聖飢魔Ⅱ、東日本大震災の復興支援のため緊急降臨!
デーモン閣下率いる聖飢魔Ⅱが、東日本大震災の復興支援のため緊急降臨! メンバー5名が再集結し、11月30日(水)・12月1日(木)の2日間、両国国技館で「聖飢魔Ⅱ Presents 『Tribute to JAPAN』」と題したチャリティーミサを開催。聖飢魔Ⅱの呼び掛けに集まったアーティスト、NOKKO、cali≠gari、MAN WITH A MISSION、氣志團、jealkb、ROOKiEZ is PUNK'Dが出演し、被災地にエールを送りました。
12月1日(木)公演では、聖飢魔Ⅱと氣志團の初セッションも実現。その出演前に行われた会見には、両アーティスト11名が登場し、初共演への思いを語りました。
まずは、デーモン閣下が、「こういうことが起こった時に、真面目なことをやってない、毒々しいことしかやってないというグループは非常に動きづらい状態であった。そういった状況の中、我々が旗振り役になって、そういう連中を集めてイベントをやってみようじゃないか、というのがきっかけだな」と、イベント開催についてのいきさつを。
去年、聖飢魔Ⅱの地球デビュー25周年を記念して、5年ぶりに期間限定で再結成したこともあり、この度の再集結には若干照れくさい思いもあったようで、閣下の「華々しく仰々しく涙涙に送られながら三度解散したわけだから、その舌の根も乾かぬうちの再結成には、“いや~またやることになっちゃいましたね~”という感じはあるね(笑)」とのコメントは、メンバーや取材陣の笑いを誘いました。
その聖飢魔Ⅱとの初共演に、氣志團の綾小路翔は、「我々にとっては神…いや悪魔ですけど、本当に雲の上…いや地の底の存在の、子供の頃から憧れていた聖飢魔Ⅱさんですから。本当に光栄です。我々、人間のために、まさかの再結成。こんなすぐ傍で見られることに興奮しております」と、憧れの存在を前に緊張しながらも、しっかりと笑いを交えたさすがのコメントを。
氣志團には聖飢魔Ⅱのミサ(ライブ)に何度も通っていたメンバーも多く、中でもベーシストの白鳥松竹梅は筋金入りの信者だとのこと。「彼は今、生きた心地がしないんじゃないですかね。まさに“蝋人形”にされていると思うんですね」と言う綾小路に、閣下も「男は(蝋人形に)しないんだけどね(笑)」と、うれしそうな様子でした。
お互いの印象については、「我々はしょせん人間なんだなと、ビンビンと魔力を感じております」という綾小路に対し、「想像していたよりも、はるかに礼儀正しい。もっと不良臭がするかと思ったのに」と閣下からツッコミが。その言葉に、綾小路は「縦社会で生きて参りましたので…先輩方の前では緊張してしまいますが、自分たちより若いバンドの前では先輩風を吹かせてしまうという、分かりやすいタイプの人間です(笑)」と、恐縮しきりでした。
会見の最後には、悪魔&ヤンキー世紀の共演を目前にひかえた閣下から、「現世の日本において、もっとも悪いコラボレーションが本日、一期一会で行われる。見逃したやつは残念だな!」とのメセージが。アウトローなアーティストたちによる2日間のライブ、この開催こそが、今の日本に必要なエネルギーの象徴だったに違いない、そうい思えるステージでした。
なお、本イベントの収益は「吉本興業(株)【よしもとあおぞら花月】」を通じ、日本赤十字社に寄付されます。