【ライブレポート】東京よしもと落語会(8/8)
8月8日(月)、お江戸日本橋亭にて「東京よしもと落語会」が開催されました。
「WONDER CAMP TOKYO」において、古今東西人々が往来する町として栄えた東京で行われるのは、古今東西の人々の木尾哀楽を題材にしてきた“落語”。近年、落語に力を入れ、落語ファンからも高い評価を得ている月亭方正(山崎邦正)が、東京駅のオーガナイザーを務め、風情あるお江戸日本橋亭にて落語会を催していきます。
そんな第一回目。いつもと異なり、会場には若い人々の姿が多数。と、そこへ登場したのが笑福亭笑助。「ほとんど落語をしない笑瓶の弟子なんですけどね(笑)。今日は暑うございますので、こんな噺を…」と語り出したのが、バリバリの古典落語「遊山船」。とはいえ、軽妙な語り口で、橋の上から夕涼みする人々の様子を巧みに描写。グッと観客を江戸時代へといざなったのでした。
続いては、桂茶がま。こちらは一転「なんで彼(笑助)は若い人が多いのに、いきなりあんな噺をしちゃったんでしょうね(笑)」と掴んでから、世間話や小噺を挟み、さらりと「始末の極意」。「梅干しひとつで孫子の代まで飯が食える」などといった“ケチ噺の王道”で、にぎやかに盛り上げます。
そんな中、高座に上がったのが…南海キャンディーズ・山ちゃん! 「いやあ、もうバリバリに緊張してますよ! というか、なんで僕が落語をやってるかというと、相方であるしずちゃんがオリンピックに行くとか言い出して、ついにひとりでやってかないといけないかと思いまして…」と、緊張を感じさせない滑り出し。「もう始めに言っときますけど、僕は『宗論』というネタをやります」と振ってから、こちらもバリバリの古典落語を披露します。キリスト教にハマった息子と仏教を奉じる父親とのやりとりを、山ちゃんらしいしゃべりの巧みさに、キモさ(?)も織り交ぜて、立て板に水の口演。随所に爆笑をとりつつ見事に演じ切り、万雷の拍手を浴びました。
そして最後はもちろん、月亭方正。月亭八光と二人会で全国を回るほどの傾倒ぶりなだけあり、安定感抜群の語り口で「手水回し」へ。田舎の宿を営む人々が、顔を洗うための洗面器を意味する「手水(ちょうず)」の意味がわからず右往左往する姿を、抜群の演技力で描写。観客の思いを存分に引きつけつつ、たっぷりと笑わせて…30分という長さをまったく感じさせないその話しぶりは、まさに真打の風格が漂っていました。
WONDER CAMP TOKYO期間中、月亭方正がトリを務める「東京よしもと落語会」は11日(木)と12日(金)にも開催。11日にはオリエンタルラジオ・藤森慎吾、13日にはロンドンブーツ1号2号・田村亮が参加いたしますので、ぜひぜひお江戸日本橋亭に足をお運びください!
●『YOSHIMOTO WONDER CAMP TOKYO partnership with GEORGIA ~Laugh&Peace2011~』公式サイト
http://www.wondercamp.jp/
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