最新ニュースインタビューライブレポート

« しましまんず・池山プロデュース「おばんざい心」が5月10日にオープン! | メイン | 明日5/10(火)チケット発売!「5upよしもと」6月公演情報! »

2011年5月 9日 (月)

松本人志監督作『さや侍』ついに完成!

Photo

『大日本人』『しんぼる』に続く、松本人志の監督作品第3弾『さや侍』。
鞘(さや)しか持たない侍・勘十郎と、その娘・たえが挑む【30日間の戦い】を通して、松本人志ならではの視点から親子の葛藤と絆と描く、完全オリジナルストーリーの時代劇です。
来たる6月11日(土)の全国公開を前に、5月7日(土)、大阪・梅田で監督と板尾創路、熊田聖亜による合同取材と、完成披露試写会での舞台挨拶が行われました。

合同取材には、監督の松本人志、出演の板尾創路、熊田聖亜さんの3人が出席。

_44i4052

製作時の秘話から作品の手応えまで、さまざまなエピソードが披露されました。
 今作では、本当の意味で笑いも涙もある「ハイブリッドな映画」を目指したという松本。
「そのためには、深読みするようなストーリーは邪魔になるし、誰が見てもすぐわかるものに、という気持ちがあった」
と、シンプルかつストレートな構成を心がけたことを説明。

演技に関しては素人の野見隆明さんを、あえて主役に抜擢したことから、物語の構想と配役のどちらが先にあったかとの質問には、
「いつから野見さんになったのか、この展開になったのかは覚えていない。ただ、昔、番組を一緒にやってたときに、いつかこの人で映画をやってみたいなと思っていました」と答えました。
 

脚本にも参加した板尾、たえ役を見事にこなした熊田さんには、松本も全幅の信頼を置いている様子。

とくに板尾については、「コントをやっていた頃から、『こうしたほうがええんちゃう?』とか言ったことがなく、今回の映画でも好きにやってもらった」とコメント。

板尾も「脚本会議に出していただき、意見を言わせていただいた部分もありますが、顔ぶれも雰囲気も、コントを作っていたときとあまり変わらない。撮影でも特に細かい指示はなく、のびのびとやらせてもらいました」
と強い信頼関係を垣間見せていました。

しかし時代劇ならではの苦労は多かったようで、松本は「朝も早く、殺人的なスケジュールで、できることなら二度とやりたくないなという気持ち。いますぐ撮りたい!というときも、ヅラ直しなどで時間がかかったり……」とポツリ。

板尾も「カツラを着けるのに1時間ぐらいかかるんですよ。江戸時代の人がちょっと嫌いになりました」
と、撮影時の辛さを思い出していました。
 
また「映画に限らず何か作品を作れば、棺桶に入れてもらえる。だから、棺桶に持って行くものをなるべくたくさん作りたい。「さや侍」はそれに値するものになったと思う」
と、映画づくりへの思いも述べた松本。

「映画は海を渡るし、ずっと残っていくものなので、映画づくりはできることなら続けたい」
と、次回作への意気込みものぞかせていました。
 
続いて3人は、5月4日にJR大阪駅にオープンしたばかりの「大阪ステーションシティシネマ」での、同館初となる舞台挨拶へ。

_44i4071

満員の観客から大きな拍手を受けて登壇すると、司会者から野見さんのキャスティングについて聞かれた松本は、
「素人さんが主役を演じることはたまにあるが、せっかくなので誰もやっていないことをやってみたかった」
と言い、なんと今作では、野見さんに映画であることを伏せて撮影に臨んだことを告白。

「だから前半部分はほとんどドキュメント。野見さんは30日の業を、全くウケない中、マジだと思ってやっていた。共演者の皆さんには絶対笑わないでくれと伝えて、野見さんが朝、おはようございますと入ってきても、全員無視するという(笑)。そういう過酷な状況で撮ったんです」
という発言に、会場には笑いとどよめきが起こります。

Photo_2

 
また、板尾は記者会見でも触れたカツラの辛さについて秘話を紹介。
「カツラが蒸れて痒かったので、コーヒーを混ぜるプラスチックのマドラーを差し込んで掻いていたら、突然折れて出てこなくなって。すぐに本番だったので、マドラーをカツラの中に入れたまま『さや侍のまま終わらせる気か!』という名セリフを言いました」

とのこと。皆さん、ぜひ劇場でチェックしてみてください!

Photo_3

 
 

  熊田さんは、板尾や野見さんとの共演を楽しんだようで、
「すごく仲良くしてもらったし、よく休み時間にも遊んでもらった」と笑顔。
「ただ、野見さんと一番最初にお芝居をしたのがカメラテストのときで、そのときにすごく絡み辛くて(笑)。撮影がどうなるか、実はちょっと不安になっていました」
という大人顔負けの発言には、松本も板尾も思わず笑っていました。

Photo_4

 
 と、ここでサプライズゲスト(?)、主演の野見さんが登場。緊張のあまり自己紹介で声を上ずらせる野見さんに、松本から「焦りすぎやって!」と厳しいツッコミが入り、場内は大爆笑。

Photo_5

続いて初主演の感想を聞かれた野見さんは、
「一番大変だったのはふすま割り。なかなか割れなくて本当に苦労しました。でも頑張って頑張って、どんどん割っていきましたよ」
と、これまた一生懸命にコメント。

松本からは「この人、言われたことは本当に真面目にやるんですよ。ヒザをすりむきながら一生懸命やってる姿を見て、ほんの一瞬、かっこよく見えました」
とお褒めの言葉も。

_44i4221

 
 最後は松本監督が、
「僕がこれまで作ってきたものとはちょっと違う作品になっていると思います。後半、わりとマジで作ってしまいました。よろしくお願いします」
とメッセージ。

「笑い」と「哀しみ」が一体となった松本人志最新作『さや侍』。

誰も見たことのない、まったく新しい時代劇の誕生を、ぜひ劇場で体験してください。個性あふれる俳優陣も見逃せませんよ!

6月11日(土)から全国ロードショー!!
松本人志監督作第3弾『さや侍』
監督・脚本:松本人志
出演:野見隆明 熊田聖亜 板尾創路 柄本時生 / りょう ROLLY 腹筋膳之介 清水柊馬 竹原和生 / 伊武雅刀 / 國村隼
配給:松竹 ©2011「さや侍」制作委員会

●さや侍公式サイト
http://www.sayazamurai.com/

Photo_6