしなことする人間も実は真面目に考えて常識の範囲でやってるねんけど、世間から見たらそれが非常識に見えて、「常識とはこうや」と言うから非常識になる。それがあるから、芸人が生まれるんですよ。お客さんはお金を払って、それを見ながら喜んでくれてはるわけやねん。芸人が非常識であればあるほど、見てみたいと思ってもらえる。我々としては常識でやっているけど、それをお客さんが「やっぱり私たちとは違うは、おもしろい!」と感じてもらえるのが一番やね。そういうところを「軽口楽屋ばなし」で、先人のバカさ加減、アホさ加減を聞いてもらって、笑ってもらって「やっぱり違うな」と思ってもらえたら、お金を出していただいて並んでいただく価値があると思っています。

 

―なるほど。では、落語のことも聞かせてください。

 

今年は「千両みかん」、「猫の忠信」、どちらも上方落語です。「千両みかん」は大阪の船場で、皆さんもよく知っている場所ですし、「猫の忠信」は当時の大阪の庶民の生活ですね。ですから、おもしろいと思いますよ。

 

―今回は2つとも古典落語なんですね。

 

別に、新作、古典とこだわってないんですよ。落語を、つい新作とか創作とか古典とか分けたがるけれど、そうじゃないと思うんです。落語は「おとしばなし」であって、笑いを誘うようなもの。笑いやから、こうと決めつけるものじゃないと思うねん。決めごとじゃなくて「おもしろい、こっけいな話が聞ける」ということですね。

 

―そして中川家さんの漫才も楽しみです。

 

中川家の漫才で、お客さんの空気を変えてもらえたらええなぁと思ってね。前回はかまいたちで若手やったけど、やっぱり中堅も素晴らしいなぁと思っていますから。漫才をやる側にとっても、普段と空気が違うからいいと思いますよ。靴を脱ぐし。漫才師は意外と靴を脱ぐと喋りにくいらしいね。慣れてへんから。それに所作台がありますから、ドタドタ鳴りますし。漫才中に「ええかげんにせえ!」ってツッコむときにドンと台を叩いたら、ドーンと音が出るから余計に迫力が出るやろうね。反対に、喋ってるときに変に動いたら音を出さなくてもいいときにまでドタバタと音が鳴るから、気になるかもしれん。それもまた、ひとつの経験になると思いますよ。

 

―もりだくさんの内容ですが、見に来られる皆さんにメッセージをお願いします!

 

「これがいいから見る!」じゃなくて、こういうものを見る時間を持つのもいいよという。「この時間においしいもん食べられたのに八方を見たばっかりに」というのも、終わったあとにおいしいものを食べるための準備みたいなもんで(笑)。7時15分開演ですから、できたら食事の前に来ていただいたほうがいいかな。終わった後に「おいしいもん食べに行けばよかった」と思うのか、それとも「いやぁ~、なんか満腹、満足やわ。でもお腹空いたな、何か食べようか」と思うのか、そういう基準にしていただくのもいいし(笑)。またはNGKにお越しになって、あのフランス製の広い座席の真ん中あたりに座ったら、トイレに行きにくいという発見をしてもらえるだけでも「トイレ行きにくいわ、次から隅っこにしよ」というのでも(笑)。夜は夜で雰囲気が変わりますし、大阪のなんばの花月に来る機会としていただけたらと思います。ぜひともよろしくお願いします。

 

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『月亭八方落語誘笑会パート3』

 

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日時:10月26日(土)18:45開場 19:15開演

会場:なんばグランド花月

出演:月亭八方/月亭八光/中川家

料金:前売3000円、当日3500円(全席指定)


チケットよしもと:http://ticket.yoshimoto.co.jp

【YNN動画】月亭八方はこちら⇒http://ynn.jp/u/666/


【月亭八方】