エベレスト無酸素・単独登頂に挑戦する登山家・栗城史多さんがよしもとと業務提携!!
世界最高峰の山・エベレスト(標高8848m)への単独・無酸素登頂に挑戦する登山家・栗城史多さんと、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが業務提携を行なうこととなり、本日8月25日(木)に東京・よしもと∞ホールにて業務提携発表及びエレベスト遠征発表会見を行いました。
栗城史多さんはこれまで6大陸の最高峰を登り、2008年にはマナスル(世界第7位の高峰、標高8163m)にて日本人初の単独・無酸素登頂&山頂直下からのスキー滑降に成功しています。
2009年からは“冒険の共有”をテーマに掲げ、インターネット生中継登山を開始。ダウラギリ(世界第8位の高峰/標高8167m)の単独・無酸素登頂では6000m地点からインターネットを行なうなど、登山家として新しい試みを実践しています。
2010年12月にはファウストAGアワードにて「ファウスト冒険家大賞」を受賞。今年2011年には世界中の若者に希望を与える次世代リーダーとして、財団法人ユースワーカー能力開発協会主催の「第二回若者力大賞」を受賞しました。
エベレストの無酸素・単独登頂にはこれまで2009年、2010年に挑戦したものの、いずれも成功ならず下山しましたが、8月28日(日)より3度目の挑戦へと出発します。
MCとして登場したのは、2010年、2011年の『R-1ぐらんぷり』においてチャンピオンというピン芸人の“頂き”に登ったあべこうじと佐久間一行。
あべが「佐久間さんは登山にまつわるギャグがあるんでしょ?」と早速ムチャ振りをすると、佐久間は「ギャグはないけど、10分のコントならあります。断片だけ見せますね」とコントを披露しました。
あべの「熱い男がよしもとと組みました!」という呼び込みで、登場した栗城さんは「これまで支えてくださった皆さん、そして今回業務提携をしていただく吉本さんに感謝したい。来る28日、いよいよエレベストへ向かいます。実は今までは個人事務所で自主企画としてやっていて、自分でスポンサーを探していたのですが、エレベスト登頂をより多くの方に生で観てもらいたいと思っていた時に、吉本さんから“一緒にやりませんか?”とお話をいただきました」とコメント。
「吉本さんと業務提携をするからといって――お笑いは好きですけれど――僕がお笑いをやるわけじゃないんですが(笑)」と笑いを誘いながらも、「エレベスト登頂をたくさんの人に伝えたいです」と強く意気込みました。
栗城さんが登山を始めたのは山が好きだったからではなく、「当時、付き合っていた彼女が登山をやっていたから」だとか。その女性の“公務員が好き”“車を持っている人が好き”という気持ちに応えるべく、大学時代は公務員を目指し、バイトで貯めたお金で車を買った栗城さんですが、「2年間付き合ったけど、あんまり好きじゃなかった」と言われ、あっさりとフラレてしまったらしいのです。
ショックのあまり、引きこもりになってしまった栗城さんですが、ある日、布団にカビが人の形状に生えているのを発見し、「目標を持って生きなければダメだ!」と開眼。元彼女が山男を好きだったことを思い出し、本人曰く「ただの未練から」登山を始めたそう。
その2年後、北米最高峰の山・マッキンリーの無酸素・単独登頂に成功。2007年、チョ・オユー(世界第6位高峰、8201m)の登頂を目指す際、日本テレビの土屋敏男プロデューサーの一言からインターネット中継を開始したそうです。
「寄せられるコメントは“栗城には無理だ”とか悪いものが多かったんですが、書かれている時間帯が夜中ばかりでニートや引きこもりの人が書いているんだろうと思っていた。その時、僕はあと100mのところで失敗してしまって。“やっぱり無理だった”と書かれたのが悔しくて、もう1回チャレンジして成功できたんです。普通は“おめでとう”と書いてくれるんですけど、僕を否定していた人たちは“ありがとう”って書いてくれて。それがすごく嬉しかったんですよね。“冒険は人に元気を与えられるんだ”とわかって、その後は自分で企画書を作って自主配信を始めました」(栗城さん)
ちなみに、元彼女は念願の公務員の方と結婚されたらしく、「夢って叶うんだなぁと思った」としみじみ語り、会場の笑いを誘っていました。
エレベストへは3度目の挑戦となりますが、「今年、ようやく向き合えます」と自信をのぞかせます。
エベレスト登頂に挑戦するのは一般的に日照時間が長い春が多いそうで、秋は非常に厳しいとのこと。「秋は日照時間が短いし、寒いし、雪崩も多いんです。ただ、僕は100%で山を感じて登りたい。苦しみも孤独も自然の一部だと思っているので、人がいない秋という時期を選んで毎回挑戦しています」と栗城さん。「今回はハイビジョンにも耐えられるカメラで中継しますので、テレビ局の皆さんもぜひ中継していただけたら嬉しいです」と多くのカメラに向かって呼びかけました。
さまざまな企画を考えているなか、今回は過去に講演を行った学校と中継で結び、「標高8000mからの課外授業」を開催予定。こちらは「金八先生の格好をしようと思っていて。8000mまでどうやってブレザーを持っていくか悩んでいます」と、視聴者が楽しめる栗城さんらしい作戦を練っているようです。
また、全国各地で行なっている年間70件の講演の主催者を中心に、「生ステーション」と題したパブリックビューイングも開催する予定となっています。
標高6400mでの流しそうめんや標高7400mでのカラオケに挑戦してきた栗城さんに、あべと佐久間から「エベレストの頂上でギャグをやってください!」というムチャ振りが。
「酸素が薄いと潜在意識の中にあるものが出てくるから、(ギャグも)やっちゃうかもしれない」と言う栗城さんに、あべは“H・A・P・P・Y、あ、ハッピー”を、佐久間は“伝われ〜”というつかみのフレーズをそれぞれ伝えます。
「じゃあ今、カメラに向かってやってみましょうか」と2人にけしかけられ、栗城さんが「吉本さんと業務提携しなきゃよかった!」とつぶやくと、会場からドッと笑いが起こりました。
また、栗城さんが登頂に成功した際には、『芸人2』の問8「なんでそれやねん! エレベストの頂上で叫んだ第一声とは?」の最優秀回答を頂上で叫ぶことがすでに決定。こちらの結果発表は、9月11日(日)に同ホールにてイベントにて行われる予定となっています。
イベントの中盤には、間寛平からの「山のよさ、美しさを僕たちに伝えてください。帰って来るのを待ってますよ。途中で帰ってきたら〜、栗城、メッ!」とギャグを用いたメッセージVTRが流れると、「アースマラソンをやり遂げた寛平さんは大尊敬してます。ありがとうございます」と感激した様子の栗城さんでした。
ここで、栗城さんが今回、持参する機材が紹介されます。
持参するのはtwitterの更新を行なうiPhone&iPod、そして中継を行なうデジタルカメラなど。デジタルカメラ「LUMIX FT3」は手袋をしたままでもシャッターが押しやすいように、ボタンが改良されているそうです。
登山時の荷物は50kgにも及ぶらしく、「食料や燃料もあるから、それくらいになってしまう。一度に持てないので2〜3回に分けて運ぶんです。何度も往復するから(登頂に)時間がかかってしまうんですよ」と言う栗城さん。その言葉に、あべと佐久間は改めて挑戦の過酷さを実感したようでした。
食料は、日清食品提供のスペシャルメニューであるおにぎりと焼きそばを持参するとのこと。どちらもお湯を使って作ることができるのですが、山では氷を溶かしてお湯を沸かすそうです。なるべく山を汚さないために、鍋もティッシュで拭くなどをして使っているらしく、最後のほうはいろんな味が混ざってしまい、美味しくなくなるんだそうです。
おにぎりを試食した佐久間は「んー! 美味しい!」と言いながらも、「なんて言ったらいいんだろうな? うまく言えないけど、シャバシャバした感じ? いや、俺は美味しいと思うんです! これくらいが好きなんですよ!」とグルメレポとしては点数の低いコメントを口にし、失笑を買ってしまいます。そんな佐久間を見ていたあべは「(ご飯の固さは)お湯の加減で調整できることだよね?(食べてみて)あ、体に優しいおにぎりだ」とナイスな(?)コメント。焼きそばも大絶賛する2人でした。
そのほか、江崎グリコからはようかんチョコレートが提供されるなど、さまざまな最新食を持参しての挑戦となるようです。
「エレベストの秋登頂は簡単ではありませんが、諦めません。たくさんの方々のおかげでここまで来ることができました。(挑戦は)楽しんでやりたい。日本の人たちに勇気と元気を伝えられるように頑張ります。行ってきます!」と力強く宣言した栗城さん。
8月28日(日)に現地へ向けて出発、10月5日(水)の山頂到着を目指し、過酷な試練に立ち向かいます。
エベレストへの無酸素・単独登頂という栗城さんの果敢な冒険の行方を、皆さんもぜひ見届けてください!
●栗城史多さん公式サイト
http://kurikiyama.jp/
●「芸人2」問8概要
問8の内容:「なんでやねん! エベレスト頂上で叫んだ第一声とは?」
募集期間:8月4日(木)〜9月2日(金)まで
※最優秀回答は、エベレスト頂上で登山家・栗城史多さんが叫びます
※9月11日(日)によしもと∞ホールにて結果発表イベントを行います
当日はイベント会場と栗城さんのいるベースキャンプを中継で結ぶ予定です
公式サイト:http://geinin2.jp/
●芸人顔検索 あべこうじ
http://search.yoshimoto.co.jp/#/r/s=w=59/r=661
●芸人顔検索 佐久間一行
http://search.yoshimoto.co.jp/#/r/s=w=59/r=683
【あべこうじ】【佐久間一行】