第46回上方漫才大賞にブラックマヨネーズ! 奨励賞は千鳥、新人賞は銀シャリに!
上方演芸界で最も長い歴史を持ち、今年で46回目を迎える「上方漫才大賞」の授賞式が、4月16日(土)、大阪・御堂会館で開催されました。やすし・きよしやオール阪神・巨人、ダウンタウンら数々の実力派漫才師が受賞してきた伝統あるこの賞に、今年は誰が輝くのか? 大賞、奨励賞は事前の審査委員会で決定済みですが、発表は当日のお楽しみ。さらに新人賞の審査はその日の漫才の後で行われるとあって、満員の客席はスタート前から期待と熱気でいっぱいです。
司会の大平サブロー、OBCの原田年晴アナウンサー、関西テレビの関純子アナウンサーが登場し、まずは新人賞にノミネートされた5組が漫才を競います。事前の抽選で決定した順に、モンスターエンジン、尼神インター、銀シャリ、さらば青春の光、天竺鼠が次々と登場し、それぞれの持ち味を存分に生かしたネタで、観客を大いに笑わせました。この後、審査員の皆さんは別室での新人賞審査へ。
続いては、奨励賞の発表です。受賞コンビとして千鳥の名前が読み上げられると、会場からは割れんばかりの拍手が。さっそく舞台に登場し、お馴染みの岡山弁漫才を披露した千鳥。終了後には表彰状とトロフィー、賞金が授与されたほか、トミーズ、東野幸治、笑い飯といった交流の深い先輩芸人たちからの愛と笑いいっぱいのメッセージビデオも流れ、2人は笑顔で見入っていました。
新人賞は、並み居るライバルを抑えて銀シャリが受賞。3度目のノミネートで勝ち取った念願の賞に、「ずっと憧れていた賞なので、本当に光栄」(橋本)と、喜びを噛みしめている様子です。
そしていよいよ、大賞を受賞したブラックマヨネーズが、大歓声に包まれ舞台へ。賞状、トロフィー、賞金授与に加え、大先輩・間寛平がサプライズゲストとして現れ、大感激の2人。最後はこれぞブラマヨ!という爆笑漫才を繰り広げ、授賞式を締めくくりました。
終演後の会見で、ブラックマヨネーズ・小杉は「歴史ある賞をいただいて本当に光栄。これからも2人で頑張っていきたい」と力強くコメント。一方の吉田は「闘わずして賞をいただいたのはこれが初めて。最初はトクしたなあと思っていた」と明かしたうえで、「でも、授賞式が近付くにつれ、大賞の重みを感じ、ただただトクしたと思っていた自分を恥じました」と受賞への感謝を述べました。今後の活動についてきかれると、「改めて漫才をやれよ、ということなんかなと。手を抜いた漫才をやっていたら、このトロフィーでどついてください」(吉田)。これに小杉が「そんな罰を作らんでも漫才頑張ったらええやろ」とツッコむなど、ブラマヨらしい軽妙なやりとりで笑わせました。
奨励賞を受けた千鳥・大悟は「方言とかで最初は苦労もしたけど、認めていただけてうれしい。これからは街で『ロケの人や』ではなく『漫才の人や』と言ってもらえるかな」とニッコリ。ノブは「いただいた賞に恥じないよう、次は大賞を目指して精進していきたい」と決意を新たにしていました。
3年越しで新人賞を手にした銀シャリ・鰻は「由緒ある大会で賞をいただけて本当にうれしい」と一言。橋本は、「この(青い)ジャケットを着ている限り、“上方漫才”という名のこの賞を獲らなければ恥ずかしいと思ってきました」と、漫才にかける思いを真剣な表情で語っていました。
上方演芸をますます盛り上げてくれる3組の、今後ますますの活躍に期待しましょう!
【ブラックマヨネーズ】【千鳥】【銀シャリ】