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2012年3月 9日 (金)

椿鬼奴とコン・テユさん、イ・テガンさんがDVD『クロサワ映画 2011』をPR!

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黒沢かずこ、椿鬼奴、光浦靖子、大久保佳代子と女芸人の切ない恋愛模様をコメディタッチで描き、“和製Sex and the City”とも評され、第2回沖縄国際映画祭で2冠を獲得した『クロサワ映画』(2010年公開/監督渡辺たく)。

2011年には、前作同様4人の女芸人たちの<女芸人>と<本当の自分>の間で揺れ動く心模様を、またまた渡辺監督が笑いあり涙ありで綴った第2弾、『クロサワ映画2011 ~笑いにできない恋がある』が公開され、好評を博しました。クリスマス前日に韓国から来た男性と運命の出会いを果たした黒沢かずこを中心に、それぞれの恋愛模様を描いた本作は、第3回沖縄国際映画祭の特別表彰作品にもなりました。

そして3月7日にはDVDとなってリリース。そのPRのため、椿鬼奴と、黒沢の相手役のパク・ソンドルを演じたコン・テユさん(写真右)と、大久保さんの相手役のぺ・ウンソンを演じたイ・テガンさん(写真左)が来阪しました。

まず、テユさんとテガンさんに、『クロサワ映画2011 ~笑いにできない恋がある』に出演されて、女芸人という職業に対しての印象を聞いてみました。

テユ「『クロサワ映画』は役名がご本人の名前じゃないですか。そういうこともあってか、プライベートでも映画でも、そんなに変わらないんですよね。皆さん、すごくナチュラルな感じだったので、役として臨んでいる僕としてはものすごく作品に入りやすかったです。映画のテーマは恋とか仕事とかに悩む女性芸人さんの姿でしたけど、僕にとっては女性芸人さんだからといって特別こうだということもないですし、まあ、多少体を張ってる肉体労働なので、女性としてはとても大変な仕事だろうとなと思いましたけど、普通に働いているOLさん、タレントさんと同じく、一人の女性として頑張って働いているという感じでした」

テガン「僕も、この映画を通じて気づいたことが多くて。テレビで見ていて、今までは女性芸人さんは面白いなとしか思ってなかったんですけど、確かに恋をしたらああいうふうになるかもなって感じでした。実際に一緒に芝居をしてみたり、普通に喋ったり、ご飯を食べたりしながら、なんでモテないんだろうって思いました」

続いて、そんな二人と共演しての感想を椿鬼奴に聞きました。

鬼奴「取材とかのコメントも優しいですけど、お二人は嫌みがなくていいなと思います。まぁ、作って言ってるのかはわかんないですけどね。お立場があるでしょうから。本音はわからないけど。でも、そんなにウソ臭くはないなぁと思います(笑)」

そして、“ラブコメディ”というジャンルに出演されての感想をテユさんと、テガンさんに聞きました。

テユ「より女性の気持ちがわかるようになりました。今回は女性芸人さんにスポットが当たっていますけど、すべての女性に当てはまる要素がたくさんありますし、映画を見てくださった人たちも、女性の方がテンションも高くて、本当に“日本版Sex and the City”かなって…」

“笑い”という部分で、韓国と日本の違いは?

テユ「漫才って韓国にはないんですよ。ボケとツッコミがないので。ボケも種類が違って、ツッコミもないんですね。この作品のコメディタッチに関して言えば、日本の伝統のボケとツッコミが見られるコメディだと思いますね。僕は、日本も韓国も(在住歴が)長いので、その両方が分かるので、本当に面白いなと思いますし、でも、出ていらっしゃる方が芸人さんなので、コメディ映画という見解で見ている方が多かったので、逆に泣けるところとかはちょっと裏切りがあったと思います。そういうところでも共感とか、いろんな声を聞かせていただきました」

テガン「確かにラブコメディというふうに聞いて、芝居をさせてもらったんですけど、僕はそんなに芝居するシーンがなくて、ほとんどキスシーンだったので、そこに集中したっていうか。日本に来て初めてのキスシーンで緊張しました」

ちなみにテガンさんは、日本での俳優活動における初のキスシーンがこの『クロサワ映画2011』。お相手は大久保さん。撮影のその日は、誕生日だったそうです。

テガン「あらまぁと思って。さっき言ったように、韓国にはボケとか、ツッコミとか、ないので、日本と笑いが違うんですね。だから最初、日本に来た時に僕、全然理解できなくて。バラエティとかを出ても、どこで笑うのかわかんなかったんです。でも、去年とか一昨年くらいからわかり始めて、それから映画に出て、“あ、これがボケなんだ、ツッコミなんだ”っていう勉強になり、最後は“こういうのをオチって言うんだ”というのを勉強しました。としたら、僕のキスシーンはボケなのかなと」

芸人であることと、一人の女性であること。その間で“仕事か恋愛か”と揺れ動く女心を丁寧に描き、こと悲恋も笑いに昇華させようとする姿が涙を誘った本作。鬼奴にも実際、そんな経験があったのか尋ねたところ…。

鬼奴「美輪明宏さんが昔、『オーラの泉』に出られていた頃に、“仕事も恋愛もお金も健康も、何もかもうまくいったら死ぬわよ”っておっしゃっていたんです。その頃、ピンになりたてで、ちょうど(彼氏と)別れた時期でもあって、激動の30歳だったんです。それで、げんかつぎで、恋愛は控えた方が仕事運がよくなるんじゃないかと思ったんです。そしたら劇場の仕事が増え始めて、本当にそういうことがあるんだと思っていて。で、何年かして、もうそれは解禁しようと。別に恋愛してもいいやって思った頃には、とんとなくなってましたね…。“もう恋愛します”と天に報告したんですけど、全然伝わっていなくてそのまんまなんです…」

ちなみに、恋か仕事かと迫られたら、どちらを選ぶのでしょう?

鬼奴「恋愛で仕事を辞めようとは思わないですね。ああでも、私はBIGBANGが好きなんですけど、T.O.Pさんと付き合えるんだったら仕事を辞めてもいいと思ってます。T.O.Pさんとだったら私、日本を離れてもいいと思ってますし、お笑いも捨てますね」

と、衝撃発言(!?)の鬼奴に、「リアル『クロサワ映画』ですね(笑)」とテユさん。その“ツッコミ”に一同爆笑でした。

最後に、『クロサワ映画2011』と、DVDとしての見どころをお三方に聞きました。

テユ「僕は女性の方はもちろん、カップルでも夫婦でもいいですし、この作品を通して誰かと共感してもらえたらいいなと思います。劇中のパクさんとぺさんは、僕とテガンと渡辺監督が持っている韓国人のイメージを融合させたキャラなんです。なので、髪型一つにしても、ファッションにしてもすべていろんな話し合いをさせていただき、決してオーバーに作ってはないんです。だから、『クロサワ映画2011』を通して今の韓国人男性の姿を見ることができると思います。そういうところでより日本と韓国の距離が近づいてくれたらうれしいなと思います。僕もあの役ができてすごく幸せでしたね。あれをもし、誰かがやったらすごく悔しいと思います。自分は本当にパクさんみたいな環境にいると思うので、パクさんの片言は身近に先生がいますし(といってテガンさんを見る)、喋り方も僕が出会ってきた人の集合体なんです。パクさんは、今までの人生の経験をかなり生かせたキャラだったので、そういうところも観てほしいです」

テガン「僕は、女芸人さんの明るく、笑わせる姿だけ見てるから、恋愛にあんまり悩まないという偏見があったと思うんですけど、実際はあんなふうに悩むんだろうなと思って、それは一つの発見であって。その次はそうですね、やっぱりラブコメディなのに泣ける映画で、映画の中で喜怒哀楽が詰まっているのがすごくよかったなと思うし。最後は、魂を込めたキスシーンを見てほしいです(笑)」

鬼奴「テガンの誕生日だと思いながら見てほしいよね」

テガン「そうですね(笑)。日本に来て初めてのキスシーンが大久保さんで、その日が僕の誕生日で、これは運命かもしれない(笑)」

と、お次はテガンさんが衝撃(!?)の発言。現実問題、どうなのかとさらに尋ねたところ、「あの、まだ(お互いを)探り合っています(笑)。(映画で共演して、DVDになってもまだ)大久保さんとの駆け引きが…続いてますよね(笑)」とのこと。なお、撮影中も和気あいあいとし、4人の女芸人ともすっかり打ち解けたという二人。そして撮影後も変わらず、仲良くしているとのこと。

テユ「(テレビ局の)スタジオで皆さんの名前があるとうれしいよね」

テガン「うん。お母さん!って安心する!」

テガンさんのお母さん発言に鬼奴も思わず苦笑。と、すかさずテユさんが「溢れ出る母性が…(笑)」とフォローしていました。

そんな鬼奴がDVDの見どころとして挙げたのが、これまた衝撃(!?)の“特典映像”。「すっごいしょうもない(笑)。こないだの大打ち上げの時にみんなで見たんですけど、ひどいなっつって。いろんなところでの舞台挨拶を垂れ流ししているので、かぶった話も多いんですよね。あれを見て、人は耐えられるのかなって」

テガン「恥ずかしくなりますよね(笑)。同じネタ、またするんだって(笑)」

鬼奴「大久保さんとのキスシーンで失敗した話ね。それを各地で言っている姿が何度も…」

テユ「現場であんなにカメラを回していたのに、素材はどこにいったんだろう(笑)」

鬼奴「ねぇ? 普通、NG集とかじゃないですか。そういうのは一切ないですから。テガンさんと大久保さんのキスシーンで失敗した話ばっかりで、そのNGシーンはないです。ただ、DVDって繰り返し見るものじゃないですか。なので、こうして取材の記事を読んでいただいたりして、もう1回見てほしいですね。あと、沖縄国際映画祭でテユさん、テガンさんと私たち4人、そして監督さんとでレッドカーペット歩くシーンもあるんですけど、その時うっすら、すっごい安い沖縄音楽調の音がかかってるんですよ。それが面白い(笑)」

テユ「レッドカーペットのシーンってゴージャスなBGMがかかると思うんですけど、ほんとすっごいやっすい音(笑)」

鬼奴「すっごい、やっすい音がうっすら流れてるんです。それが緩やかにフェイドアウトしていきます。で、いつの間にか舞台挨拶になってます。特典映像は全体的に友達の家でホームビデオを見せられている感覚になると思うんですけど、優しい目で見てください」

そんな(?)特典映像ですが、それもDVDならではのお楽しみ。映画を観られた方も、DVDで初めてご覧になる方も本編同様、ぜひご期待ください!

DVD『クロサワ映画2011~笑いにできない恋がある~』
発売中
商品番号:YRBN-90372
価格:3,990円(税込)
よしもとアール・アンド・シー

『クロサワ映画2011~笑いにできない恋がある~』公式サイト

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