ロザンが第4回国際教育学会・舘糾賞受賞!
“インテリ芸人”として名を馳せる宇治原と、著書「京大芸人」、「京大少年」で相方の勉強方法を書いた菅。吉本屈指の知的コンビ・ロザンが、教育の発展に貢献した人物や団体に贈られる、第4回国際教育学会・舘糾(たちただす)賞を受賞しました!
3/4(金)、京都大学百周年時計台記念館大ホールで行われた「国際教育学会・舘糾賞受賞記念シンポジウム 自学自習が人を育てる」のなかで行われた授賞式に姿を現した2人。受賞の第一報を聞いたときは「正直、『どういう賞なんやろ?』と思った」と、ピンと来ていなかった様子。しかしこの日、大きな拍手に迎えられ、舞台に姿を現した2人は、「本当に、すごい大きな賞をいただいたんだな、と実感した」と感激していました。
宇治原は、バラエティ番組やクイズ番組などで、勉強熱心な姿を見せ、本人のユーモアと努力する姿が多くの視聴者に受け入れられていることが受賞理由に。一方、菅は著書「京大芸人」、「京大少年」を発表し、宇治原との出会いから、京都大学へ合格するまでの勉強方法や、目的を持って勉強することの大切さを紹介したことが受賞につながりました。
京都大学経済研究所 特任教授・西村和雄氏から賞状と受賞パネルを贈られた2人。菅は、「京都大学さんにはいつもお世話になっています。ロケにもよく来させていただいたり、今日もこうして招いていただいて。僕、大阪府立大学中退なんですけど、府大よりもよく来てるんちゃうかな?」と会場を沸かせていました。さらに、「こんなありがたい賞をいただけたのも、本が書けたのも宇治原さんのおかげ。全然、僕の力というのはないので(笑)」と謙虚に受賞の喜びを語っていました。
母校で名誉ある賞を受け取った宇治原は、「うちの父は、僕が芸人になることも、なった今でも反対してたんですけど、この賞を受賞したことをとても喜んでいます。父が『授賞式に家族は出なくていいのか』と聞いてきたんですけど、恥ずかしいのでやめてくれ、と(笑)。就職活動のとき、リクルートスーツを買ってもらったのに、それを漫才の舞台衣装に使ったことがあって。これで親孝行を、倍以上にして返すことができたのかなと思います」と、喜びを語りました。
授賞式のあとに行われたパネルディスカッション「人生における勉強の意味」にも引き続き出席した2人。吉本お笑い総合研究所所長・田中宏幸と、京都大学経済研究所 特任教授・西村和雄氏とともに、「どうすれば、子どもたちが自学自習ができるのか」、「芸を身に付ける学びの方法とは?」など、さまざまなテーマについて意見交換しました。そのなかで、「京大少年」でも紹介されていた、幼少時代の宇治原の勉強方法が話題に。「知らず知らずのうちに、ゲームをしているみたいな感覚で勉強したのがよかった」と、すでに幼少時代には勉強することのおもしろさに夢中になっていたと話す宇治原。
大学受験のときも、「楽チンに楽しく勉強することを第一に考えていました。180ページある参考書を、1日3ページずつやって2カ月で終わらすとか、本当にゲーム感覚でやってましたね」と、楽しそうに語っていました。
さらに、話題は「京大芸人」、「京大少年」の執筆秘話に。「視点を変えると、同じ物語でも違ったものになるので、宇治原さんの目線で書いたほうがいいのか、僕の目線で書いたほうがいいのか、4パターンぐらい書き比べしました。そのなかで、一番読みやすいのを選んだんです」と、意外な苦労話を披露していました。
最後に、今後のビジョンについてたずねられた2人。「3冊目、4冊目を書きたい。『京大中年』、『京大老人』まで続けたいですね」と野望を語る菅に会場は爆笑。宇治原は、「僕は、勉強が大好きなんです。学習すること自体が好き。勉強は、子どもたち誰もがかかわることなのだから、みんなが楽しみながら、楽チンに勉強できるようになったらいいのに、と思います。僕らは表に出る仕事なので、多少なりともその楽しさを子どもたちに伝えて、広がっていけばいいなと思います」と語りました。
日頃の活躍が認められ、名誉ある賞を手にした2人。
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