最新ニュースインタビューライブレポート

« 河内家菊水丸が第1回『三陸海の盆』合同大祭に出演決定! | メイン | 白岩講師の基調講演も! よしもとクリエイティブカレッジ説明会に、百数十名が参加 »

2011年8月 6日 (土)

なんばグランド花月で浅香あき恵35周年記念公演を開催!

P8052111

今年、芸能生活35周年を迎える浅香あき恵。それを記念して、8月30日(火)から9月5日(月)のなんばグランド花月では『浅香あき恵三十五周年記念公演』を実施することになりました。期間中、吉本新喜劇で浅香あき恵が座長を務めるほか、ご来場のお客様全員にオリジナルあぶらとり紙のプレゼントもご用意。どんな記念公演になるのやら、その意気込みなどを語りました。

浅香あき恵は'56年、大分県大分市に生まれ、19歳で吉本新喜劇に入団しました。デビュー当時はマドンナとして活躍していましたが、『吉本新喜劇やめよッカナ?キャンペーン』で新喜劇を退団。その後、島田一の介と漫才コンビを組むものの1年半で解消。再び、吉本新喜劇に入団し、今や押しも押されもせぬ“BUSAIKU”女優として活躍中です。

浅香あき恵(以下、浅香)「このたび、35周年記念公演をなんばグランド花月でさせていただくことになったのですが、10周年もやっていないのになぜ、35周年となったのか。私は今年、55歳を迎えまして、芸能生活も35周年。『ゴーゴーゴー! ゴーゴーあき恵ちゃん!』と誰かが冗談で言ったことが本当になりました。別名『脂祭り』とも言われております」

と、記念公演開催のいきさつを語る浅香。そして…。

浅香「若いころは主役などをさせていただいくこともあったし、第一人者になりたい、スターになりたいという意識がすっごく強かったんです。でも、新喜劇でいろんな役をやっていくうちに、いろんな役ができるということがすごくうれしくて、楽しくて。そうして今、バイプレイヤーを目指しております。そういう意味でも、この35周年記念公演での私は食材だと思っております。常にいろんな料理人さんが私をお料理してくださるのですが、今回は私という食材をどんなお料理にしてくださるのか。内場勝則シェフにもお願いしているんですけれども、たくさんのお料理を作っていただきたいなと思っています。また、お芝居ではいろんな顔を持ちたいと思っておりまして、35周年記念公演でもいろんなあき恵ちゃんを見せられたらと思っています。最初は『35周年公演?』という疑問から始まりましたが、今はやる気満々。記者のみなさんもたくさん集まってくださって、嬉しくてチョベリグです!」

35周年記念公演には、日替わりゲストも多数登場します。その中には、内場勝則、未知やすえの名前も連なっています。このふたりには思い入れがとても強いようで…。

浅香「私は過去に一度だけ単独イベントをしたことがございまして、当時2丁目劇場で『あき恵組』というお芝居をしました。その時のメンバーに内場くん、未知やすえちゃんがいまして。それが前身となって、劇団金曜日というものを結成し、うめだ花月で月に1回、最終金曜日の夜に公演をしておりました。とりあえず私たちの好きなお芝居を見てもらおうと、1カ月に1回、新しい出し物を作って発表するという形で1年ほど続けさせてもらいました。その時に、内場くんとかほかの男子が座付きの作家さんとお芝居の内容を考えて、私とかやすえちゃんがチケット班としてチケットを売りに行っていました。そして、自分たちで衣裳や小道具を作ったりもしていまして、あの時代があったから今があるんやなとものすごく思いますし、私自身がそこから始まっているので、どうしても内場くんとやすえちゃんには出ていただきたいと思って、ゲストとして出ていただくことになりました」

また今回、ご来場者全員にあぶらとり紙が配られることが決まりましたが、浅香自身はそんなに脂は出てないようです。

浅香「私といえば脂でしょということで、あぶらとり紙になったんでしょうけど、本人はそうは思ってません。最近は出ませんし、美容にも頑張っていますし、55歳になろうとしてるけど、結構それなりに、近くで見たらちゃんと…(笑)。でも、自分の顔があぶらとり紙になるとは思いませんでした。ご来場の方お一人お一人にプレゼントしたいただけるとのことで、本当にありがたいと思っております。ぜひ、こちらをゲットしに、ご家族の方などお誘い合わせのうえ、お越しいただければと思います!」

P8052105

そして、どんな美容法をしているのか聞いてみました。

浅香「コラーゲンの塊である若鳥のトサカを食べてます! そしてかたつむりクリームをすごい塗ってます! かたつむりクリームはいいですよ! あと、アロエで作った手作り化粧水がありまして、それをお風呂上りに思いっきりつけて、かたつむりクリームもぐわ~んとつけて、……寝ます」

ちなみに、若鳥のとさかは、炒めると軟骨のようになり、炊くとプルンプルンになるそうで、調理法によって全く異なる食感についても絶賛していました。常に明るく、前向きな浅香ですが、芸能生活35年、この間、いろいろなことが起こったそうです。中でも印象的な出来事について聞きました。

浅香「波乱万丈でした。19歳で吉本新喜劇に入りまして、最初は割と調子よく、結構キレイと言われる役をやってきました。それから『吉本新喜劇やめよッカナ?キャンペーン』がありまして、漫才をしなさいという指令を受け、漫才師になりました。島田一の介さんと組んでいたんですが、男女漫才ってこんなのよねというイメージでやっていて、常に漫才師をやっている役者という感じでした。漫才をして改めて、私はやっぱり役者なんやなと思い込ませていただいた、そんな1年半でした。その後、お芝居の方に帰らせていただきましたが、その時は新喜劇がブームになっておりまして、まるで浦島太郎のような感じで、全く様変わりした新喜劇に帰りました。だから、自分がお呼びじゃないということもものすごくわかって、ちょっとそこにはいられないなと卑屈になった時期もありました。でもその時期があったからこそ、結婚して、子供も産みましたし、それがなかったら絶対に今の私の幸せはないとも思っています。その時期を経て、選挙権を得るためにブサイクキャラを受け入れました(笑)。最初は『何でこんなこと言われんねん』ってちょっと悲しい思いもしましたけど、それでお客さんが笑ってくれるようになったときに、『ああ、これがないと寂しいわ』って思うようになりまして、とりあえず『ブサイクっていう台詞がないときも言ってくれ』とかせがんでましたね。そういう感じで新たに始まって。そうすると、いろんな役をやりたいと女優を目指していたあき恵ちゃんが首をもたげてきまして、いろんな役をしたい、こんな役をしたいと思うようになりました。今は新喜劇の中でいろんな役をさせていただいております。すっごく嬉しいし、ありがたいし、幸せ者だなと思っております」

では、35年間、続けることができた秘訣は何だったのでしょうか。

浅香「私は元々、ものすごく恥ずかしがり屋だったんです。2、3人の前ではお山の大将になれるんですけど、大勢の前ではすっごい恥ずかしがり屋で。そうして過ごしてきたんですが、中学2年生の時の学芸会で、汚いおばあちゃんの役をすることになったんです。その役がなかなか決まらなくて、誰かが『あき恵ちゃんがいいと思います』と言ったことがきっかけで3枚目の汚いおばあちゃんの役になったんやけど、断れないし、稽古を休むこともできへんし、やりたくないしで、悶々とした気持ちのまま、本番当日を迎えたんです。あの時の感覚は、一歩舞台に足を踏み入れた瞬間に開き直りというのかな、『稽古した通りにすればいいんでしょう』という感じになって、稽古以上の出来栄えで思いっきりやれたんです。そしてそれがすっごくウケて。次の日から『あの面白いおばあちゃんをやった子はあの子やで』って言われるようになって。そのときの快感が忘れられず、私は女優になると決めたんです。九州にいて、何のツテもなかったんですが、勝手になると決めていたので、何か自然と大阪の方に動いて…っていうところから始まってるんですね。めちゃめちゃ恥ずかしがり屋さんが女優という道で人生が変わって、そこからはもう闇雲。なので、この仕事を辞めることの方が怖かったですね。それが続ける理由の一つではあります。それと何かを掴めたり、何かが起きたからこうなったとか、『あ、私ってすっごく素敵な人生だな』と思い始めたときから、新喜劇をもっと好きになりました。新喜劇を愛してますから、この35周年を曲がり角にしてあと35年、90歳まで新喜劇に出て、伝説に残ろうと思っています。『新喜劇に90歳の現役がおったんやで』って言われるように、これから体を鍛えて、この会見も35年後にもう1回、開こうと思います(笑)」

続いて、35年の間に出会った思い出に残る先輩について尋ねました。

浅香「木村進さんには、いろいろ教えていただきましたね。例えば、お芝居の間(ま)はみんなそれぞれ違うんやとか、相手のセリフをずっと聞いて、自分が言いたくなったときがお前の間やとか。1回だけ『お前は女寛平やから痛くても我慢せぇ』って言われたこともありました。『寛平はなぁ、五寸釘が背中に刺さっても芝居やっとったんじゃ!』って、どつかれて泣きべそかいてるときに言われました。泣いたらお客さんが引くからって。その時に、叩かれたら笑う癖がつきました。どうやら悲惨に見えないらしいですね。花紀兄さんからは『声を出しなさい』と言われましたね。一番後ろのお客さんに届くことが大切なんやと。『1声、2声、3芝居じゃ!』って。女性だと片岡あや子さん。すごくお芝居がお上手な方やったから、盗もうと意識はしてましたね。あと、寛平兄さんもすごいなと思って見てました」

さて、この35周年記念公演では新喜劇の座長を務めるのですが、どんな役をやってみたいと思っているのでしょうか。

浅香「こないだ彫刻の役もやりましたからね、もうどんな役でもやりたいですね! こういう役をやってみたいと考えるだけワクワクしますね」

最後に、自分を食材に例えるなら何?と聞いてみたところ…。

浅香「菜っ葉ですね。スープにしても、焼いても、煮ても、何をしても、いろんな香りを出しますよと。でも副食なんです。主食じゃないんです。だからそんなにお腹いっぱいにならないですし、どんどん食べてね!」

浅香あき恵三十五周年記念公演は、8月30日(火)より1週間、なんばグランド花月の通常公演で行われます。一生に一度しかないおめでたき日をぜひ一緒に、祝福して下さい!

『なんばグランド花月 浅香あき恵三十五周年記念公演』

期間:8月30日(火)~9月5日(月)
8/30(火)①9:45 ②12:45 ③15:45
8/31(水)①9:45 ②12:45 ③15:45
9/1(木)①11:00 ②14:30
9/2(金)①11:00 ②14:30
9/3(土)①9:45 ②12:45 ③15:45 ④18:45
9/4(日)①10:30 ②13:30 ③16:30
9/5(月)①11:00 ②14:30

会場:なんばグランド花月

★漫才・落語+吉本新喜劇(浅香あき恵三十五周年記念公演)をお届けします!

料金:1F席4500円 2F席4000円(前売・当日とも。全席指定)

特典:浅香あき恵35周年記念あぶらとり紙

【浅香あき恵】【内場勝則】【未知やすえ】【島田一の介】

P8052111