桂三枝が伊勢・猿田彦神社で「六代 桂文枝」襲名披露公演成功を祈願!
今年7月16日、自身69歳の誕生日に、上方落語の大名跡「六代 桂文枝」を襲名する桂三枝が、襲名ならびに襲名以降、長期にわたる襲名披露公演を行うにあたり、2月22日(水)、三重県伊勢市「猿田彦神社」にて桂きん枝、吉野伊佐男会長と共に「襲名奉告祭、興行成功祈願祭」を行いました。猿田彦神社の御祭神である猿田彦大神は、ものごとの最初に御出現になり、万事最も善い方へ〝おみちびき〟になる大神です。「宮司 祝詞奏上(のりとそうじょう)」などの後、雅楽音取と太鼓に合わせて黒紋付き姿で本殿に登場した三枝は、御神前を向き落語を奉納いたしました。その内容は、昨夜から伊勢入りしていた三枝が、急きょ、深夜にタクシーで大阪に戻らなくてはいけなくなったという実際のエピソードがネタに。そのタクシー乗車中に起こった珍エピソードを語り、参列者の大きな笑い声も共に奉納していました。
その後の記者会見で三枝は「私には猿田彦大神様の笑い声がちょっと聞こえたような気がいたしました(笑)」と、無事に奉納落語を終えホッとした様子です。また「手塚治虫さんの『火の鳥』に登場する〝猿田彦〟に魅了されて以来、芸能の神様を祀るこの神社にはずっと来たいと思っていました。今日の奉納落語では、御神前を向き、参列されていたお客さんの顔を見ずに話すのが意外に楽しくて、気がついたら予定の10分を超えてしまっていました(笑)」と明かす一幕も。さらに「実は、文枝を本当に継ぐんかな? 私で良かったのかな? と思い悩んでいたこともありますし、三枝という名と別れることも寂しいなとも思っていたんですが、今日、現実としていよいよなんだなという気持ちになりました」と気を引き締めて報告し「69歳での襲名ですが、これから出来ることがあるというのは幸せだと感じています。襲名披露公演では、各地の皆様に笑っていただけるよう、おもしろい落語を披露したい」と新たな決意を表明していました。なお「三枝改メ 六代 桂文枝襲名披露公演」は、7月16日以降、1年半~2年かけて全国各地で100公演ほどを開催する予定です。「三枝という名が長かったので、長い時間をかけて文枝を知ってもらいたい」という三枝改メ 六代桂文枝にご注目ください。