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2013年11月25日 (月)

現代アートとお笑いのコラボレーション!「吉本新喜劇×ヤノベケンジ」で池乃めだかが"トらやん"に!?

巨大ロボット"ジャイアント・トらやん"や、火を吹くドラゴン船などの大型彫刻作品で知られる現代アーティスト・ヤノベケンジさんと吉本新喜劇がタッグを組み、来年2月、よしもと祇園花月にて「吉本新喜劇×ヤノベケンジ」を上演することになりました。アートと笑いの融合に挑む前代未聞の公演は、はたしてどんな内容になるのか!? 11月25日(月)、ヤノベさん、座長を務める内場勝則、池乃めだからが記者会見に出席し、概要や意気込みなどを語りました。

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吉本新喜劇・高井俊彦によるMCのもと、まずは同公演を全面バックアップする京都造形芸術大学副学長・大野木啓人さんが挨拶。今年の学園祭で学生たちによる「京造新喜劇」を上演するなど、既に吉本興業とのコラボレーションを行ってきた同校。当初は戸惑いもあったそうですが、「人をどうやって引きつけるかをいつも研究されている吉本興業さんだけに、よくアートというものに目をつけられたな、と。現代のひとつの価値観みたいなものを、非常に象徴的なものとしてとらえてもらっていたということで、我々もそれに乗らせていただいた」と、これまでの経緯を振り返ります。また、産学連携に力を入れる中、「今回はまたこういうピュアな場面に学生たちが関われる。しかもうちの教員の中でもトップを走ってもらっているヤノベさんとということで、大学を挙げて注目しています」と熱く語りました。よしもと祇園花月支配人・宮郷達也は、吉本興業としてアートとお笑いとのコラボレーションに力を入れていることを紹介。「京都といえば現代アート、現代アートといえば京都造形芸術大学さん、ということで足を運ばせていただいたところ、ヤノベケンジさんをご紹介いただいた」と、今回の公演が実現したきっかけを語ります。

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ヤノベさんは、「実は昨年、一度コラボレーションのお話を受けていたんですが、アートの分野でどう関われるかという点で、最初は困惑していた。でも、次に来られた時『新喜劇と一緒に何かやってほしい』と言われて。吉本興業の本丸とも言える新喜劇とタッグを組ませていただくということは、相当な決心があってのことだと思い、引き受けるしかないなと思ったんです」と告白。さらに「今回のコラボレーションで、アーティスト生命が危うくなるんじゃないかというリスクも感じましたが、大阪生まれ大阪育ちの僕にとって、内場さんや池乃さんは憧れのスター。そんな方とご一緒させていただくなんて夢のようなことなので、これは命がけでタッグを組まなければならない、と」と力を込めました。

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座長を務める内場も、今回のチャレンジを楽しみにしている様子。「芸術家というのはちょっと難しい方なのかなと思っていたんです。でも、僕が『美術館でアートを見ても意味がわからず素通りすることがある』と言うと、ヤノベさんも『僕もわからないです』とおっしゃったので(笑)。そこで一気に近づきました」とヤノベさんとの出会いを語ります。公演の見どころについては、「アートの世界は作品がずっと残っていくが、僕たち吉本新喜劇は作ったものをすぐ壊していって残らない。また、アートにはメッセージがありますが、新喜劇にはまったくメッセージがありません(笑)。そのぶつかり合いがどう変化していくのか」。「自分でもまだわかりませんが、とても楽しみ」と期待に胸を躍らせていました。

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一方、ヤノベさんの作品"トらやん"に扮するめだかは「内場くんは新喜劇にメッセージがないとおっしゃいましたが、僕はあると思います。子どもの時に親に言われて勉強せえへんかったら、あんな人間になるんやなって」と冒頭から笑わせます。トらやんの衣装を身に着けるのはこの日が2回目だそうですが、「僕はなんでもすぐOKを出してやりたがるんですが、1回目にこの衣装を着てヤノベさんを紹介された時、ちょっと大変なことになってきたな、と思った。今日は『やっぱりやめさせてもらったほうがええかな』と(笑)思う時期にさしかかり、えらいことになったな、もう後へは引けんという感じ」とのこと。「とりあえず与えられたこと、教えられたことをできるだけ忠実にやっていくしかない」と、真摯に語っていました。その後の「トらやんは僕の作品を代表するキャラクター。いわば僕が一番大事にしている作品を、新喜劇に捧げることになります」というヤノベさんの言葉には、「あんまり責めんといて...」とSOS(?)も...!? しかしヤノベさんからは、「この前、このスーツを着ていただいた時、この作品を池乃さんのために作っていたんじゃないかと思えるぐらいぴったりだった。そういう意味で、必然的に結ばれた何かがあったのかもしれない」と太鼓判を押され、ホッと一安心のめだかでした。

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舞台美術は、主に京都造形芸術大学の卒業生と在校生が一緒になって描くほか、プロモーションにも学生たちが参加。ヤノベさんは内場とともに脚本にも携わるそうで、「テーマとしては、ざっくり言うと世界平和。そのメッセージを、皆さんにどんなふうに料理していただけるか」と期待を寄せます。「テーマは皆さんひとりひとりが感じることだと思うし、面白いか面白くないか、我々への評価はそれだけ」と語ったのは内場。めだかからは、「ヤノベさんは『新喜劇のセオリーを守りつつ』とおっしゃましたが、そんなことは考えないで」とリクエストも。「僕は年を取っているので、後輩たちも気を遣ってあまり厳しいことは言いません。そんな中で好き勝手にやっていたら、どんどん終わってしまうんですよ。僕は何か新しいこと、しんどいなということをやり、達成感を味わいたい。だから『オレの考えた通りやってくれ!』というような台本になったほうがありがたいなと思っています」と熱望していました。

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現段階で明かせる内容は、1970年、大阪万博開幕直前のシーンに始まり、時間旅行で未来に行くという設定のみ。「とても破壊力のある新喜劇になっていくのではないか」というヤノベさんのコメントに、ますます期待が高まります。アートと笑いがひとつになって、爆笑を生み出す...そんなまったく新しい新喜劇を、どうぞお見逃しなく!

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吉本新喜劇×ヤノベケンジ

日時:2014年2月14日(金)・15日(土)・16日(日) 18:30開場/19:00開演

会場:よしもと祇園花月 出演:内場勝則、池乃めだか、Mr.オクレ、未知やすえ ほか

料金:前売3500円 当日4000円(全席指定)

お問い合わせ:チケットよしもと☎0570−550−100(10:00〜19:00)

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【内場勝則】【池乃めだか】

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