【ライブレポート】GAG少年楽団ソロライブ「蹴っとばす」
11月11日(金)、東京・よしもとプリンスシアターにて『GAG少年楽団ソロライブ「蹴っとばす」』が開催されました。
これまで本拠地・大阪ではもちろんのこと、東京でもたびたび単独ライブを行なってきたGAG少年楽団。今年は単独コントライブ『ビーグルフォート』を東京と大阪ですでに開催していた彼らですが、このたび10月22日(土)の大阪・5upよしもとでの公演を皮切りに、初の東名阪ツアーを敢行しました。今回は昨日11月20日(日)に、名古屋での最終公演を終えたばかりの同ツアーの、東京公演の様子をレポートします!
奔放な若手社員と常識的な上司の絶妙な関係を描いたオープニングコント『オフィス』から、ライブはスタートしました。
彼らといえば、ストーリー性の強いコントが魅力的ですが、この日披露された8本のコントも然り。暴言を吐いたり、奇妙な行動をしたり、太々しい態度を取ったりと空気が読めない暴走キャラを無邪気に演じる坂本、ツッコミながらもストーリー展開の糸口となったり、ボケを促したりとユーティリティな役割をする宮戸、時にいなしながら時に暴走しながら笑いをリードしていく福井――。さらに、幕間のブリッジVTRは全て、暗転明けのコントにつながるという徹底した流れが、それぞれのコントをさらに引き立たせます。3人という数的優位を活かした、トリオならではの緻密でドラマティックな展開力のあるネタの数々に、会場は笑いで包まれました。
エンディングでは、コントを振り返りながらトークを繰り広げた3人。
祭に向かった3人の奇妙な関係を描いたコント『まつり』の最中、客席に割り箸が飛ぶというハプニングが起こったのですが、「大丈夫でしたか?」と飛んだ方向に座っていたお客さんを気遣う宮戸。大阪公演では坂本の雪駄が客席に飛んだそうで、「何かが飛ぶコントですね」と福井が冷静に分析します。
そんな福井は、患者と医者との複雑な恋愛関係が繰り広げられるコント『病院』での、自身のオチについて大満足の様子。大阪公演でのオチは違うものだったそうですが、リハーサルで入念に練習していたという福井に「演技プランがわからん!」と、宮戸&坂本からはブーイングが起こりました。
また、「2人、そしてお客さんに聞きたいことがある」と切り出した宮戸は、コント『空き巣』でのある行動についての自身の演技評価が気になった様子。大阪公演での演技はスタッフらメンバーからは評判が悪かったそうですが、2人からは「今日のもない!」とダメ出しを受けていました。
「また東京で単独やりましょうね」(坂本)「いろんな方に観に来ていただけるようにしたいと思ってますんで!」(宮戸)「また観に来てください!」(福井)と、次なる東京でのライブを誓う3人に、会場からは大きく温かい拍手がおくられました。
【GAG少年楽団】