長原成樹監督作品『犬の首輪とコロッケと』に出演、鎌苅健太さん&中村昌也さんのインタビューが到着!!
第三回沖縄国際映画祭に出品され、話題を集めた長原成樹監督作品『犬の首輪とコロッケと』。いよいよロードショー公開が2012年1月28日と近づいてきた中、主人公のセイキを演じた鎌苅健太さんと、生涯のケンカ相手であるヤマトにふんした中村昌也さんにインタビューを敢行! 作品の見どころ、監督の魅力、そしてお互いについて語っていただきました。
――ズバリ映画の見どころは?
鎌苅「まず世界観が独特ですよね。昭和という時代の大阪は生野の物語で。そこに育ったセイキが、どんな日々を送ったのか。やがて漫才師になるというストーリーではあるんですけど、恋愛もあるし、親と子、友達といった、すべての“人のつながり”が描かれた映画だと思いますね」
中村「題名だけ見ると『どんな映画やねん?』って感じだと思うんですが、でもそんなケンカばっかしてる映画じゃないでんすよね。だからケンケンが言ったみたいに、僕的には“男の恋愛”も描かれてる映画やなと」
――そうなんですか!?
鎌苅「言いたいことわかるけど、誤解されるやろ!(笑)」
中村「でも、僕はセイキが悪いときのツレなんですけどね。原作と台本を読んで『あ、俺ケンケンを好きにならな!』って」
鎌苅「わはははは!」
中村「だから、そんな僕とケンケンの恋愛も見どころです!」
――でもお二人のケンカのシーンも、迫力ありますよね。
鎌苅「成樹さん直伝ですからね」
中村「でも基本、僕らで加減もわからずやって、演じてる間はまったく痛さとかを感じなかったんですけど、全身アザだらけでしたね」
鎌苅「ま、でもそんなセイキとヤマトの間柄は面白いと思いますよ」
――鎌苅さんと中村さん、今までに共演というのはあったんですか?
中村「それがないんですよ」
鎌苅「初ですね」
――互いの印象はどうでした?
鎌苅「こんなイイ奴だと思いませんでしたよ」
中村「ふふふふふ」
鎌苅「会った時は、ちょっと髪が長い感じでチャラチャラして見えた。でも話してみたら…似てたな?」
中村「うん、似てた(笑)。なんかね、映画で自分を追い込んでたんですよ。で、悩んだりして『今、俺けっこうキテるな』と思ってパッと顔を挙げたら、目の前に同じ顔してて。それでもうグッと心の距離が縮まりましたね」
鎌苅「お互いヘンに真面目なんですよ(笑)。それが分かってからは、二人で飲みに行ったりして…」
中村「あ! それで思い出した!! 俺、この映画の撮影のときに今の奥さん(※矢口真理さん)にプロポーズしたんですよ」
――ええっ!?
鎌苅「もう! それを言ったら、そっちがメインになってしまうやろ(笑)」
中村「ごめんな(笑)。でもそうなんですよ。前日にケンケンに相談したりして、パンチパーマの状態でプロポーズしたんです」
鎌苅「おかしいでしょ(笑)」
中村「いや、パンチパーマでOKだったら、大概のことは許してくれるなと。だから、そんな意味でも印象に残る撮影でした(笑)」
――長原監督はいかがでした?
鎌苅「ケンカのシーンで手取り足取り教えていただいたり、撮影の合間には昔の話をしてくださったり。本当にお世話になりましたね」
中村「僕はこの映画の撮影は、人生の財産やと思ってますね。本当に密度の濃い撮影でした。それに演じてみてあらためて思ったのが、成樹さんの人生ってあらためてスゴイなと!」
鎌苅「うん、本当にそれは思うよね」
――では最後に、これを読んでる人へのメッセージを。
鎌苅「たとえば今って、隣に住んでる人と目を合わさなかったりするじゃないですか。そんな現代にこそ必要な作品のような気がします。とにかく前向きになれる映画なことは間違いないです!」
中村「笑ったり泣いたりして、明日から頑張ろうって思えるはずです。僕自身、観て三回泣きましたからね。とにかく観てほしいですよ」
終始、和やかに、でもアツさをにじませて語ってくれた鎌苅さんと中村さん。こんな二人の絆を、ぜひとも映画館で体感してみてください! 公開は2012年1月18日です!!
●映画情報
『犬の首輪とコロッケと』
2012年1月28日(土)よりシネマスクエアとうきゅう他ロードショー
原作・監督:長原成樹
出演:鎌苅健太/ちすん
中村昌也/宮下雄也(RUN&GUN)/池田純矢/波岡一喜
宮地真緒/街田しおん/松尾貴史
今田耕司(友情出演)/山口智充
配給:ファントム・フィルム
製作:吉本興業
映画『犬の首輪とコロッケと』公式サイト
www.inukoro.jp