よしもとニュースセンター

来たる4月8日（日）にリニューアルオープンするなんばグランド花月。公演内容のパワーアップはもちろん、その前後に立ち寄って楽しめる店舗がズラリと揃い、「買って・食べて・遊んで・得をする」一大エンターテインメントビルに生まれ変わります。4月5日（木）、間近に迫ったオープンに先駆けて、エントランス部分の新外観のお披露目と、そこに掲げられる伝統工芸看板の除幕式が行われました。

全国から名乗りを上げてくださった伝統工芸師の皆さんが、腕によりをかけて制作した看板は、劇場の顔ともいえる人気芸人たちの名前を書いたもの。トップバッターとして掲げられるのは、群馬県の工芸品「沼田指物」によるもので、この日は「看板芸人」代表として中田カウス・ボタン、坂田利夫、吉本新喜劇から内場勝則・未知やすえが出席。海原やすよともこの司会で、笑いの絶えない賑やかなお披露目式となりました。

まずは弊社代表取締役会長・吉野伊佐男から挨拶が。創業100周年を迎えるにあたり、支えてくださったファンの皆さんへの感謝の言葉を述べるとともに、「リニューアルを経て、魅力的なテナントさんが入っていただき、非常に魅力的な劇場になった。群馬県・沼田指物さんの看板が、そこに彩りを添えてくださっている」と、新しくなったなんばグランド花月を紹介。さらに「今後とも、地域の魅力あるものを我々が全国に発信するお手伝いをさせていただき、日本を元気にする一助になれば」と、意気込みを語りました。

続いて、群馬県知事の代理として、群馬県産業経済部の林保雄副部長が祝辞を代読。「芸人の誇りである看板を伝統工芸の優れた技で制作することにより、多くの方に匠の技を紹介していただく素晴らしい機会」、「栄えある最初の看板が沼田指物に決まったことは大変な名誉」と喜びのコメントを寄せました。また、沼田市の星野已喜雄市長は、祝辞のなかで今回の看板を手掛けた吉澤良和さんの父・寿郎さんの作品が皇室に献上されたエピソードを紹介。「息子である良和さんは今回の芸人看板を手掛けた。これで二重の喜びになったのでは」と語りました。

ここで、沼田指物について、吉澤さんが説明することに。引き手やつまみなどを、金釘などを使わず木と木の接合で作り上げる工芸品で、長火鉢や仏壇、茶箪笥、家具などが有名だそうです。序幕を前にコメントを求められたカウスは、「こうした素晴らしい看板に、我々も負けないようにしないと」と、決意を新たにしていました。

いよいよ、看板を覆った幕が落とされる瞬間がやってきました。全員でいっせいに紐を引っ張ると、「なんばグランド花月」という大看板と、その両脇をズラリと飾る芸人看板が登場！　芸人たちはさっそく自分の名前を探して、右へ左へウロウロ。すっかりテンションが上がっている様子です。坂田が「この素晴らしい看板に負けないよう我々芸人も頑張らな」とカウスと同じことを言い、ボタンから「それさっき言うたがな！」とツッこまれる一幕も。内場は昔のなんば花月で、新喜劇座長の似顔絵看板を見ては「将来こんなん作ってもらいたいな」と思っていたそうで、「まるで夢のようです」と一言。未知も「ありがたくうれしくて……素敵な看板をありがとうございました！」と満面の笑顔を見せていました。

終了後の囲み会見では、改めて出席者が感想を述べることに。「100年の重みが劇場の顔として表現されている。本当に負けないように舞台を務めないといけない」と、カウス。ボタンも「また新たなスタート、という気持ち」とキッパリ。さらに「この100年という記念すべきときに参加させていただいているというのは、本当に感無量です」と続けたカウスに、坂田は思わず「イエス、アイドゥーや！」と大きく同意、笑いを誘っていました。また、坂田は「ますますアホに磨きをかけてお客さんに喜んでもらいます。ありがとさ～んです！」と決意表明を。「楽しいことが詰まってる劇場やとわかる。木目が渋い大人のかっこいい看板にも感激」（内場）、「雨のなかでも屋根のあるところで楽しみながら待っていただける。一人でも多くの方に来ていただきたい」（未知）と、全員揃って新劇場に大喜びです。最後は100周年を受けて「今年は結婚するぞ！」と坂田からの仰天宣言も飛び出し、8日のオープンを前に、早くも熱気いっぱいの会見となりました。

伝統工芸師による芸人看板は、3カ月ごとに掛け替えられるとのことなので、夏以降の看板にもどうぞご注目ください。

【中田カウス・ボタン】【坂田利夫】【内場勝則】【未知やすえ】【海原やすよともこ】