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2012年1月12日 (木)

板尾、『月光ノ仮面』公開記念落語会で生の“粗忽長屋”に感激

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1月11日(水)、神保町花月にて、『月光ノ仮面公開記念!板尾創路ノ大落語会』が開催されました。このイベントは、1月14日(土)に全国ロードショーとなる板尾創路監督映画『月光ノ仮面』の公開を記念して行われたもの。

イベント前の囲み取材に出席した板尾は、「『粗忽長屋』という古典落語が物語の中で重要なので、それをみなさんに知って頂いてから映画を見て頂いた方がより楽しめるかなと。映画の中で俳優さんがたくさん落語をやっているので、映画の世界観も味わえると思います」と、今回の落語会開催の経緯を語りました。

しかし、映画で着用した着物でバッチリ決めてきたのにも関わらず「僕は稽古をしてないので、落語はやりません」とキッパリ宣言。代わりに客席の最前列中央で舞台を鑑賞するという斬新なスタイルでイベントに参加しました。

一番手で登場したのは、『月光ノ仮面』にも落語家役として出演しているカラテカ・矢部。目の前に座っている板尾に「こんなに近くにいらっしゃるとは…」と緊張しつつも、劇中で披露した演目『金明竹』を熱演します。

二番手には、板尾が本作の企画段階から相談に乗ってもらっていたという笑福亭笑助が登場し、親子のユーモラスな関係性を描いた噺『桃太郎』を披露しました。

中盤には、板尾も俳優として出演した映画『ナインソウルズ』や『空中庭園』の豊田利晃監督と、『月光ノ仮面』の脚本&監督補佐を務めた増本庄一郎、そして板尾の3人でトークショーを展開。

豊田監督は『月光ノ仮面』について「僕は仕事柄あんまり映画を楽しめないんですけど、この映画は本当に楽しめて。“顔が見える監督”だから許される表現がいっぱいあって、『僕には絶対できない映画だな』と思いました。最初のカットを見た瞬間から『これは傑作だ』と思いましたね」と、絶賛していました。

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中入りを挟んだ後には、板尾が「今日の目玉」と期待を寄せていたオリエンタルラジオ・藤森が高座に登場。番組の企画で三ヶ月間落語家に弟子入りしたことがあるという藤森は、持ち前のチャラさを生かした語り口で、“太鼓持ち”の災難を描いた古典落語『たいこ腹』を披露しました。

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そして、トリを飾ったのは、今回の映画で落語指導を担当した鈴々舎馬桜師匠。演じたのはもちろん、『月光ノ仮面』のモチーフになっている『粗忽長屋』です。その味わい深い名人芸に、最前列で鑑賞していた板尾は「何回も聞いて、読んで、映画にもしましたけど、生で改めて聞いてもやっぱり面白い。これが話芸なんでしょうね。こんな間近で見せて頂いて感動しました」と大感激。「私も落語をやってみたくなりました」と、刺激を受けていたようでした。

また、藤森の落語については「声のトーンが誰かに似てるって思ってたら、哀川翔さんに似てるなと(笑)。途中から哀川翔さんに見えてきて、変な面白さもあったんですが、なかなか大したもんでした」と、独特の視点で評価。これに対して藤森は「ちょっと(モノマネの)レパートリーのひとつにしてみようかなと思います(笑)」と応えつつ、「落語をやらせて頂くのは光栄です。僕は今、ひとつの噺しかできないんですが、2個3個できるようになれたらいいなと思っているので、また機会があればぜひやらせて頂きたいです」と感想を語りました。

最後は馬桜師匠の提案で、映画のヒットを祈願して全員で一本締めを。年の始めにふさわしく賑々しい落語会となりました。

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●作品情報『月光ノ仮面』
監督:板尾創路 脚本:板尾創路/増本庄一郎
出演:板尾創路/浅野忠信/石原さとみ/他
2012年1月14日(土) 角川シネマ有楽町、シアターN渋谷他 全国ロードショー!
配給:角川映画
HP:http://gekkonokamen.com/

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