『海盗セブン』岸谷五朗さん、寺脇康文さん、三浦春馬さんが吉本新喜劇の舞台に登場!
2月10日(金)、『吉本新喜劇』に岸谷五朗さん、寺脇康文さん、三浦春馬さんが登場し、5月20日(日)より大阪・オリックス劇場で行われる舞台、地球ゴージャス プロデュース公演Vol.12『海盗セブン』のPRを行いました。
新喜劇の舞台は桑原和子(桑原和男)がオーナーを務めるホテル「ファミーユ」。ホテルのアルバイトとして働く茂造(辻本茂雄)がアルバイトらしからぬ行動でみんなを激怒させている中、岸谷五朗さん、寺脇康文さん、三浦春馬さんがなんばグランド花月のステージに登場しました。
3人の出演を何も知らされていなかった客席からは、どよめきと大歓声が。それらを受けながら、「岸谷五朗です。寺脇康文です。三浦春馬です。3人そろって地球ゴージャスです!」と、決めポーズとともにご挨拶されました。
そして寺脇さんは突如、舞台に設えられている階段を指さして、「階段からすべりたい」と志願。茂造が杖で叩くと、階段が滑り台になるセットに初挑戦しました。
また、伊賀健二の新幹線ネタでは、吉本新喜劇メンバーとともに“連結”するなど終始ノリノリ。末成由美が舞台に登場しての「ごめんやっしゃ」のギャグでは、見事なまでのコケっぷりを披露して会場を沸かせました。「吉本新喜劇を見て育った」という寺脇さんは、予定にない動きで前へ前へ。辻本から「僕より目立つな!」と制されつつも、「夢のような舞台に立てました!」とご満悦のご様子でした。
舞台終了後の会見では、岸谷さん、寺脇さん、三浦さんの順に御挨拶がありました。
岸谷五朗「緞帳が開いて、テーマソングを舞台の袖で聞いて、非常にドキドキ、ワクワクして喜びを感じました。僕は東京の人間なので、なかなか『吉本新喜劇』を観ることができないのですが、20年ぐらい前は劇団の公演で大阪に来たときには必ず、休演日にみんなで観に行っていました。去年、震災という非常に悲しいことがあって、日本中が涙に明け暮れた年が明けましたが、今日、自分たちの出番が終わった後も観させていただき、お客様の笑いに我々も元気づけられました。また、お客様がみんな楽しそうな笑顔を舞台側に向けてくれていて、舞台に立っている側が逆に、すごく勇気づけられた思いがしました。本当にありがとうございました」
寺脇康文「僕は大阪・堺市生まれで、小学校に入ってから岐阜に引っ越したんですが、土曜日といえば学校から帰って『吉本新喜劇』を見るという生活をしていましたし、間寛平さんとか木村進さんの世代ですけど、吉本のお笑いは本当に大好きで見ていましたね。そして今、辻本さんが座長になってからも、間やツッコミ、ボケと、全部素晴らしいなと、笑いながらも“すごいな”と思い、見ていました。僕たちも笑いをやる人間ですので、夢のような時間が過ごせました。予定にないこともやって、ちょっとテンションが上がってしまいました!」
とここで、突如行われた階段すべりに対して、「急にですよ。“ちょっと階段すべりがしたい”って。もしケガでもしたらと心配しました」と、気が気がじゃなかったと辻本。寺脇さんも、実際に階段の上に立ってみて怖いものだと思ったそうですが、「ここで止めたら白けるな…」と思ったそうです。でも「楽しかったです!」と満足げに語られました。
そして三浦春馬さんは、「歴史ある『吉本新喜劇』の舞台に立てて本当に光栄でした。楽しくて仕方なかったです。観に来てくれたお客様も、僕たちの急な出演に温かく拍手で迎えてくれたので、うれしかったです」とのこと。
3人が舞台に出られた際の大歓声も見事なものでしたが、それ以上にすごかったのは、末成由美のギャグでコケたとき。そのコケるシーンについて、楽しかったですか?と辻本が三浦さんに尋ねたところ、こちらもまた満面の笑みで「楽しかったです!」と返されました。
そして新喜劇メンバーには、ゲストを迎えての感想を聞きました。
辻本「楽しかったです。寺脇さんは『吉本新喜劇』をご覧になっていたとお聞きしていましたが、まあ、目立つこと目立つこと。舞台はチームワークなんで、乱してましたね(笑)」と、まさかのダメ出し!? そんな座長の発言に「乱しました(笑)。やっちゃいけないことをやってしまいましたね」と寺脇さん。岸谷さんも、寺脇さんについて「僕も毎回、演出で苦労してます」と明かしました。
また、「『新喜劇』のお客さんはすぐになじんで、一緒に楽しんでくれる方が多いので、我々も一緒に舞台に立てて楽しかったです。本当、寺脇さんが階段からすべるときだけはドキドキしました。あと、春馬くん、コケるときは後ろじゃなくて、前に倒れてください。ちょっと照れながらやってらしたので、次はぜひ!」(辻本)というリクエストもありました。
末成由美は「ギャグを作っておいてよかったです。こんな3人にコケてもらえるんですよ! もっとコケさせたらよかったです!」とエキサイト。本当に楽しかったそうです。
そして宇都宮まきは、「新幹線の連結ネタは、稽古を1回だけしました。その時は、私の前が三浦さんだったので、“私、三浦さんのこと触ってる!”ってめっちゃテンション上がってうれしかったんです。でも本番では三浦さんは後ろの方に行っちゃって、私の前は桑原師匠でした。それが残念でした(笑)。こんなスターの方と共演できて、一生の思い出になりました!」と正直な気持ちを述べていました。
そして3人が登場したときの決めポーズは誰の発案かを聞いてみたところ…。
岸谷「事務所の後輩であるPerfumeがいつもステージでやっているので…。今回、ちょうど3人だったのでそれをしようかと座長に相談しました」
辻本「僕もぜひやってくださいと。でも、それぞれの自己紹介のところでなかなか拍手が鳴りやまなくて、タイミングが難しかったですね」
寺脇「僕は1回、名前を言いかけて、また引っ込んだりしました」
岸谷「まあ…あれは後輩のパクリです!」
末成のギャグを受けてコケるシーンでは、ソファーを転がすなど大きなリアクションを取っていた寺脇さん。あれはアドリブですか?という質問には…。
寺脇「派手にコケるために何かないかな?って思って、そばにソファーがあったので転がしました。アドリブです」。
また、新喜劇ならではの「間」についてお伺いしたところ、「素晴らしいですね。計算された間ですべてが通りますからね」と岸谷さん。そして、その「間」こそが辻本がこだわっている一番の部分であり、「僕の週はとくに間を大事にしていて。顔が売れていない若手でも間で笑いが取れるということを信念としてやっています」と辻本。
「ちゃんと演技ができていれば必ず笑いが取れる。東京の若い役者にも見せて、勉強させたいですね」という寺脇さんの言葉に辻本は照れつつも、喜びを隠せない様子でした。また岸谷さんも「(役者としての)基本があって、それでギャグになっているのが素晴らしいですね」と絶賛されていました。
そんな辻本ですが、「新喜劇の役者の素晴らしいところは、テレビ収録があるときだけ見せ場が長いという貪欲さですね。みんな、前へ前へ。もう前に出ないように調教するのが難しいんです!」と、座長ならではの苦悩(!?)も激白していました。
最後に、今度は逆に新喜劇メンバーを地球ゴージャスの舞台に呼ぶという計画はないですか?という質問には…。
「地球ゴージャスが劇団でないのは、作品ごとに登場人物に合った役者さんに出ていただくというユニットだからなんです。今後、新喜劇の皆さんの適役がありましたら、ぜひお声かけさせていただきたいと思います」(岸谷)とのこと。このコラボレーションもぜひ、観てみたいですね。
地球ゴージャスプロデュース公演Vol.12『海盗セブン』は、5月20日(日)~31日(木)までオリックス劇場(旧大阪厚生年金会館) で上演されます。こちらもどうぞお楽しみに。
【辻本茂雄】【末成由美】【宇都宮まき】