【ライブレポート】音時 皆仲間さフェスティバル!
9月4日(日)、渋谷O-WESTにて『音時 皆仲間さフェスティバル!』が開催されました。
アップダウン・竹森が中心となって“音を楽しむ時をみんなで共有する”をテーマに開催されたこのライブ。約4時間半に渡って様々なアーティストやお笑い芸人が登場し、それぞれの“音”を披露しました。また、物販ではTシャツが二枚3000円で売られ、一セット購入すると一枚は東日本大震災の被災地に届けられるという試みも行われました。
トップバッターのUNISTは、結成してまだ1年ほどの3人組ユニット。美しい歌声とギターで観客を魅了しながらも、ラジオ風トークで芸人顔負けのコント的なMCを挟むなど、エンターテイメント性たっぷりのステージを繰り広げていました。
続く間慎太郎は、THEイナズマ戦隊の山田武郎とともに登場し、クールなロックサウンドからスタート! コールアンドレスポンスで観客を盛り上げつつ、“ 君のために”“遥か”と演奏し、最後は「夜眠れない時に、この歌を思い出してくれたら作ってよかったなと思います」というMCにのせてピアノバラード“くだらないお話”を披露。
そして、芸人が音楽イベントを開催することの第一人者として竹森が尊敬しているという2丁拳銃は、芸人だらけのバンド編成で貫録の演奏を見せつけます。竹森が作曲した“曲者”に続き、小堀がPVに出演していることでもおなじみの斉藤和義の“ずっと好きだったんだぜ”をカヴァー。しかし、その男前なステージングとは裏腹に、演奏後のトークではアップダウンから「修士さんはカッコいいけど小堀さんのプライベートは尊敬できない」「2丁拳銃じゃなくて1丁拳銃」とイジられてしまう小堀なのでした。
そんな音楽と笑いが融合したライブだけあって、演奏の合間には若手芸人によるネタコーナーも。竹森から、実は4組の某ビッグアーティストがシークレットゲストとして登場するというアナウンスがあり、場内は一瞬騒然としましたが、現れたのは某アーティストにふんしたハンマミーヤ・一木、こりゃめでてーな・伊藤、セブンbyセブン・玉城。最後になぜか3人でDJ OZMAの楽曲にのせて踊るという展開を見せ、会場を笑いと混乱に陥れました。
なんでもありのコーナーの後には、竹森が「先日ライブで聞いた新曲が心にズンときたので、ぜひともその曲を歌ってくださいとオファーして、今日は来て頂いております!」と紹介した歌姫楽団が登場。ボーカルの樋口舞の歌声が生み出す独特の世界観が会場を包みこみ、圧巻のステージングを見せつけました。もちろん、竹森が絶賛した壮大なバラードの新曲『万華鏡』も披露し、大きな拍手が起こりましたが、ここでなんと11月にバンドを解散するという残念な発表が。会場の方々から惜しむ声があがっていました。
続いて登場したKO-I-NOフェスは、2丁拳銃・小堀、元19の岩瀬敬吾、元ジェット機の野田タロウという豪華ユニット。小堀の「二度目まして! ロックンロールやります!」との掛け声をきっかけにノリノリのロックンロールを奏で、観客も一気にヒートアップ! しかし、またもやMCでは小堀が野田から「音楽やってて大丈夫ですか?」とイジられてしまいます。「修士の嫁が怖くてね。『目から血だせ』ってすぐに言うからね…」と、天敵である修士の嫁を思い出してソワソワする小堀を見て気の毒に思ったのか、バンドメンバーがなぜか小堀のもとに集合するという微笑ましい一幕もありました。
そして続いて行われたお笑いコーナーでは、竹森たっての希望で野性爆弾・川島、Bコース・ハブ、竹森の3人よるコントが展開されることに。しかし、始まる前に阿部が「川島さんとハブさんは常識を覆すような人ですから…。竹森くんは型破ったことないですからねぇ」と不安がっていたことが的中(?)し、ひたすら型を破り過ぎているストーリーに観客のみなさんもついて行くのがやっとの状態。コントが終わった後、素に戻った川島が「イヤやわ、こんな満員の前でゴリゴリスベるの!」と絶叫すると、大きな笑いが起きていました。
そして、ライブ終盤に登場したのは、超新塾!
ロックンロールコント集団を名乗るだけあってプロ並みのバンドの腕を持つ彼ら。合間合間にコントを取り入れた“バカロック”で、会場を大いに盛り上げました。
4時間半の大トリを務めたのは、もちろん竹森巧。
“ちびイエローモンキー”で楽しい歌とダンスを披露した後は、今までやったことのないレゲエ調の歌に挑戦したりと、笑顔いっぱいで歌う竹森の姿に、観客のみなさんからも自然と笑顔がこぼれます。
竹森は、「今日は本当に、この音時に関わってくれたすべてのみなさん、そして来てくださったすべての方々に支えられてとても素晴らしいイベントにすることができました。みなさんありがとうございます!」とお礼を述べた後に、このイベントを立ち上げた経緯と思い入れを感慨深げに語りました。
感動に包まれたステージには、最後に出演者が全員集まり、“音時”を合唱。竹森の人柄を表したような、終始温かくてハッピーな笑顔が溢れるイベントとなりました。