長原成樹の初監督映画がクランクイン! 今田耕司も友情出演
漫才師、タレント、役者として多方面で活躍する長原成樹が、2008年に出版した自伝的小説『犬の首輪とコロッケと〜セキとズイホウの30年〜』。関係者からも絶賛を浴びたこの作品が、満を持して、長原自身の監督により映画化されることになりました。
大阪・生野区のコリアンタウンで在日韓国人として生まれたセイキと、その仲間たちが繰り広げる笑いと涙の青春ストーリー。主人公を演じる人気急上昇中の若手俳優・鎌苅健太さんをはじめ、長原と親交の深いよしもと芸人も多数出演予定で、大阪・生野近辺でのオールロケを敢行します。
撮影初日となる1月17日(月)は、原作の大ファンという今田耕司が警官役で参加。1シーンのみの出演ながら、タイトルにもなった重要なセリフがあるキャラクターで、セイキ役の鎌苅さんと何度もリハーサルを重ねていました。本番では、長原監督から「俳優は100点!」という言葉が。2人の熱のこもった演技に、スタッフや出演者のボルテージも一気に上昇していました。
このシーンの撮影後、クランクインを記念して、長原、今田、鎌苅さんに加え、ヤマト役の中村昌也さん、トシ役の宮下雄也さん、タツヤ役の池田純さんが会見。まずは長原が挨拶し、「撮影が始まって、改めていろんな人に支えられているんだなとわかった。ここでビビッただダメだと思い、みんなに“巨匠”と呼ばせて自分を奮い立たせています」と現在の心境を語りました。発売時、本を読んだ今田から「これ、映画にしませんか」とメールをもらった思い出などを語り、ついに夢が実現することに感無量の様子。そのときから、今田に出演依頼することを決めており、「この警官役は、マイケル・ダグラスか今田という選択肢しかなかった」とか。前日は緊張のせいか眠れなかったそうで、「映画ってチームプレーなんやなと痛感しています。みんながいて、僕の手となり足となってくれる。だからこそ、必ず成功させたい」と決意を新たにしていました。
続いて、出演者の皆さんが撮影に向けての意気込みを披露。「オーディションで長原さんに初めてお会いしたとき、その人柄にすごく魅かれ、この人の作品に出たい!と強く思いました。自分の役者人生にとっても大きな転機になるはず」(鎌苅さん)、「監督とご一緒して、この人になら自分のすべてをぶつけられる、と感じています」(中村さん)、「あったかくて切なくて悲しいトシという役柄に共感したので、演じられてうれしい」(宮下さん)、「今、現場が一つになっている、と感じています。こんな作品はほかにないと思う」(池田さん)と、それぞれ熱っぽく語っていました。
また、友情出演となる今田は、「出していただいて光栄です。隣の天王寺区で育ったので、原作で描かれている世界をとても身近に感じました。若い人たちにも、こういう時代があったことを知ってもらいたい」とコメント。よしもとに入って初めて誘ってくれた先輩が長原だったという縁もあり、「昔は本当にやんちゃなすごい先輩やったんですよ」とかつての長原とのエピソードを笑いを交えて紹介する一幕も。最後は「とにかくいろんな人に見てもらいたい。僕も宣伝します!」と締めくくりました。
今田の演技の出来について聞かれた長原は、「そうそう、あんな警官おった!と30年前が蘇った。思わず100点!の声が出ました」と絶賛。幸先のいいスタートに、会心の笑顔を見せていました。
寒い中、ハードスケジュールの撮影が続きますが、出演者の皆さん、スタッフの皆さん、頑張ってください!