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2013年10月25日 (金)

林家染弥が三重県知事を表敬訪問!

四代目林家染丸の六番目の弟子、林家染弥が、来年2014年9月27日、なんばグランド花月で行う『染弥改メ「三代目林家菊丸」』襲名披露公演をもって、上方林家の由緒ある名跡林家菊丸を約115年ぶりに復活させ、三代目として襲名することとなりました。

染弥は、大学在学中に落語家になる夢をあきらめられず、大学を中退し、憧れの四代目林家染丸の門を叩き、見習いを経て入門しました。年に一度の独演会では必ず大ネタを手掛け、特に染丸ゆずりの女性の演じ方には定評があります。近年は、六代桂文枝に手ほどきを受けたことをきっかけに創作落語にも意欲を燃やし、古典から創作まで、その持ちネタは多数多彩。どの世代の方々にも楽しんで頂ける話芸を披露しています。

そんな染弥が10月24日、地元である三重県に襲名のご挨拶をさせていただくため、鈴木英敬三重県知事を表敬訪問しました!

鈴木知事と同い年の染弥。談話中は終始、和やかな雰囲気となりました。2014年9月27日になんばグランド花月で襲名披露公演を行う旨を鈴木知事にお伝えすると「それはいい日!」と知事。東京・日本橋の三重県情報発信基地「三重テラス日本橋」も同時期、ちょうどオープンから1周年を迎えるとのことで、27日はその前日にあたるそうです。また、三重県を取り入れた創作落語を作ってほしいとのリクエストもあり、「上方落語と三重県は深いかかわりがあるんです。お伊勢参りの噺もあります。三重県で生まれ育った生粋の三重県人の私が書かせていただきたい」と染弥も意欲を見せました。

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三重テレビにも出演している染弥、今や“三重県の顔”といっても過言ではない(!?)存在なのか、「三重の若い人はみんな、染弥さんのことがお好きですよ」と鈴木知事。染弥も、三重テレビに出演するようになり、同級生の知り合いがぐんと増えたとか。今では染弥を応援する会を結成してくださっているとのことで、「本当にありがたいです」としみじみ話していました。

また、知事から「今回襲名された後の夢、目標、豊富は?」とのご質問もあり、「菊丸という名前をさらに大きくすべく、古典落語と、現代の人も分かる創作落語の日本柱でやっていきたい」と述べました。

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その直後、これ、本当に聞きたかったことがあるんですけど…」と声を潜める染弥。13人いる染丸一門の中で打ち勝つ方法を教えてくださいとのこと、「若くしてトップに立たれている方に、どう先輩とうまくしていったらいいかお聞きしたい(笑)」との真意があったようですが…「同じ一門とはいえ染弥さんのようにピンで戦う場合と、僕のように年齢がだいぶん上の副知事が支えてくれているというケースとでは違うと思いますが、僕の場合は副知事がよく支えてくれています。1人対何人とならないようにするというのはあるかもしれないですね」とのアドバイスが。染弥は神妙な顔つきで「なるほど…」とうなずき、納得した様子でした。

そのほか、三重県の好きな場所、食べ物についても盛り上がり、最後は双方から贈り物を。知事からは鈴鹿市を中心にした伝統工芸、伊勢型紙を用いた扇子がプレゼントされました。

表敬訪問を終えた染弥に感想や、今後について聞きました。知事との会話中、地元に恩返しをしたいと話していた染弥。その真意をさらに尋ねてみると、噺家になって最初に応援してくださったのが地元の方々で、「辞めて帰ってきたらあかんで、辞めたらあかんでという後押しがあって続けてこられました。そして三重テレビで初めてテレビのレギュラーやレポーターを経験させてもらって。芸人として、タレントとして積み重ねてこられたのも三重県の皆さんと放送局などのおかげ」という思いがあるそうです。

また、三代目菊丸としてどうなりたいかを尋ねると「創作能力のあった方というのが先代のイメージで。そういう部分は僕も継承していきたいと思います。そこに染弥らしさと、当代の染丸師匠の芸風もプラスして、バランスよくやっていけたらと思います。僕の舞台を観てもらって、大笑いするだけでなく帰りしなに楽しい気分になってもらえる落語をやりたいですね」と語りました。

続いて、先に行われた襲名発表会見後、気持ちに変化が現れたのかという質問には、「私生活をちゃんとしようと思いました(笑)」。大きな名前を継ぐべく人間になるには、私生活から律していかないとという思いがあるようで、最近は規則正しい生活を送っているそうです。

また、知事からリクエストのあった三重県にちなんだ創作落語について、そのビジョンを聞くと、「三重県の祭り、行事、人にスポットと何に当てるのかまだばくぜんとしていますが、三重県にはネタになる材料がたくさんあるので、自作して形として残したいですね」と意欲を見せる染弥。やがて三重県を代表するご当地落語を楽しめる日が訪れるかもしれません。

来年9月27日の襲名までを挑戦、襲名後は勝負の年と決意新たに邁進中の染弥を、これからもどうぞ応援してください!

【林家染弥】

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