【ライブレポート】『NGK1号楽屋』
6月5日(日)、ヨシモト∞ホール大阪にてティーアップ・長谷川、シンクタンク・タンクによる『NGK1号楽屋』が行われました。楽屋での様子をそのまま、舞台でお見せしようという趣旨のこのイベント。“お客さんはいない”という前提で行われたので、楽屋を訪れる様々な芸人たちから、会場でしか聞けないトークが飛び出しました!
ここはNGK1号楽屋。長谷川とタンクは寛いだ様子で世間話を。暑い暑いと、「3月下旬から海開きしてもええやろ。勝手に海入ったら、おっちゃんが笛吹いてすっ飛んできて…」と早くも暑さに参っているタンク。
と、そこにやってきたがのしましまんず・藤井です。楽屋の鏡を使ってギャグ「ウォー」の確認をしています。今でこそ坊主頭の藤井ですが、その昔、髪の毛が長かった頃もあったそうです。当時、髪型をミニ・リーゼントした姿が某大物芸能人にそっくりで、若かりし頃に訪れた出会い系喫茶ではその芸能人に間違われ、女性たちが「あの人や!!」と大パニックを起こしたこともあったそうです。また、藤井の酒癖の悪さを披露。長谷川曰く、「酔っぱらうとええ男を気取って、男前キャラになる」とのこと。女性を交えて飲んでいるときは、自分以外の男性がモテていると嫉妬のあまり、奇行に走ることもあるそうです。藤井自身も、「酒が入ったらわけわからんくなって、タクシーを止めようとして、そのタクシーに引かれそうになったことも」と。3人でじみじみ、藤井の奇行について語っていたところへ次なるゲストが登場。
やってきたのはりあるキッズです。先日、結婚を発表した長田。場内から「おめでとう!」の声がかかり、祝福ムードに。りあるキッズのふたりと付き合いの長いタンクは、ふたりにとって保護者のような存在だそう。「安田さんが来ていないんですが、タンクさん、何か知りませんか!?」とひとたび何か事が起こればマネージャーからもタンクに確認の電話が入ってくるそうです。また、ここでも長田が藤井の“奇行”を話題に。「旅行先に氷を買ってきて、着いた頃にはただの水になっている」など、お酒が入っていなくてもあるようです。
ところで、長田は26歳で結婚。タンクが「自分らが26歳のとき、何してた?」と聞いたところ、「結婚のけの字も考えてないわ」と長谷川。そんな長谷川ですが、26歳の頃にひとつの事件があったようで…。その証人として1号楽屋にやってきたのは、長谷川とタンクの師匠でもあるザ・ぼんちの里見まさと。ええ!?と長谷川。長谷川にはまさとの登場を内緒にしていたので、ドッキリは大成功です。そして、その事件とは、うめだ花月の楽屋に電話が置いてあった頃のこと。まさとが一人きりのときに電話が鳴ったそうです。そして、暗いトーンの女性の声で「長谷川さん、いますか…?」と。様子がおかしいと察知したまさとが「長谷川の師匠ですが…」と言ったとたん、女性は泣き出し、話もできない状態に。そして後から長谷川にかけ直させるからと言って電話を切ったそうなんですが…。それを聞いて長谷川、「(その女性に)電話してないわ…」。
兄弟弟子という関係の長谷川とタンク。「師匠はときどき、わけのわからない言葉を使う」とタンク。まだ入門して間もないころ、「おい、ブー(タンクの呼び名)、魚のパンとゲップ、買ってきて!」と言われたそうです。その意味が分からず長谷川に尋ねたところ「フィレオフィッシュとコーラや!」。その後もタンクは、“師匠語”を解読するときは常に、長谷川の力を借りていたそうです。
そして次に訪れたのはおかけんた・ゆうたのゆうたです。「ゆうた兄さんは昔は飲むとすごかった」と長谷川。大阪の新世界では女装している男性と取っ組み合いのケンカになりかけたこともあったそうです。タンクは一緒にプロレスを観に行ったときのエピソードを披露。ゆうたやタンクがリングサイドで観戦していたところ、タンクは観客からちょっかいを出されていたそうです。それを見てゆうたは「まあまあ、そう怒りなや」と優しくたしなめていたそうなのですが、いざ自分がちょっかいを出された瞬間、怒り心頭。リングのレスラーも試合そっちのけになるほど、“場外乱闘”になったこともあったそうです。「今はすっかり丸くなりましたね」と長谷川。
続いて楽屋にやってきたのは坂田利夫です。長谷川は開口一番、婚活を話題に。「師匠は結婚、諦めたんですか?」との質問に「バカなこと言いなさんな! 諦めてませんわ!」と坂田。ほかに、「タンク世代の全国の“坂田さん”は成績がよく、なぜなら“アホの坂田”と言われないように勉強を頑張ったから」、「“アホの坂田”のテーマソングを歌わないでほしいと教育委員会から言われた」など、“アホ”にまつわるエピソードも数々、ありました。また、ペットの話の延長で、NGKの楽屋ロビーに設置されている水槽の魚について話題に。坂田が近くにやってきたときだけ魚が集まってくるとか。坂田もまた、水槽の魚たちに向かって「お父さん、これから行ってくるからな!」と舞台前に話しかけているそうです。
坂田が帰ったあとに登場したのはストリーク・山田。野球に全く興味のないという長谷川は、普段の疑問点を根掘り葉掘り、山田に訪ねていました。そんな中、吉本新喜劇の森田まりこと井上安世もやってきて、楽屋はにわかに華やいできました。「吉本新喜劇の若手の中で、誰が女性から人気なのか?」という話題では、ふたりによれば1番人気は新名徹郎とのことでした。
席をはずしていた藤井とりあるキッズが再登場。なぜか出演予定でないつばさ・きよしのきよしもやってきました。楽屋では普段、マッサージをしているきよしは、少しの間、タンクのコリをほぐしていました。そして「のどが渇いた」というタンクの一言で、ゲームをすることに。負けた人が出演者全員のドリンクを買うということで、おもちゃの『番犬ガオガオ』に挑戦。結局、きよしが負けたのですが、ドリンクが届くまでの間、長谷川が森田と井上に「芸人から口説かれたことはあるの?」と質問。井上は「入りたての頃にある」と告白。その相手が何ときよしだったそうで…。「僕、酔うと必ず口説いてまうんですよ!!」と大汗を流しながら弁明(!?)するきよし。そんな姿を見てタンクが「お前、今日、呼ばれてもないのにやってきたけど、ドリンクおごらされるわ、口説いたこと暴露されるわ、ええことないな!」と笑い飛ばしていました。
そして最後に、「今日の出演者の中で一番いいなと思う人と、最下位の人は誰?」と女性陣に聞いたところ、井上の一番が長田。理由は優しいから。森田の一番がタンク。理由は太っている人が好きだから。最下位はふたりとも同じで、藤井。理由は「酔ったらすごいから」。最後の最後でまたしても酒癖の悪さが仇となった藤井ですが、「これから男を磨きますわ!」と結果を前向きに捉えていました。
ほかにも、さまざまなトークが披露された『NGK1号楽屋』。会場でしか聞けない話や、それぞれの思い出話に芸人たちの交友関係も楽しめるこちら。次回は8月ごろの開催を予定しているとのことで、その日にはぜひ“1号楽屋”まで遊びにいらしてください!
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