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2013年11月20日 (水)

12月14日開幕!『ヒントン・バトルのアメリカン・バラエティ・バン!』の見どころを唯一の日本人キャスト・HIDEBOHに直撃

1987年、なんばグランド花月のオープンを記念して行われた熱狂のステージ『ヒントン・バトルのアメリカン・バラエティ・バン!』(HINTON BATTLE’S AMERICAN VARIETY BANG!)が、この冬、26年の時を経て大阪に帰ってきます! 12月14日(土)より大阪・なんばグランド花月にて上演される同公演は、3度のトニー賞受賞経験を持つ世界的タップダンサー&ミュージカルスターのヒントン・バトルさんを招いて行なわれるレビュースタイルのステージ。日本を代表する“笑いの殿堂”で、歌あり、ダンスありで前回をしのぐ究極のエンターテインメントを繰り広げます。さらに唯一の日本人キャストとして、日本を代表するタップダンサー・HIDEBOHも参戦決定! というわけで、間近に迫った開幕を前に直撃インタビューを敢行してきました。

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——まずは、出演が決まった時の心境から聞かせてください。

単純にビックリしましたよね。ヒントン・バトルさんという人は、『ソフィスティケイテッド・レディース』というブロードウェイ・ミュージカルでトニー賞を獲られているんですけど、その作品の振付をしたのが、僕の師匠であるヘンリー・ルタン。だからこの方は僕にとっても本当に大スターで、若い頃からバイブルのように見ていた作品でありダンスだったんですよね。かつて「ブロードウェイズ・ベスト」と言われていたのが、もう亡くなってしまいましたがグレッグ・バージと、このヒントンさんのふたりで。言ってみれば大スター中のスターだし、年代も違うので、まさかご一緒する機会があるとは…と。

——製作発表会見でも、「何回も何回もビデオを見た」とおっしゃっていましたね。

当時はビデオだったから、もう映像が悪くなるまで見て、そのステップをああでもない、こうでもないって言いながら真似していた。まさに自分たちが成長してきた過程でしたし、いまこうして自分が吉本に入っているということもね、ものすごいご縁を感じます。

——HIDEBOHさんから見た、ヒントン・バトルさんの魅力とは?

タップはもちろろんですが、歌とダンスも飛び抜けて素晴らしい。居ずまいも含めて説得力があるんです。『ソフィスティケイテッド・レディース』にしたって、出演者全員、足が真上じゃなくその向こう側まで上がっちゃう。ちょっとアクロバティックというか…しかも、そこまでダンスが見せ物なのに、歌もあるれっきとしたミュージカルなんだよね、という。一大センセーションの作品だったと思います。その主役の方だというだけでも、そのすごさがわかっていただけるんじゃないでしょうか。

——そんなビッグスターと、記者会見ではタップで初共演されました。

会見用に1日のリハでやったんですけど、緊張というよりは、そのことに“浸る”というほうが強かった。別のところにもうひとりの自分がいて、「わー、この人とねえ…」っていうか(笑)。不思議にじーっと見てしまうという感じ。「ヒントン・バトルだよなあ…そっくりさんじゃないよな」とかいろいろ(笑)。あと、あの時は「ヒデボー」ってまだ呼べなくて「ヘデボー、ヘデボー」っておっしゃってたので、これから稽古の中で教え込まないと(笑)。

——さて、今回の新装『アメリカン・バラエティ・バン!』は、どんなショーになるんでしょうか?

レビューと呼ばれるスタイルで、いろんなスタイルの歌やダンスが次から次へ出てくると思います。つまり本場ブロードウェイのスタイルですよね。オムニバスって言ったらちょっと語弊があるとは思いますが…バラエティショー、かな?

——いろんなおいしいところが詰め込まれているんですね。

そうです! タイトル通り、本当にバラエティに富んだことが、ショーの形態として織りなされる。出演者には多方面のスペシャリストの方が集まっているので、すごいものが見られると思いますよ。

——ダンスにしても、いろんなスタイルが見られる。

だから飽きないと思いますよね。ヒントンさんは、ヒップホップとスウィングを合わせた“スウォップ”というダンスを編み出されたんですが、これが日本で初披露されるそうです。僕も生で見るのは初めてなんですよ。

——では、HIDEBOHさんご自身が、出演にあたり一番楽しみにしていることはなんですか?

ヒントンさんと共演をするシーンがあるので、そこで受ける刺激はきっとすごいと思う。スキルだけじゃなくて、「あ、こういうところはそんな居ずまいでいいんだ、逆にそれがよく見えるんだ」とか、そういうことも勉強できるはず。しかも毎日、板の上でどんどん変わっていくと思うんですよね。だから、生ものとしての舞台そのものを楽しみにできるかな、と。

——今回は、ダンスやミュージカル、ショーなどは初めて、というお客さんもたくさん来場されると思いますが、ズバリ“楽しみ方”を指南するとすれば?

その場にいていただいて、言われるがままに(笑)楽しんでいただければ。あんまり考えなくていいと思います。それが一番かな。ストーリーがどうとかではなく、感じるまま、流れに身を任せていけば楽しめるようにできているはずです!

——HIDEBOHさんのタップも“生”で見られる機会はなかなかありません。

映像だと、やっぱり音像が伝わらないんですよね。生は低い音も高い音も、さらには呼吸みたいなのまで全部伝わるので、ぜひ体感していただきたいですね。生でしか、そこでしかできないことというのが起こると思いますから。

——ちなみに今回、日本人唯一のキャストということで、期するところもあるんじゃないでしょうか?

ニューヨークにいた時は、外人の方とやるのは当たり前のことでしたが、ホームグラウンドである日本なのに、自分ひとりしか(日本人が)いなくて…って、なんかどんな感じなんだろうなって。しかも東京でもなく関西でやる、というね。独特の経験ができるのかなと期待しています。もちろん、日本代表という意味でも頑張らないと!

——本番が今から楽しみです! では、最後に意気込みも交えつつ、読者へメッセージをお願いします。

ブロードウェイのショーは現地に行けば見られますが、このなんばグランド花月で上演する今回のショーは、他では決して見られないし、いまだかつてないものになると思います。僕にとっても、一期一会のショー。先ほども言いましたが、生じゃないと伝わらないものだと思うので、ひとりでも多くの方とこの時間、空間を共有したいと願っています。

——お話にあったように、毎日、変化していくところも見ものですよね。

根本的に曲が変わるとかではなく、ノリの中でやり方が変わっていくんですよね。そこが面白さでもある。12月にご覧になった方が、2月に入ってまた見られると、全く違うものになっているかもしれません。だから最低2回以上は見てもらいたいですね(笑)。必ず違うものを感じていただけると思います!



HINTON BATTLE’S AMERICAN VIRIETY BANG!

ヒントン・バトルのアメリカン・バラエティ・バン!

<公演日程> 2013年12月14日(土)〜2014年2月14日(金) 

※プレビュー公演 2013年12月12日(木)・13日(金)

<振付・演出・出演>ヒントン・バトル

<共演>HIDEBOH

<脚本>ラリー・ビルマン

<エグゼクティヴ・プロデューサー>高平哲郎

<会場>なんばグランド花月

<チケット料金> S席(1階席・2階席前方)8000円、A席(S席以外)6000円

<お問い合わせ> キョードーインフォメーション ☎06-7732-8888(10:00〜19:00)  

HP: http://www.americanvarietybang.com/

●HIDEBOHも参加! よしもとダンス向上委員会発足

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【HIDEBOH】