前神奈川県知事・松沢しげふみが“吉本入りの真相”を綴った本を上梓
本日３月８日(木)、著書『私が吉本に入った本当の理由』を出版した松沢しげふみが、吉本興業本社にて囲み取材を行いました。
昨年６月、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに文化人として所属した前神奈川県知事の松沢しげふみ。出版社からの提案をキッカケに実現したという今回の著書について「『なぜ知事をやめちゃったんですか？』『なぜいきなり吉本に入ったんですか？』と言う質問がたくさんあったので、それをきちんと説明するという意味で価値があると思いました」と、いきさつを明かしました。
その言葉通り、本書では県知事から吉本入りという異例の転身の真相のほか、昨年の東京都知事選に出馬表明をしながら断念した理由、８年間の県政の舞台裏、東日本大震災への対応、道州制・一院制・首相公選を柱とする政治改革案などが綴られています。
囲み取材で松沢は、吉本に所属した理由を「(吉本の行っている)“地域活性化プロジェクト”の話を聞き、素晴らしいと思った。(吉本興業株式会社社長の)大崎さんにエールを送ったところ、意気投合して『松沢さん、手伝ってくれませんか』ということだったので、吉本に入りました」と説明。
現在は主に、47都道府県のあなたの街に“住みます”芸人や各地方に住む社員から情報を集め、プロジェクトを進めていく活動に携わっていますが、「今後吉本でやってみたいことは？」との質問には「若いお笑い芸人さんのなかにも政治や社会問題に興味がある人が結構いるので、芸人さんと私で政治ネタのトークをして、若い人たちに政治に興味を持ってもらいたい」と、展望を語っていました。
また、吉本に入って久々に“政治を外側から見る機会”を得たという松沢は、「私もずっと政治家でしたから、いわゆる政治のインサイダーだった。だから政治がうまくいかなくても、常に自分の立場で自己弁護していたんです。一年間政治を外から見ていると、やはり国民のみなさんが日本の政治に対して不信感を持ったり、諦めてしまうのがよくわかりますね」と現在の政治に対して意見。続けて、「日本の政治を変えていくポイントは国民運動じゃないかなと。国民がもっと立ち上がって政治に要求していく、そういう国民でなければいけないなと国民の立場になって感じます」と、提言していました。
「まもなく震災から一年、これからの吉本へ提案はありますか？」という質問には、「人と人を繋ぎ、人を元気にさせるのが吉本の芸人さんたちの最高の技。私は震災地域のコミニュティの復活、そして絆の再構築といったところで、吉本の芸人さんたちが果たせる役割はすごく多いと思っています」と語った松沢。「吉本でいろんな活動をしながら体験し、勉強し、充電していきたい」と意欲を見せていました。
●書籍情報
『私が吉本に入った本当の理由』
発売中
定価：1,470円(税込)
装丁：四六判・並製・272頁
発行：毎日ワンズ
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