【ライブレポート】卯月〜ドキッ!イケメンだらけの∞ホール東阪ツアー
4月10日(日)、『卯月〜ドキッ!イケメンだらけの∞ホール東阪ツアー』が東京・ヨシモト∞ホールにて開催されました。
こちらはバッファロー吾郎が大阪活動時代から開催しているお馴染みのイベント。今回は東西のヨシモト∞ホールで開催されたのですが、イベント初上陸となった東京での様子をどど〜んとレポートしたいと思います!
まず浅越ゴエが登場し、「ADの浅越ゴエと申します」と挨拶。どうやら、このイベントは芸人達=アイドルユニット“卯月”で、今日行われるのは番組『VS卯月』の収録、観客=観覧募集に当選した方々という設定で行われるようです。
カンペを手にした浅越による「かっこいい!」「かわいい!」など声出しの練習が行われたあと、いよいよ卯月が舞台に! 本日のゲストである麒麟・川島も登場します。
2つのチームからなる本日の卯月メンバー、そしてニックネームは下記の通りです。
KOC(キング・オブ・レボリューション)
タッケー=バッファロー吾郎・竹若
ヤッP=カリカ・家城
フックン=ガリットチュウ・福島
ソラ坊=ソラシド・本坊
ひるしん=インポッシブル・蛭川
H'AGE(ハイグレイドエイジ)
キムアキ=バッファロー吾郎・木村
タクちゃん=カラテカ・矢部
ニック=アホマイルド・高橋
サム=マキシマムパーパーサム・長澤
リアル=トレンディエンジェル・斉藤
タイトルにもある“イケメン”とはほど遠い(?)彼らですが、舞台袖にいる浅越からのカンペ通りに送られるお客さんの声援に大きく手を振りながら笑顔で応えるなど、振る舞いはアイドルさながら。
川島は、そんな彼らの異様な様子以上に気になることがあったよう。「チーム名……KOCって“毛多い”でしょ? H'AGEって“ハゲ”じゃないの?」。そんな指摘に、キムアキは「何言ってるんですか。そんな訳ないじゃないですか」と交わします。
それにしても、キャラが濃い卯月メンバー。
ひるしんは報道番組『ICHI』のキャスターをやっているとか、サムはロシア人とアメリカ人のハーフだとか、リアルのニックネームの由来は“ウソがつけない”からだとか……。聞かされる川島に、早くも戸惑いが感じられます。
まずは『ぶっちゃけ質問コーナー』。ゲストの川島は卯月メンバーからのどんな質問にも答えなければならないのですが、しょっぱなからリアルが「漫才の冒頭でやっている“麒麟です”をやってください!」と無邪気にお願い。観客の「やってー!」という要望に応えて、川島が「麒麟です」とやったが最後。
ソラ坊「その声で、このフレーズを言ってくださぁ〜い!」
観客「やってー!」
ヤッP「イケてないんですかぁ? イケてないんですよね?」
川島「いや、中学の時にちょっとね……」
キムアキ「じゃあ、“麒麟です”の声で、中学の頃にメッセージを送ってください」
観客「やってー!」
このようなやりとりがイベント中、数えきれないほど行われました。川島にとってはある意味、生き地獄。
そう、このイベントはアイドルに扮した芸人達が観客をも巻き込んで、ゲストに無理難題をふっかけるという、壮大な“ゲストいじりライブ”なのです!
続く「VSゲーム卯月」では、さまざまなゲームで卯月メンバーが対決。川島にレクチャーを受けながら実際にゲームをやってみることになったのですが、こちらもハチャメチャな展開に。
“叩いてかぶってジャンケンポン”では、アイドルらしく「頭なんて叩けない」とごねてみたり、罰ゲームで負けた相手の顔に墨でイタズラ書きをしなければいけないのに客席から見えないほど薄く書いたり、“笑いどころ”をどんどん潰していくメンバー達。
さらに、“箱の中身はなんでしょう”では、ゲームの主旨を無視して箱の中身を出してしまう始末。イライラした川島がヤッPの頭を叩くと、客席からは「かわいそうー!!」の声が(もちろん、観客に指示を下しているのは、AD役の浅越)。
ゲームを台無しにしておきながら、悪びれることのないメンバー達。「もっとツッコんでください。M-1の時みたいに頑張ってください」と厳しい声をかけられ、苦渋の表情を浮かべる川島は、「撮影タイム」でも表情が優れません。
その後も、ジュニアの堀田くん(マテンロウ・堀田)を迎えての「卯月ジュニア紹介コーナー」、ゲストにちなんだ挑戦をする「チャレンジ卯月」など、様々なコーナーが行われましたが、メンバーと川島の温度は反比例するばかり。
激しくなるムチャ振りに渋々ながらも応え続ける川島でしたが、なぜか彼を励ます言葉はなく、その全てがひるしんへのエールへと変わっていきます。観客の「ひるしーん!」「かっこいい!」という声に、投げキッスで応えるひるしん。
歌のコーナーが終わり、さらにムチャ振りが続くと、ついに川島の怒りが爆発!「ずっと生き地獄や!」と叫び、メンバー1人ひとりに今まで蓄積したフラストレーションをぶつけまくります。
ひるしんには「こんな髪型して、人気出るはずないやん。どこで切ってんの?」と質問。ひるしんの「美容室でオシャレ坊主にしてくださいって言ってます……」という答えにもひるまず、「ストールまけや。それ、マフラーやん! 」と畳み掛けます。また、ヤッPには「おい、ブサイクナンバー1」と話しかけ、「卯月ジュニア紹介コーナー」でのブラックな発言に言及。川島の剣幕に恐れをなした家城は、小声で「劇場でしか面白いことができない」と悩みを吐露してしまいます。
キムアキには「地獄の90分、考えたのお前やろ? しかも元々(のゲストは)たむけんやろ? 代役ならツッコミのヤツ呼ばんと。なんで俺に白羽の矢を立てたん? たむけんの代役なんかやったことないわ! メールで“夜中にごめん。楽しいイベントやから”って……どこがやねん!」と捲し立てます。
これで説教タイムは終わりかと思いきや、舞台袖にいる浅越をつまみ上げ、「“ひるしん”を人気者にしたの、お前やろ? 一番悪いぞ」と囁くと、今度は客席に方向転換。「皆さんが一番悪人ですからね! こんな趣味の悪いイベント、絶対に来ないで!」と絶叫。
「土下座しなさい」という捨て台詞を残して舞台を去った川島。「ふざけ過ぎて申し訳ございませんでした!」と言うメンバー全員の土下座で、イベントは幕を閉じました。
昭和テイストなアイドルを演じ切るメンバーの面白さもさることながら、浅越のカンペ通りに声援を送り、川島をどんどん追い込んでいく観客の見事な連帯感といったら! バッファロー吾郎を中心とした芸人達のムチャ振りに挑み、イベントを大いに盛り上げた川島もさすがの一言。
全員一丸となって作り上げた壮大な茶番劇は、メモを取る時間すら惜しいと感じるほどの面白さでした。次回の開催も期待したいです!