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2011年5月22日 (日)

【ライブレポート】KOYABU SONIC 2011 第1日

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 5月21日(土)、今年は春フェスとなってKOYABU SONICが帰ってきました! 初日となったこの日の大阪は、雲一つない絶好のフェス日和。
 午前11時、小籔千豊、レイザーラモンHG、レイザーラモンRGが登場! イベント成功を祈って、HGが「今やただの縁起物に成り下がった」(小籔)ご存じ「フォー!!!」を披露した後、主宰の小籔から挨拶が。「こんな時期だからこそ、大阪から、日本全体が元気になっていけばいいなと思います。というわけで、コヤソニに限り、ノー不謹慎ノー自粛でやらせていただきます!」と力強く宣言すると、お客さんから大きな拍手が起こります。
 オープニングアクトは、東京から参上した2700! 昨年末の『オールザッツ漫才』若手バトルで見事、優勝を勝ち取った注目コンビが、ご存じ「右ひじ左ひじ交互に見て」の音楽ネタで爆笑をさらいました。
 いよいよトップバッターのカジヒデキさんが舞台へ。「おはようございます! 楽しんでいきましょう!」と爽やかに挨拶した後、小籔が大好きで、一度テレビ番組で一緒に歌ったこともあるという『シビラはある日突然に』などを披露。最後の曲『Hey Hey Baby Pop』では、ビッグポルノも加わってのセッションに! ライブ後は、カジさんにプレゼントを渡すため、今をときめくレディガガがやって来た!?との一報が。しかし、現れたのは、どうやってもHGにしか見えないその名も「レディ画家」。得意の似顔絵を手渡すHGに、やさしいカジさんは「Thank you very much」と英語でお礼を。さらに、レディ画家ことHGが“コヤソニ”をテーマに、この日の終演までに一枚の絵を描き上げ、チャリティオークションを開催することも発表されました。

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 2番手で登場したのは、人気上昇中のシンガーソングライター・さかいゆうさん。キーボードでの弾き語りで静かに歌い始めると、会場の空気をガラリと変えてしまいました。ビッグポルノとのトークでは、23歳からピアノを始めたというさかいさんが、28歳で新喜劇の世界に入った今別府と「スロースターター」同士、固い握手!? もちろん、小籔からはすぐさま「全然ちゃうから!」と厳しいツッコミが入っていました。
 ホフディランは、かつてタイガースの応援歌として依頼を受けて作ったにもかかわらず、残念ながらボツになってしまった2曲を披露するなど、コヤソニならではのスペシャルな選曲。ライブ後は、RGが「ホフディランあるある」に挑戦しました。ワム!の『ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ』に乗せて、「ホフディランはシャツを着がち」と熱唱すると、小籔は冷たく「お二人に限ったことちゃうやろ!」とダメ出し。すると今度は小宮山雄飛さんが「ワタナベイビーあるある」として「街で職質にあいがち」、ワタナベイビーさんが「小宮山雄飛あるある」として「小宮山雄飛はデカい」を披露し、果てしない“あるある合戦”の様相に。小籔が「コヤブソニック冥利に尽きる」と感動するほどの盛り上がりとなりました。

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 コヤソニもう一つのお楽しみは、人気芸人たちの珠玉のネタが見られること。ここからはネタコーナーとして、2丁拳銃、ハリセンボン、ダイアン、シャンプーハットが登場し、会場を大いに笑わせました。ネタ終了後は、全員揃ってのトークも。ダイアン・津田の「ゴイゴイスー」をはじめ、それぞれのギャグも飛び出し、会場はまたまた笑いの渦に。
 続いての登場はET-KING。大ヒット曲『愛しい人へ』などコテコテ大阪フレーズを盛り込んだハートフルな曲の数々に、小籔は「皆さんの心が真っ白すぎて、聴いてると怒られてる気になります」とコメント。と、ここでいきなりDJ ケリーことギャロップ・毛利が乱入! 「ゴキゲンな曲を届けにきました!」と言うや否や、お気に入りの曲『SEX ON THE BEACH』を大音量で流しつつ、舞台狭しと踊りまくり。せっかくの雰囲気を一変させてしまい、当然のことながら小籔から大目玉をくらっていました。

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 『すみれの花咲く頃』など馴染みのある名曲の数々を聴かせてくれた加藤紀子さんは、小籔と和やかなトークを展開。ところがそのさなか、吉本新喜劇・未知やすえが岡持ちを手に乱入し、小籔の頭に思い切りヒットするという事件が! 文句を言う小籔&加藤さんに河内弁でキレまくった後、「怖かった〜」とお馴染みのギャグを披露し、舞台上の全員、さらにはお客さんまでコケさせ大満足した未知。さすが「ちちんぷいぷい」で共演する仲良し3人組、息の合った演技を見せてくれました。

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 人材発掘番組「小籔☆スターリオン」からも4組が出演。イーゼル芸術工房、Vress、いあとねっち!、奥村兄弟が個性あふれるステージを見せるとともに、番組に出演していたダイアン、ギャロップ、ガリガリガリクソン、そして土肥ポン太も加わり、発掘当時のエピソードなどを紹介しました。
 いよいよ中盤、続いてはカヒミ・カリィさんの登場です。夫であるタップダンサーの熊谷和徳さんをはじめ錚々たるメンバーを従えてのライブを終えると、突然、ヴァン・へイレンの『ジャンプ』が流れ、なかやまきんに君がステージに。フランスに縁の深いカヒミさんと、アメリカ筋肉留学帰りのきんに君、どちらの国の文化が素晴らしいかを決めるため、何故か胸筋を使っての“筋肉ルーレット”を提案しましたが、両国の間を取って「モンゴル!」という意味不明な結果に。さらにフランスの曲をプレゼントすると言っておきながら、ボン・ジョヴィの曲に乗せて肉体美をアピールするきんに君に、カヒミさんは呆然としつつも、「楽しかったです」と笑顔を見せていました。
 ここで再び、ネタコーナーに突入。千鳥、中山功太、フットボールアワー、矢野・兵動が爆笑ネタを披露した後は、サプライズゲストが続々登場するバラエティコーナーが。石橋貴明&工藤静香、アイドル、コブクロが次々に紹介されますが、出てきたのはすべてニセモノ。ハンマミーヤ一木&暗黒天使、2700、シャンプーハット・小出水がそれぞれ超絶パフォーマンスを見せたものの、期待を裏切られた会場は、ちょっと残念なムードに。
 と、ここでさらに「橋本大阪府知事」が紹介されると、なんと今度は本物が登場し、お客さんのテンションは急上昇!! Tシャツにジーンズというラフないでたちの知事は、「いつも大阪府の福祉基金に寄付していただいて、ありがとうございます」と挨拶。小籔が御堂筋イルミネーションにも寄付したことなどにも触れ、「大阪を愛してくださっている!」と絶賛しました。さらに「コヤブソニックでも募金箱を設けていただいているそうなので、後で入れていってくださいね」とPRも忘れません。小籔からの「大阪府政について、ここで言っておきたいことはないですか?」との質問に、「言える雰囲気じゃないでしょう」と苦笑しつつも、「これだけ盛り上がっている雰囲気が、大阪、そして日本の政治に伝わっていない。せめて大阪ぐらいは、元気が伝わるような府政にしていきたいと思ってます」ときっぱり。最後は「西日本から全国を元気に!」という思いを込め、知事の「大阪を」に続けて会場が「元気にしたいんや!」というコール&レスポンスで締めくくりました。

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 続いて夕暮れの中に登場したのは、コヤソニ初出演となる真心ブラザーズ。小籔の思い出の曲という『サマーヌード』を皮切りに、ロック色あふれる熱いライブを披露しました。ライブ後のトークでは、今いくよ・くるよが加わり、「やっぱりミュージシャンはかっこええねえ」「ディカプリオやんかいさ」としゃべくりで場を圧倒。ついには真心のお二人に、一緒に「どやさ」をやろうと提案し、会場も巻き込んでの「どやさ」3連発で、賑やかに盛り上げました。
 大物アーティストに挟まれ、「なんでこの順番になったんですか!」と文句タラタラの4人組、盆地で一位も、芸人とは思えない演奏と、芸人にしかなしえないシュールすぎる歌詞で席巻。ちなみにこの順番は、小籔のたくらみだったようで、「今後も大物と大物の間にそっと盆地で一位を入れていく」と宣言。これに対し、ボーカルの野性爆弾・川島は「それがイヤで解散するかも」と肩を落としていました。
 すっかり暮れた夜空の下では、斉藤和義さんのライブが。小籔主演の映画「FLY!~平凡なキセキ~」の主題歌や、いま話題の“あの曲”も飛び出し、会場は大盛り上がり。ライブ終了後のコラボレーションは、吉本新喜劇・池乃めだかが歌う『歩いて帰ろう』! 昨年のチャットモンチーとの共演に続く、めだかの果敢な挑戦を、会場はかたずを呑んで見守ります。音程を外しながらも、懸命に歌い切っためだかでしたが、出来には満足できなかったようで、「ホンマにすいません」と平身低頭。それでも斉藤さんからは「素晴らしかったです」とお褒めの言葉をいただき、今年もまた、新たな“コヤソニ伝説”を誕生させました。
 トリを務めるのはもちろん、ビッグポルノ。この日のために企画したグッズ、光る棒「ビッグポルノライトスティック」と、光る2つの玉「ビッグポルノライトボール」が揺れる会場に向かって、新曲『La buffo』など4曲を堂々と披露すると、続いてのエンディングでは、出演者全員がステージに上がって、恒例の『KING TIMER』大合唱に突入。アーティストと芸人が一緒になって下ネタラップに興じる、まさに「音楽とお笑い」がコラボした瞬間を、会場も一体となって楽しんでいました。
 果たして22日(日)はどんな事件が起こるか、コヤソニ2日目にもご期待ください!

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