5up×FM OSAKA「おもしろソニック2013」への道
いよいよ間近に迫った「今年は見るだけじゃない!5upよしもとカウントダウンライブ〜ネタあり、歌あり、ダンスあり、ゲームあり、ジャンケン大会あり、卒業あり、いろいろありすぎてもうムチャクチャどす!!〜」(12月31日(火)インテックス大阪)。笑いはもちろん歌にダンスに見どころ盛りだくさんな同イベントの目玉のひとつが、「5up×FM OSAKAおもしろソニック2013〜人気ミュージシャンと5up芸人が一夜限りのスペシャルLIVE」です。プロ・アマ、ジャンルなどすべて不問で「音楽とお笑いが大好きな方」という条件のもと募集したアーティストの中から、ホームページでの一般投票を経て、絞り込まれた8組が12月20日(金)、5upよしもとに集結。大晦日のステージに立つ3組を発表する前に、渾身のパフォーマンスを披露しました。
ライブMCは、かまいたちとFM OSAKAのDJ・前田彩名さんが担当。「おもしろソニック2013」についての説明をしつつ、濱家は目ざとく山内のヘアスタイルの変化に気づきツッコミを。「すごい刈り上げてるけど大丈夫か?」と相方に心配され、山内は「ずっと通っている美容院なのに、ここ2回、急に攻め始めて…(刈り上げた部分に)ライン入れられそうになったけど断った」と悩みを告白。この後も執拗に「ラインを入れろ」と勧める濱家と山内のやりとりで笑わせていました。
さあ、いよいよライブが始まります。トップバッターはTAKAHASHI’s。アイロンヘッド・辻井(ギター)、ジェットゥーゾ・渡辺(ギター)、ダブルアート・池田(ベース)、そして5upよしもとで進行を担当している高橋夕紀(ドラム)という精鋭部隊です。辻井曰く「高橋さんはすごくドラムがうまくて、バンドの核になってもらってます」とのこと。歌うは『おでんの歌』! サビの「♪おでんでんでん」というフレーズがいつまでも耳に残る正統派ロックでした。アイロンヘッドがラジオ番組をやっていた時、リスナーから送られてきた歌詞に曲を付けたものだそうで、「『おさかな天国』みたいにスーパーで流れたりして爆発的にヒットすれば」(辻井)と、一獲千金を狙っていることも明かされました。
続いては、Runny Noize。カナダで1年間バンド活動をしていたという本格派ですが、実はギター&ボーカルのふたりがNSC35期のラニーノーズというお笑いコンビであることが発覚! 濱家は「芸人じゃない! バンドマンの体型してるやん!」と大興奮でしたが、ふたりは「5upでまさか演奏できるなんて…」と恐縮しきり。ライブでは轟音ギターを炸裂させパワフルかつキャッチーな2曲を演奏、会場を沸かせました。濱家は「(バンドとお笑いの比率について)バンド10やないか!」と驚きを隠せず、山内は「僕、こういうメロコアっぽいの好きなんですよ。CDが欲しい!」とすっかり魅了された様子。
3組目はSMICH@GDBRA。メンバーはカバと爆ノ介・爆ノ介、セルライトスパ・肥後のふたりです。Runny Noizeの直後ということで、すっかり脅えて登場し、「何、今の! お笑い色全然ないじゃない!」と顔面蒼白。学生服を着て爆ノ介がギターを、肥後がボーカルを担当するユニットのようですが、「同好会ぐらいのレベルなんで…」と及び腰で歌い始めます。しかし、メロウなメロディに乗せて繰り出される謎めいた歌詞に加え、ふたりのハーモニーも美しく、しっとりと(?)笑わせるひとときを演出。山内から「世界観すごいな!」、濱家から「声キレイわ〜」と絶賛されていました。
4番手はKOYABU SONICに2度出演した経歴を持つ、イーゼル芸術工房です。大阪府柏原市で共同生活しながら表現活動をするプロジェクトチームで、今年は路上ライブ中にエアロスミスのスティーヴン・タイラーが乱入、セッションしたことでも話題を呼びました。ライブでは2曲を披露し、会場をほっこりやさしい空気で包みます。かまいたちのふたりも「幸せな気持ちになった〜。癒された〜」と感激。前田さんは「見ている私たちも浄化された感じですね」としみじみ語っていました。
ライブも中盤、5番目のyano-Goは、そのまま矢野号とメトロノーム、そしてギターにジェットゥーゾ・渡辺という顔合わせ。『歌ネタ王決定戦』ファイナリストであることをアピールする矢野号が、対戦した大先輩・嘉門達夫さんからその後、飲み会に誘ってもらったことを明かすと、「じゃあ嘉門さん呼んできてや〜!」とかまいたちから無茶ぶり。負けじとパフォーマンスに突入したふたりでしたが、取り調べをテーマにした矢野号のネタに激しいギターが乗り、やがて『スモーク・オン・ザ・ウォーター』さらに『イエスタデイ』へと変化していくまさかの展開に、MCも客席も唖然。濱家からは「よかったけど、矢野号の声とギターがマッチしてなかったね…」と、ちょっぴり辛口な評価を受けてしまいました。
次は3匹の小唄。まずステージにアイロンヘッド・辻井がギター片手に登場し、弾き語りライブさながらのトークでスタート。そこにゲストとしてカバと爆ノ介・爆ノ介にプリマ旦那・野村がこちらもギターを手に加わり、3人でスペシャルライブ!? エディ・コクランの『カモン・エヴリバディ』を歌い上げ、途中、野村が『悲しみの果て』に曲を変化させるというハプニングも挟みつつ、観客に掛け声を要求して盛り上げます。ここまでで2つ目の参加となり大忙しの辻井は、ライブ後に「数打ちゃ当たるでやろうかなと思って。アイロンヘッドの単独より忙しいです」と感想を述べていました。
7番手に登場したOUTER-TRIBEは、ひとりを除くメンバー全員が豊中市出身という生粋の大阪バンド。実は今年から吉本所属になったそうで、これを聞いた濱家は「めっちゃ後輩やんか!」と何故かホッとした表情。ライブではボーカルTATSUSHIのハイトーンボーカルが冴え渡り、メロディアスなロックで聴かせます。客席も一緒になって手を挙げ盛り上がるなど、気づけばライブハウスのような雰囲気に…。さすがは東京や九州を中心にライブ活動を展開している実力派です。
ラストを飾るのは、新世界の始まり。メンバーはプリマ旦那・河野、ジェットゥーゾ・渡辺、アイロンヘッド・辻井、ダブルアート、尼神インター・渚です。冒頭は、音楽ではなくお笑いライブのコーナー仕立て。河野をMCに、マシュマロキャッチゲームに興じるはずが、なぜか奇声を発しながら楽器を手にし、演奏を始めてしまう5人。ドラムが辻井、ギターが渡辺、ベースが池田、ボーカルが田口、そして渚は鈴を鳴らすという布陣で、マシュマロキャッチに込められた熱い思いを歌います。必至でツッコミ続ける河野の努力もむなしく、袖で見ていた山内まで巻き込んでの「マシュマロキャッチ問答」は、脱力系のオチへと見事に着地。ライブが終わってもテンションがMAXな田口に、山内は「怖いわ〜」と脅えっぱなしです…。
全アーティストのパフォーマンスが終わり、全員が再びステージへ。いよいよFM OSAKAクリエイティブ本部事業部部長の田中昭弘さんから、カウントダウンライブに出演する3組と、それぞれがコラボする芸人が発表されます。
1組目の出演アーティストは、イーゼル芸術工房! ボーカルの松井香奈さんは「むちゃくちゃうれしいです! ありがとうございます!」と笑顔いっぱい。コラボレーションする芸人が天竺鼠に決まると、濱家からは「この瀬下というヤツはまっすぐな男なんですけど、左側のヤツ(川原)がクセ強いんで気をつけて」とアドバイスが贈られました。
2組目の出演アーティストは、OUTER-TRIBE! 「めっちゃうれしいです!」と喜びを爆発させるボーカルのTATSUSHI。コラボ芸人は藤崎マーケットに決まりました。「間違いなくやりやすいと思います。『ラララライ体操』で一世を風靡したふたりですから、音感は抜群です」と濱家も太鼓判を押す組み合わせで、果たしてどんなステージを見せてくれるのか、期待が高まります。
最後の1枠は残る6バンドから…と思いきや、名前を呼ばれたのはROYALcomfort。この日、仕事の都合で欠席したROYALcomfortは、トラック制作から作詞・作曲まですべて自分たちでこなす1singer1MC1DJのヒップホップユニット。田中さん曰く実力は折り紙つきとのことで、届けられたVTRメッセージで「芸人さんとのコラボが非常に楽しみ。みなさんと一緒に会場を盛り上げたい」と意気込む3人に、客席から大きな拍手が贈られました。コラボする芸人は、かまいたち! 選ばれなかった出演者からは無念のあまりブーイングも起こっていましたが、山内は「お前らとコラボして何になるねん!」とピシャリ。とはいえ落選したバンドたちも、またどこかで日の目を見る日が来るかもしれません…!?
最後は濱家が「まだチケットを買ってない人は買ってもらって、ぜひ見に来てください!」と呼びかけ、2時間にわたるライブは幕を閉じました。31日の本番を、どうぞお楽しみに!
『今年は見るだけじゃない!5upよしもとカウントダウンライブ〜ネタあり、歌あり、ダンスあり、ゲームあり、ジャンケン大会あり、卒業あり、いろいろありすぎてもうムチャクチャどす!』
日時:12月31日(火)〜2014年1月1日(水) 15:00開場、16:00開演/25:00終演(予定)
出演:煌〜kirameki〜TOP(3組)、Member(15組)など全68組以上
会場:インテックス 大阪5号館(大阪市住之江区南港北1-5-102)
料金:前売り大人3,000円、子供1,500円/当日大人3,500円、子供2,000円
■5upよしもとカウントダウンライブ 公式サイト
http://www.yoshimoto.co.jp/5up/countdown2013.php
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