どうかしてる熱量で音楽トークを披露 『ダイノジ大谷ノブ彦の俺のROCK LIFE!』刊行記念イベント
12月21日(土)、都内のタワーレコード渋谷店にて、『ダイノジ大谷ノブ彦の俺のROCK LIFE!』刊行記念トーク&サイン会が行われました。
先日、上梓されたばかりの『ダイノジ大谷ノブ彦の俺のROCK LIFE!』は、雑誌『CROSSBEAT』(現在は休刊)の連載をまとめた上に、インタビュー、「人生の10枚」の選盤/解説などを加筆。
シンコーミュージック・エンタテイメントより税込み1470円で発売中です。
開始時刻が迫ると、特設ステージ周辺には、大谷目当てのお客さんが集まり、他の目的で来店したお客さんも足を止め、店内の一角には人だかりの山ができました。
「みなさん、立ってすいませんね。こんなクソ本に…クソ本って自分で言っちゃいけないんですけど(笑)」と自虐的なひとことから入った大谷でしたが、すぐに「マイノリティ中のマイノリティのみなさんに集まっていただいて、非常にうれしく思ってます。ありがとうございます」と改めて挨拶。
担当編集者がMCを務めるなか、洋楽CDにおけるセールスの現状を皮切りに、80年代後半のバンドブーム、『ザ・ベストテン』、イギー・ポップ、エルビス・コステロ、Mr.Children、玉置浩二、氣志團、ONE OK ROCKといった国内外のミュージックシーンやアーティストについて、矢継ぎ早にトークを展開します(敬称略)。
そんななか、「ロックフェスが勝っていくには、東京ディズニーランドと勝負しなきゃいけない。うちら劇場で15分の漫才をやってるけど、どうやったらディズニーランドより楽しいことができるか思ってます。そういう時代」といった持論を熱く語る一幕も。
トークの節々に“熱量”“どうかしてる”“気がふれた”といったワードを散りばめつつ、そうした現象の一例として、レイザーラモンRGの名前を挙げます。
RGの行っている一連の「あるあるバスツアー」の話題から、かつてダイノジが行ったお客さんを15分間しか寝かせないツアーの思い出話となり、そこで悲喜こもごもな人生を歩んでいるお客さんとじっくり話しあったことが、現在の活動にもつながっているとのこと。
本の内容について、担当編集者は「大谷さんの人生とか好きな音楽とかに興味がある人が読んでも面白いんですけど、単純にリズムとか文章のセンスがすごくいいので、読んで楽しいですね」と称えると、大谷は「ぜひみなさん、読んだら悪口でもいいんで、ツイッターに書いてください。拡散、拡散で」と付け加えます。
また、今回発売された著書を後輩芸人などに、大谷自ら手売りするブームが到来しているとか。
その様子は、自身のブログやツイッターなどで確認できますが、手売りする理由について、「(洋楽は)音楽が好きな人には価値あることで、何もついてこないし。握手会ないし。だから買わない。アイドルの方がよっぽど考えてるじゃん。握手会やったりさ。それが欲しい。パッケージが欲しい。売ってるって体感したいわけ」と、商品プラスアルファの部分を売る側から楽しんでいる様子です。
最後に、本日、サイン会に参加するお客さんへ、「どんな思いでかき集めた1400円(税抜き)なのか。他愛のない1400円なのか知らないけれど、人それぞれに1400円には絶対理由があると思いつつ、心をこめてサインをさせていただきます。ありがとうございました」とお礼を言い、約60分ほどでトークは終了。
その後大谷は、本購入者に、その場でサインと名前をひとりずつ書き、短い時間ながら、お客さんと1対1での会話を楽しみました。
●シンコーミュージック・エンタテイメント
『ダイノジ大谷ノブ彦の俺のROCK LIFE!』
http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=0639030
ダイノジの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/66/
【大谷ノブ彦】【ダイノジ】