よしもとニュースセンター : “中国で最も有名な日本人”矢野浩二が、恩師である森田健作・千葉県知事を表敬訪問！

“中国で最も有名な日本人”といわれる俳優の矢野浩二が、著書『大陸俳優』の刊行を機に一時帰国。10月12日（水）、かつて８年間付き人を務めた恩師である、森田健作千葉県知事を表敬訪問しました。

矢野浩二は俳優を志し、森田健作氏のもとで付き人を務めていた2000年に、急きょ単身中国へ。それ以降、現在までに中国で数多くのドラマに出演したほか、最高視聴率を誇るバラエティ番組にもレギュラー出演。「ニューズウィーク日本版」の“世界が尊敬する日本人100人”にも選出されたという、中国ではまさに一番有名な俳優です。

そんな矢野浩二が、先月発売した初の自叙伝『大陸俳優』を携えて訪れたのは、森田健作氏のいる千葉県庁。「けっこう電話ではお話をしてたんですけどね。実際にお会いするのは１年半ぶりじゃないですか？　楽しみですね」と、矢野は笑顔で語ります。そして通された知事室で、いよいよ森田知事と対面！　「いやあ、矢野、よく来たな！」とガッチリ握手を交わし、矢野は知事に著書をプレゼント。「付き人時代のことも書きましたんで」と言う矢野に、「ありがとう。楽しみに読ませてもらうよ！」と、知事も満面の笑みで応じたのでした。

以降は、椅子に座って対談を繰り広げます。

知事「もう中国に渡って10年になるのかあ」
矢野「ですね。当初は森田さんに学費を出していただいて」
知事「わはははは！」
矢野「『学費だけは出すから、あとは自力で頑張れ！』って。精神的にも、応援してくれてるという存在がすごく励みになりました」
知事「でもさ、矢野が突然『中国に行く』っていうときは、おれ止めなかったよな」
矢野「でしたねえ。逆にもうちょっと止めてください、って感じでしたけどね（笑）」
知事「いや、その直感を信じたいというか、情熱にあふれてたし、イケるような気がしたんだよ（笑）」
矢野「ほんとですか!?　いい加減なこと言うてません？（笑）」
知事「いやいや。それを言うなら、矢野の方こそいい加減で、でもだからこそ、いい意味で中国の大陸的な空気に合うのかなと思ったんだよ」
矢野「まあ、それで言ったら、ほんと付き人時代は迷惑かけまくりでしたよね。車はぶつけまくるし（笑）」
知事「ほんとだよな（笑）。だから最初は、こっちも辞めさせようとして、わざといっぱい叱ったんだけどね」
矢野「でも、さんざん怒られても次の日には…」
知事「そうそう！　『おはようございます！』って、元気いっぱいに家に来るんだよ（笑）。それが今では中国で大人気なんだもんなあ」
矢野「いやいやいや。でも、中国に行ってからも森田さんには相談に乗っていただいて。ぼくがわるい軍人役ばっかりで悩んでるというときもね」
知事「『気にせずやり通せ。出過ぎた杭は打たれない』って言ったよな」
矢野「でしたね。でも驚いたのが、中国にもそういう意味のことわざがあるんですよ」
知事「へえ、そうなんだ!?」
矢野「だからね、森田さんのおおらかさっていうのは、中国人と通じるところがあるんですよ。だからぼく思うんですけど、民間であるぼくらが政治的なことを左右されずに、どんどん交流していくことで、中国と日本を繋ぐお手伝いが少しでもできればなと」
知事「矢野もなかなかいいこと言うようになったなあ（笑）」
矢野「そう思えるようになったのも、気質を森田さんから学んだおかげです（笑）」
知事「そうかなあ。たしかに、おれも気にしない強さで、いろいろ既得権とか乗り越えてやっていこうとしているわけだけどさ。ってま、なんにしろ、楽しくやるのが一番だよな」
矢野「あ、それですよ、それ！」
二人「わはははははは！」

と終始笑い声の絶えなかった、二人のやりとり。終了後には森田知事の「またあらためてご飯でも食べよう。それと忙しいかもしれないけど、ぜひ千葉と中国の間を繋ぐ上で力を貸してほしいな」との言葉に、矢野は「僕でよければ、なんでもします！」と応じて、ガッチリ握手を交わしました。

そうして県庁を後にした矢野浩二は、満足げな表情で以下のように語ります。
「久々にお会いしてうれしかったですし、中国でやっていく上でも森田さんの助けが大きかったんで、感慨深かったですね。というか久しぶりですけど、やはり波長が合いますね。話してて気持ちいいです（笑）。いつか、森田さんが知事を退任されたときに、二人で映画をやれたらいいですね。たとえば、僕と森田さんで中国を巡るロードムービーとかどうでしょうね？　ざっくりとした二人が、ざっくりとした中国人たちと交流をしていくっていう（笑）。まあ、それまでというか、その前に、ぼくもあらためて気合いを入れて、中国で一生懸命やらないとと思います。もちろんその間には、ときどきは日本に来て中国の良さを発信したり、中国でも日本の良さを紹介していきたいですね」

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