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2012年1月 4日 (水)

新喜劇スタイルで笑いがいっぱい! 吉本興業100周年記念プロジェクト発表会見

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今年4月に創業100周年を迎える吉本興業。これにともない、創業の地・大阪に感謝を込めて、「大阪おもろナーレ!」のスローガンのもと、さらに皆さんに笑顔になっていただけるさまざまなプロジェクトを予定しています。プロジェクトを通して、大阪という地域を盛り上げ、“心と心のつながり”を育み、それを日本全国、アジアそして世界へ広げていくのが狙い。その記念すべき年のスタートに際し、プロジェクトの詳細を説明すべく、1月4日、スイスホテル南海大阪にて記者会見が行われました。

舞台袖から、藤井隆のナレーションが流れます。「よしもとは100年もの間、大阪の笑いを発信してまいりました。そして次の100年に向けて、舞台はさらに広がります。私たちは今日を皮切りに、さまざまなプロジェクトを立ち上げ、笑いを大阪から日本中の心に、さらに世界中の心に発信します。吉本興業創業100周年スローガンは『大阪おもろナーレ!』」との宣言に続き、VTRで大阪の街の皆さんからの「100周年おめでとう」メッセージが! にぎやかなお祝いムードに包まれ幕が上がると、そこには「喫茶KGETSU」のセットが広がっています。舞台には、お馴染みの内場勝則、未知やすえが演じる喫茶店オーナー夫妻のほか、藤井隆が自分自身の役柄で登場。そこに、すっちー扮するご近所のおばさんが、通りすがりのよしもと社員を連れてやってきました。プロジェクト発表会を翌日に控え、緊張する社員たちのために、喫茶店でリハーサルをさせてやってほしいというのですが……。

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さっそく、藤井の司会でリハーサルという名の本番がスタート。各プロジェクト担当社員が順次、内容を紹介していきます。ところが、担当者紹介も一筋縄ではいきません。藤井は次々と、担当社員たちの秘密や人となりを暴露、場内は笑いに包まれました。

まず発表されたプロジェクトは4つ。「なんばグランド花月お直しプロジェクト」では、いよいよ4月8日にリニューアルオープンする、新生なんばグランド花月の概要が明らかに。浅草寺の仲見世通りのように、観劇以外にもしっかりとよしもとや大阪を楽しんでいただけるビルに生まれ変わるそうで、目玉はユニークな店舗群。粉もんから占いまで、よしもと流の仕掛けがいっぱい詰まった16店舗が集まります。劇場も座席を一新し、トイレにはウォシュレットを導入。エレベーターを増設し、お客さまがくつろげるスペースも作られます。

続いて、なんばグランド花月での公演について説明が。100周年を記念し、より多くのお客様に笑いを楽しんでいただくため、公演回数がグンと増えます。特別昼公演を朝から3回、さらに吉本興業100年の歴史を芝居でお届けする「吉本百年物語」、豪華な企画が目白押しの特別夜公演と、毎日充実の4公演。とくに、特別昼公演には、芸人はもちろん歌手や俳優、スポーツ選手、はたまたハリウッドスターなど、多彩なゲストを迎えてお祭りを盛り上げる予定です。

前出の「吉本百年物語」とは、創業から現在にいたる100年の歴史を、豪華キャストによる芝居に仕立てた夜公演。公演期間は今年4月からの12カ月間、月替わりで12本が上演されます。演出は、長らく吉本興業の演劇部門を支えてきた湊裕美子さん、NHK「坂の上の雲」を手掛けた佐藤幹夫さんが担当。見終わった後、思わず元気になる芝居で、消えつつある大阪の芝居文化復活を目指します。

「よしもとアール・アンド・シー」からは、100周年を振り返る映像・音楽ソフトが発売されます。映像では、往年の大物芸人から次世代を担う若手芸人まで、あらゆる芸人たちの映像を発掘・収録したソフトを発売。また、音楽でも、芸人たちが世に送り出した名曲の数々を、現在活躍中の歌手の皆さんにカバーしていただく一方、オリジナル音源をデジタルリマスターバージョンでも収録、楽しさ2倍のCDとしてまとめます。

と、ここで会社からのメールを受け、4人の社員が退場。ところが、すっちーがまたまた新たな社員たちを連れてきてしまいます。すっかりリハーサル場と化してしまう喫茶KAGETSU……。

昨年スタートした「47都道府県エリアプロジェクト」には、愛知県犬山市の「お笑い人力車」など話題を呼んだ活動も多く、今年も新たな企画が目白押し。なかでも注目を集めるのが、なんばグランド花月1階・地階にオープンする「よしもと47ご当地市場」。プロデューサーに日本一の物産展仕掛け人・カリスマバイヤーの内田勝規氏を迎え、隠れた名産品や種々のお取り寄せの品々、芸人おすすめの品々を集めた大阪初の常設物産展となっています。

お客様の日常生活圏のなかで落語や漫才を楽しんでいただこうという「@ほーむ寄席プロジェクト」は、地域のお客様と一緒に笑顔をシェアしながら、つながりや存在感をともに体験していこうと始まった取り組み。既に、大阪市内と堺市で約70公演を行い、お客様からも好評の声をいただいています。2012年は、この基本理念をもとに、活動範囲を広げた『大阪43府隊』を結成。芸人がそれぞれの出身地やゆかりのある地域の応援団となって盛り上げていきます。

「よしもと流タウンプロジェクト」では、「笑い、楽しい、賑わいのある街づくり」をモットーに、全国の商店街とコラボレーションしていく予定。その第一弾として、大阪市中央区南商店会連合会の皆さんとご一緒させていただくことが決定。芸人らが商店街に顔を出すのはもちろん、海外で取り上げてもらえるような取り組みも考えているそうです。ほかに、ファンの皆さんに芸人の似顔絵を送っていただき、100周年記念ポスターを作成して賑わいを演出する試みも。

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ここでまた、新喜劇ならではの演出が。すっちーと松浦真也が、歌と「新喜劇あるある」で、再び会場を沸かせました。さらに、島田珠代に呼び込まれ、舞台に上がったのは2012年度の内定者たち。舞台度胸満点で、島田からのご存じ「チーン」の洗礼もしっかり受け止めた希望の若手たちにも、大きな笑いと熱い拍手が起こっていました。

その後、再び社員たちが登場しましたが、今度は英語や中国語、韓国語での挨拶が飛び出して、内場と未知はビックリ。よしもとの世界展開を担う社員たちです。

米国では、再大手のタレントエージェンシーCAAとともに、全く新しいビジネスモデルを開発。国際市場をターゲットとしたテレビ番組の共同制作をスタートさせています。発案の時点から放送局、制作会社、作家およびタレントをパッケージングした国際共同制作体制を作り、企画制作を行っていく一方、北米トップのコメディ学校、セカンドシティと事業提携を締結。『セカンドシティ吉本』のブランドで新しいコメディ学校を設立し、そのコメディスタイルを日本に輸入していきます。

中国では、2008年からさまざまな取り組みを展開中。2012年は、上海メディアグループと、ドラマという世界共通のコンテンツ制作に臨みます。現在は、日本のテレビ局とタッグを組み、日中合作のドラマ制作を企画中で、さらには中国全土に向けた配信ビジネス、eコマース展開なども検討しているとのこと。

世界一の親日家とも言われる台湾には、「よしもとエンタテインメント台北」を2010年に設立。今年はさらに吉本を知ってもらうべく、台湾からアジア全域をカバーする衛星チャンネル事業に参入し、日本のコンテンツをアジアに展開していく計画です。タレントマネジメントや映画、テレビ番組の企画制作なども手掛けるほか、「よしもと47ご当地市場」も台北や金門島などの観光地で展開していきます。

韓国でも現地法人を設立し、活動を展開しています。弊社が得意とするマネジメント事業に加え、市場に即したスタイルでのタレント発掘・育成も実施。昨年は、KBSとの共同開発番組や『ロンドンハーツ』の有料ネット配信も実現しました。今後は、韓国内の劇場で定期的にお笑いの舞台を展開すべく、韓国政府傘下文化機関の支援を受け、アピールしていく予定です。

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最後のグループは、警官に扮した烏川耕一に連れられて登場。

『よしもとが女子を楽しく幸せにする』をテーマに、日本が誇るファッション、ビューティを中心とするガールズ産業の底上げと活性化を本気で目指すプロジェクト「よしもとNEW GIRLS PROJECT」では、テレビやイベント、雑誌、web、SNSなどと連携し、アジアから世界へ新たなガールズムーブメントを作り出していきます。具体的には、ビューティ関連の日本企業の販促支援や4月に台湾で開催予定の「SUPER GIRLS FESTA」など、幅広い計画が進行中。

新たなスターを発掘する「YOSHIMOTO AUDITION AWARD」は、100周年を機に行われる一大オーディション。音楽、ダンサー、パフォーマー、俳優、子役、クリエーター、ミスコンのジャンルで、新たな才能を見いだします。もちろん、優勝者は弊社による強力なバックアップを受けての活動を約束。2012年春から告知を開始し、夏には地区大会、秋にはノミネートを決定。来春には本格的なショーケースとして発表します。

「動画配信サービス」では、アジア№1の動画ステーションを目指し、2012年4月、新たな動画配信サービスをスタートさせます。お笑いや日本各地のテレビ番組、ドラマ、スポーツなど国内はもちろん、アジア各地の現地法人などのネットワークも最大限に生かし、海外コンテンツも積極的に配信。住みます芸人による生配信も引き続き行い、住んでいるからこそわかる地域の情報を毎日発信していき、ソーシャルメディアとの連動なども進めるそうです。

最後は、昨年9月に引き続き、今回はさらに街とのとながりを深めて広範囲で開催される「YOSHIMOTO WONDER CAMP」。街のあらゆる場所をステージとし、街の方々とともに作り上げる「大阪人による大文化祭」。特色は、参加型であること。「大阪人による大阪再生」をテーマに掲げ、今後は大阪人の皆さんに出演依頼を行っていきます。

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ここですべての発表が終わり、なごやかに閉会……の予定が、「よろしくお願いします」の返事が弱いと社員にからみ始める未知。お馴染みのブチ切れ演技を披露した後、「こわかった~」のセリフで爆笑をさらい、無事にエンディングとなりました。

最後は弊社代表取締役社長・大﨑洋による挨拶が。「弊社を取り巻く外部環境も、ここ数年で大きく変わってしまいました。10年後、20年後ではなく、3年後の吉本興業が生き残れるか、この1年が勝負だと肝に銘じております」と語り、「ご理解をいただき、ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます」と締めくくりました。

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いよいよ全貌を現した、吉本興業100周年プロジェクトの数々。これからの展開に、どうぞご注目ください!

吉本興業創業100周年
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/

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