【ライブレポート】レアネタ満載! 京橋花月で行われたセミファイナルイベント!
11月29日(火)、今月末で惜しまれつつも閉館する京橋花月で『さよなら京橋花月 セミファイナルイベント ~最期なので特別なネタを御用意させて頂きました~』が行われました。サブタイトルにもあるように、テレビはもちろん、普段の劇場でもなかなか観られないレアネタが多数飛び出した、セミファイナルにふさわしいイベントとなりました。
MCは矢野・兵動の兵動大樹とシャンプーハット・てつじ。彼らの司会進行の元、イベントは進められました。芸人たちからリクエストのあったネタや、“京橋花月でこのネタをしたい!”という熱い思いを込めたネタが披露されるという今宵。てつじ曰く「ひたすらネタを楽しむライブですが、そのネタが観られるのも一生に一度かもしれません。それくらい貴重なんです!」。会場の期待感もぐっと高まったところで、ライブは始まりました。
ネタはブロックごとに披露。まずはAブロックから。トップバッターは、ザ・プラン9・お~い久馬&後藤秀樹! 「シェイクダウンの漫才が見たい」というシャンプーハット・小出水のリクエストにより“再結成”です。「久しぶりですな~」の後藤の挨拶から、当時のネタで沸かせました。
続いて「テレビでやっていない一発ギャグをやりま~す!」とガリガリガリクソン。てつじによれば、「まだやったことのないネタを京橋花月の舞台でかけたい」との思いがあったそうです。
そしてザ・プラン9・ヤナギブソンは吉幾三さんの『俺ら東京さ行ぐだ』のパロディを。ヤナギブソンらしい、知的な表現も差し込んだ歌ネタで盛り上げました。
ビタミンSはお兄ちゃんが軍事評論家テレンス・リーさんに扮した漫才を。データに基づいた分析力で世間を斬っていました。
お次は今別府直之、とある要人に扮した漫談です。ネタの最後には兵動に成りすました変装を。そのそっくり具合に会場からはどよめきが起こりました。
Aブロック最後はちゃらんぽらん冨好。音楽用語も取り入れた歌番組や歌手へのダメ出し漫談で締めました。
続いてBブロックはかまいたちから。銅鑼を用いたショートコントを披露。3本のところを1本増加のサービスもありました。
天津・向は、天津・向であることの悲哀を漫談で。てつじによると、向のネタを舞台袖で観ていた芸人たちの間で「仕上がっている」と好評だったそうです。
ストリークはコントを。テーマはもちろん野球です。選手や監督、コメンテーターと、野球人の特徴を的確に捉えたモノマネ講座を解説も交えて開きました。
異色コンビでのコントを展開したのは、テンダラー・浜本と今別府。今別府のリクエストで舞台前に8回、練習をして今日に臨んだというコントは、チンピラに絡まれる通行人という設定で。チンピラはもちろん今別府、「何でやねーん!」の声が劇場中に響き渡っていました。
Bブロックのトリはしましまんず・池山心。「京橋花月にささげる歌を作ってほしいと言われて…」と、京橋花月の3年間を歌いました。事情通ならではの詳細な描写に笑いつつも、ちょっとしんみりとなりました。いい歌を届けてくれました。
Cブロックもまた、レアネタが続々登場。まずはりあるキッズが舞台へ。つばさ・きよしのきよしリクエストによる“デビュー当時の漫才”「安田家の七不思議」を披露。
テンダラー・白川&山田ひろあきは、エアドラムとボーカルのユニットD'Zを。MCも何もなく、1曲歌い上げた彼ら。会場は、“やりきった!”というふたりの充足感に満たされました。
天津・木村は、モノマネを交えてのエロ詩吟を3席、披露しました。
ピンクレディーの『UFO』を踊ったのは天竺鼠。曲の一部分だけ踊る川原は、後は微動だにせず。それゆえ、その部分に差し掛かるにつれ“動く川原”への期待度が膨れ上がっていました。
最後はつばさ・きよしが珍しくコントを。テンダラー・白川のリクエストだそうですが、これまで1本もコントをしたことがないというふたり。この日のために書き下ろした新作は、建設現場での新人と親方のやり取りを描いたものでした。
そしていよいよ最終ブロックのDブロックへ。まずはヘッドライトが大阪環状線をモチーフにした漫才を口演。こちらはテンダラー・白川とすっちーのリクエストだそうです。
新喜劇コンビのすっちー&松浦真也は京橋花月あるあるを。池山のそれとはまた異なる視点で、彼らならではのあるあるネタを民謡調の歌に乗せて披露しました。
こちらも珍しく、つばさ・きよしのつばさがピンネタを。250作以上見ているという韓国ドラマ通のつばさが、その楽しみ方をレクチャー。ちなみに、頭に巻いているのは、“韓国のサウナではみんながやっている”というタオルだそうです。
ネタの大ラスを飾ったのは、シャンプーハット・小出水。オーマイガット出水トゥギャ樹とトゥギャ子のデート前を一人芝居で。デート前にあるアクシデントに見舞われたトゥギャ樹が取った行動とは…。これぞ、舞台でしか観られない貴重なネタでした!
Dブロックの最後は、「京橋ギャグNo.1決定戦!」です。山田ひろあき、今別府直之、村越周司、しましまんず・藤井輝雄という錚々たるギャガーが得意のギャグを次々と披露。そして、てつじの独断と偏見で京橋花月No.1を決めようというこちら、それぞれ3、4本のギャグでPRをした結果、村越が1位の座に輝きました。
京橋ギャグNo.1決定戦のギャグも含めて約37本のネタをノンストップで見せた『さよなら京橋花月 セミファイナルイベント』。最後は抽選によるプレゼントコーナーを。当選者は舞台上で出演者との記念撮影もあったのですが、そこまで観てくださったお客様にもサービスをということで急遽、出演者を自由に撮影できる時間が設けられ、一斉に向けられた携帯カメラやデジタルカメラは実に壮観でした。
そしてイベントは終了。いよいよ、11月30日(水)の『さよなら京橋花月 ファイナルイベント ~あんな出来事!こんな事件!年表見ながら京橋花月の歴史振り返り大トーク祭!~』でファイナルを迎えます! この大トーク祭りに参加して、芸人たちと京橋花月の思い出を共有してください!
11月30日(水)
『さよなら京橋花月 ファイナルイベント
~あんな出来事!こんな事件!年表見ながら
京橋花月の歴史振り返り大トーク祭!~』
【出演】
MC:メッセンジャー
間寛平、しましまんず、後藤秀樹、村越周司、矢野・兵動、シンクタンク、土肥ポン太、テンダラー、ランディーズ、月亭八光、りあるキッズ、つばさ・きよし、青空、清水けんじ、ストリーク、ファミリーレストラン、ヘッドライト、笑い飯、ギャロップ、ミサイルマン、ダイアン、宇都宮まき、桜 稲垣早希
【時間】
開場19:00/開演19:30
※終演は23:00前後を予定しています
交通機関をご利用の方は予め終電時間などをご確認ください
【料金】
前売2000円/当日2300円
【ちゃらんぽらん冨好】【しましまんず】【藤井輝雄】【池山心】【矢野・兵動】【兵動大樹】【シャンプーハット】【てつじ】【小出水直樹】【ザ・プラン9】【お~い!久馬】【後藤秀樹】【テンダラー】【浜本広晃】【白川悟実】【山田ひろあき】【つばさ・きよし】【りあるキッズ】【村越周司】【すっちー】【ヤナギブソン】【ヘッドライト】【天津】【天竺鼠】【ビタミンS】【松浦真也】【今別府直之】【ガリガリガリクソン】