【ライブレポート】ファイヤープロレスリング2
11月30日(火)、品川よしもとプリンスシアターにて『ファイヤープロレスリング2』が開催されました。
このイベントは、自他と共に認めるプロレス大好き芸人が、、プロレスへの思いをアツく語り合うというマニアックでありながら大好評を博したもの。今回もバッファロー吾郎、博多大吉、レイザーラモン、東京ダイナマイト・ハチミツ二郎、ハリガネロック・ユウキロックといった、まさに筋金入りのプロレス好きが集結しました。
まずは「それぞれが思うベストバウト」や「もしタッグを組むとしたら誰がいい?」などの話題でトーク。ベストバウトについては、プロレス熱がいったん醒めた大吉が出会ったという「大仁田厚VSミスター・ポーゴ」の解説に爆笑。「だって、ロープがないところに落ちると、そこに地雷があるってのがわからなすぎでしょ? で、観に行ったら、そこに大仁田さんが落ちたわけですよ。すごい爆音が鳴り響いたわけですけど、そこから立ち上がった大仁田さんの姿が…まさにコントみたいに髪の毛が逆立ってたんですよ(笑)。本当にすごかったですよね」と、興奮気味に語る大吉。そこへユウキ・ロックが「ぼく、その二人のカードを一番見たかもしれないです」と応じると、全員から「へえ!」と驚きの声が上がります。また、実際に西口プロレスのリングにも上がっているハチミツ二郎は、組みたい相手としてテリー・ファンクを指名。「ちょっとほんとに動いてみてるんですよ」と、夢へ向かっているさまを語ると全員が賞賛。といった具合に、まさに男の子トークの様相です。
と、そこへ本日のスペシャルゲスト、天龍源一郎さんがテーマ曲「サンダーストーム」とともに登場! ジャイアント馬場、そしてアントニオ猪木に世界でただ一人フォール勝ちを収めた、生ける伝説に一同は大興奮です。そこでまずはリング生活35周年を記念しての花束贈呈。しかし、そこで天龍さんは、その花を持ってハチミツ二郎のもとへ。「二郎ちゃん、離婚したんだって? おめでとう!」と言って花束を渡すお茶目さで、会場の空気は一気に緩んだのでした。
そこからはもう、芸人たちは純粋にいちプロレスファンとなって、天龍さんに質問攻め。相撲部屋に入った天龍さんがプロレスを志した理由から、苦労したことなどを矢継ぎ早に聞いていきます。しかし、さすがレジェンド。「俺は、土俵以外のところで、営業回ったりとかいやだったんだよね。そしたら、ある日馬場さんに会ったときに『プロレス来たら給料が倍だよ』って言われてさ」とか「プロレスってそれまで見たことなかったから、すべてが初めての体験でしょ。だから苦労とかはあまり感じなかったよね」と、率直に回答してくれ、一同は感心しきり。
またその流れでなんと芸人たちは、ジャイアント馬場さんのこと、アントニオ猪木さんのこと、ジャンボ鶴田さんのこと、など核心についても質問を。しかし天龍さんにはこれにも、たえらうことなく次々に回答。「馬場さんは巨人でピッチャーだったというプライドもあって、こわい人だったよね」、「アントニオ猪木さんは、ほんとプロレスに関するいろんなことをやった人。で、俺が戦ったときさ、あの人、俺の指の関節を脱臼させたんだよ。あんな人はほかにいないよね。『わ、指が曲がっちゃってるよ!』って驚いちゃってさ。あはははは(笑)」、「ジャンボ鶴田選手はね、本当に普通の人の感覚を持った人なんだよね。俺が入門したとき、彼はエリートだったんだけど、すごくすんなり受け入れてくれたしね」と、あまりの率直さに、会場も大きくどよめきました。
天龍さんのトークのあまりの面白さに、90分の時間はあっという間に経過。そこで『ハッスル』の興行でタッグを組んだこともあるRGが、渾身のあるあるを披露することに。ワム!の名曲をワンコーラス歌った後「天龍さんは~顔面を殴りがち~!」と叫んだところで、お開きに…しかし、ここで天龍さんから鶴の一声ならぬ龍の一声! 「なんかさ、ほんとはゲームとかやろうとしてたんでしょ? せっかくなんだし、ひとつぐらいやろうよ!」というあまりのサービス精神に、芸人たちもハッとしたように「やりましょう!」。天龍さん立ち会いのもと“かぶって叩いてじゃんけんポン”を行います。そして負けたRGには、天龍さんより「鼻が痛くて涙が止まらなくなる」という鼻へのデコピン“ワサビ”の洗礼が! RGは素で涙が止まらなくなってのエンディングとなりました。
「この場所ではいったん終了ですが、いずれまた復活させます!」というバッファロー吾郎Aの力強い宣言とともに、『ファイヤープロレスリング2』はようやく幕。しかし、プロレスある限り、プロレスへの思いも永遠に不滅。イベントがパワーアップして帰ってくるのを心待ちにしましょう!
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