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2011年4月24日 (日)

【ライブレポート】帰ってきた村越周司!!吉本復活ギャグ祭!!

4月19日(火)、大阪・京橋花月で『帰ってきた村越周司!! 吉本復活ギャグ祭!!』が開催されました。
1995年から、ケンドーコバヤシと、モストデンジャラスコンビとして活躍した村越。解散後は芸人を退き、職を転々としていたそうです。その後、再びフリーの芸人として復帰。「出張ギャグ屋」という斬新な商売をしていましたが、昨年11月に、再びよしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属。今回のイベント開催の運びとなりました。

オープニングでは、スポーツ紙や雑誌の記者を集めての、異例の公開記者会見が行われました。お客さんからの大きな拍手に迎えられて舞台に登場した村越は、さっそく「5分、15分、はーん!」とギャグを披露していました。
そして、いよいよ公開記者会見がスタート。

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――復活ギャグ祭に向けて、準備した期間は?
「3カ月前に『やってみるか』と社員のかたに声をかけてもらって、そこから準備しました。今回、ものすごい豪華ゲストが来てくれます。同期とか、みんなめっちゃ売れてる人らばっかりなんで、そういう人に声をかけさせてもらって恐縮してます。お願いした人たちはみんな『いいよ』と快く受けてくれました」

――復活祭で披露するギャグのクオリティを上げるために実践していたことは?
「ギャグは、1日に1個作ってるんです。5年前、フリーになった頃にこのノルマを決めたんです。でも、最近、自分に甘くなってしまい、ノルマが守れなくて。だから、もっと厳しくして、『夜の12時を過ぎて、日が変わるまでにギャグがひとつできなかったら子どもが死ぬ』という足かせをつけまして、なんとか夜12時までに作る、と。今回、それを披露したいなと思っています」

――よしもとに復帰されて4カ月経ちますが、よかったことや収入などに変化は?
「いまだに給料明細が届かないです……」

――家を購入されたとか。ローンなどは?
「1月に家を買ったんです、こんな売れてない芸人に35年ローンを組ませてくれるなんて、(人々に)勇気与えてるな、と。「家が買えない」と思ってる人に勇気与えてますよね。子どもが2人いてますんで、あえて家を買ったというのはあります。背負うものを大きくして、芸をがんばるという意気込みでむちゃをしまして、買いました」

――ケンコバさんとのコンビ再結成はありえますか?
「それは本当に難しい! コバが、万が一『やろ』って言うてきたら2秒も考えることなく『うん、やるよ』と答えます。ただそれは、基本、ないですよ。もしコバがそんなこと言ってきても、会社が絶対認めないですよ。多分、大崎社長が出てきますよ」

――フリー芸人のときに、「出張ギャグ屋」という商売をやっていましたが、一番きつかったステージというのを教えてください。
「政治家の事務所開きに呼ばれたときです。後援会のおばさんの前で……。あれはもう、『なんで俺?』と思いました」

――復帰されて、村越さん自身が変わったことは?
「僕、よしもとから『戻ってこい』と言われたのは一切なくて、えらいさんにお願いして、頭を下げました。なんでフリーを辞めたんかっていう話ですが、フリーやってても絶対不利やと思ったからです。『寄らば大樹の陰』っていうことわざがありますけども、ほんまにそうです」

記者会見の模様は、お客さんも撮影OKというサービスも。カメラが向けられるたび、「むっちゃ気持ちええ!」と感激していました。さらに、「スポーツ新聞さんって、しょうみ明日の朝刊って間に合わないですよね? ひょっとして号外とか?」とスポーツ記者にずうずうしい質問を投げかける一幕も。
記者会見を終えたあと、「よしもと復帰を記念して、ギャグやりまーす!」と満を持して新ギャグを7発、披露していました。

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そして、いよいよお祭りがスタート。
村越にゆかりのある芸人とのトークが繰り広げられました。
まず舞台に呼び込まれたのは、サバンナとファミリーレストラン・しもばやし。

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サバンナ・八木は、村越がフリー芸人として活動していたときも、ギャグイベントでたびたび同じ舞台の上に立ったりと、交流が深かった様子。サバンナ・高橋は、当時、村越から芸人を辞めると打ち明けられたことをふり返り、「芸人を辞めて、沖縄でたこ焼き屋やるって言うてたのにやらんかったでしょ? ほんで、合格率99%っていわれる歯科技工士のテストに落ちたんですよね? で、現金輸送車を守る仕事をしたんですよね」と、芸人を辞めた直後の村越の様子を暴露していました。そんななか、「村越さん、劇場を作るっていう計画はどうなったんですか?」と、かつて村越が語った野望を改めて持ち出す八木。そんな八木を、高橋が「お前、村越さんと遊んだらあかんって言うてるやろ!」とたしなめていました。
ファミリーレストラン・しもばやしは「僕は、村越さんやサバンナ・八木さんに憧れてギャグをやり始めたんですよ」と告白。
そんな流れもあり、村越、サバンナ・八木、ファミリーレストラン・しもばやしによる、新ギャグ対決が繰り広げられました。

2番目のゲストは、なだぎ武とオモロー山下。

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しかし「この3人でトークするのは不安や」となだぎ。再結成したジャリズムを再び解散した山下と、かつて、スミス夫人というコンビを組んでいたなだぎ。「相方に愛想尽かされて見捨てられた男2人やで! 大丈夫ですか!?」と不安をぶちまけていました。
この3人の思い出深い劇場といえば、今は無き心斎橋2丁目劇場。村越がなだぎの元相方と仲がよかった話など、同じ時代に若手芸人としてがんばっていた頃の思い出話を披露していました。
そしてトークの次は、ギャグコーナー「村越ギャグ動物園」。動物が描かれたパネルの裏には、「自信あり×2」や「自信あり×10」などの文字が。なだぎと山下がパネルにパネルを選んでもらい、そのたびに村越が自信のあるギャグを披露。しかし、なだぎに「お前とザコシショウだけは絶対、成長せえへんな!」と激しくツッコまれていました。

3番目のゲストは、リットン調査団。

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村越にとり、リットン調査団は憧れの存在なのだとか。
しかし水野は「昔の思い出話はないなぁ。だって、(村越は)楽屋で全然しゃべれへんねんもん」と村越の意外な一面を暴露していました。
そして、村越が「僕、リットンさんのネタで、めっちゃ好きなやつがあるんです」と打ち明けたところで、テレビでは絶対に放送できない“放送禁止ネタ”タイムに突入!
この舞台でしか聞けない、きわどいネタ談義に花を咲かせていました。
ギャグコーナー「村越ギャグ動物園」のお題も、「放送禁止度」。下ネタを含めた数々の危ないギャグに、水野でさえも「自分、シュールリアリズムやなぁ」と感想を述べていました。

ついにトークコーナーも最後。
登場したのは、陣内智則、たむらけんじ、そして村越の元相方、ケンドーコバヤシという、豪華な顔ぶれがそろいました。

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NSC11期生の同期として思い出もたくさん。
とくに、モストデンジャラストリオ時代のケンドーコバヤシと村越の思い出エピソードには客席から大きな笑いが起きました。ケンドーコバヤシが、「ネタ合わせを終えて風俗店に行くと、待合室でよく村越とハチ合わせした」と、2人のプライベートが垣間見えるエピソードも披露。

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そんななか、村越が「うれしいわ……。やっぱりみんな売れてしまって、俺みたいなんと出てくれるなんて……。うれしい」と突然しんみり。すかさず、たむらけんじが「打ち上げで言えや!」とツッコんでいました。

続いては村越による「新キャラクターお披露目会」。
村越が満を持して発表する新キャラクターを、出演芸人全員で見守りました。
鹿の剥製をモチーフにしたキャラや、サンバイザーで顔を隠した“紫外線子”、など、ひとくせもふたくせもある新キャラばかりで、芸人たちから「メッセージ色が強すぎるやろ!」と、どよめきが起こりました。

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そして最後に、村越は一通の手紙を取り出しました。
出演した芸人仲間に向けて、手紙を書いていたのです。
1人1人に向けられた、感謝の思いを込めたメッセージに感動……するはずが、なぜか爆笑の展開に。
そして、村越の子どもたちも舞台に登場。子どもたちをダシに芸人仲間にたかるという、父親のたくましさを感じさせるシーンも。

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多くの芸人仲間に囲まれて、よしもとで再スタートを切った村越周司の復活祭。
これから、よしもと屈指のギャガーとして活躍する姿を、どうぞ応援してくださいね!

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