中川晃教と間寛平が演技バトル!?「吉本百年物語」6月公演制作発表会見
吉本興業創業100周年を記念し、4月からスタートした「吉本百年物語」。その第3弾となる6月公演「舶来上等、どうでっか?」の制作発表記者会見が、5月11日(金)に行われました。舞台は昭和2年、東京のエンターテインメントのメッカ・浅草にオープンした「東京花月」。支配人である林弘高と、大阪の劇場を切り盛りする兄・正之助の絆とぶつかりあいを中心に、芸人や踊り子たちの人間模様も交えた骨太なストーリー。ミュージカルの要素も取り入れ、過去2作とはまた違う味わいを見せてくれそうです。
会見では、まずプロジェクトリーダーである弊社・中井秀範が挨拶を。今シリーズの一貫したコンセプトである「大阪発、オリジナルのエンターテインメントで、ミナミの街に夜の賑わいを取り戻す」に触れたうえで、「昭和の初めに外国からショーを招いた林弘高という人物を描きながら、吉本興業には、この時代から新しいものを取り入れ、食いついていくDNAがあったことも伝えたい」と狙いを語りました。
続いてプロデューサーの尾中美紀子さんは、6月公演の見どころを紹介。「昭和2~8年ぐらいの、実は5月公演と時代を同じくした物語。東京、大阪をめぐっての双子のような吉本を描く」とのことで、「ぜひ5月公演と6月公演は続けてご覧ください」とアピールしました。「レビューのある舞台を手掛けるのは初めて」という脚本の長川千佳子さんは、「非常に楽しんで書いている」とニッコリ。「これだけの錚々たるメンバーはなかなか揃わない。物語はもちろん、歌、踊りもぜひお楽しみに」と呼びかけました。
ここで、いよいよ出演者が舞台へ。林弘高役の中川晃教さん、林正之助役の間寛平、お糸役の林明日香さん、事務員・吉田役の川畑泰史、亀蔵役の西川忠志、そして踊り子役の太田里織菜、村瀬紗英らNMB48のメンバーが登場しました。さっそく、それぞれが意気込みを語ることに。
中川さんは、「6月公演は、過去2作とはまったく違う舞台になる」とまず一言。弘高を演じるにあたり、早くも写真や資料に目を通すなど、吉本の歴史を勉強中だといい、「すばらしい功績を持つ会社。それを力にして頑張りたい」とコメントしました。「32、3歳の役を、60のオッサンがやります」といきなり笑わせたのは寛平。出演が決まり、「よし、杖を持って大暴れしよう!」と言ったらマネージャーから「真面目な舞台です!」と釘を刺されたことも明かしつつ、「新喜劇とはまた別の芝居を見せたい」と力が入っている様子。この日は衣装の帽子をかぶっていましたが、見えない部分であるヘアスタイルも、当時流行の七三にするなど、早くも正之助になりきっています。
地元・大阪での舞台を楽しみにしているという林さんは、歌い手という役柄にちなみ、安来節に乗せて「♪ご覧ください 吉本百年物語」としっかりPR。「新喜劇では等身大の自分を見せており、自分以外の誰かの役をやるのは初めて。吉田さんのお墓参りに行ったり、ご親族にお会いしたりして役作りをしようと思ったら、架空の人物でした……」という衝撃(?)のエピソードを語ったのは川畑です。さらに「設定では中川さんが支配人で僕は事務員。上下関係をしっかり守って、僕が年上ですけどご飯をおごってもらいたい」とリクエストし、周囲を困惑させていました。西川演じる亀蔵は、踊り子と恋に落ちる役どころで、「当時の若手芸人が、どんな恋をして、どんな結末を迎えるのか、僕も大変楽しみにしている」と笑顔で語りました。
NMB48のメンバーたちは、初の芝居で、慣れない和服や踊りに苦戦中!? 「いつもと違う一面を見せられたら」(太田)、「演技は初めてだが自分なりに頑張りたい」(村瀬)、「しっかり自分を出していきたい」(肥川彩愛)、「精一杯、自分をアピールしたい」(高野祐衣)、「踊りは難しいが本番では頑張る」(小柳有沙)、「踊りに苦戦しましたが頑張ります」(日下このみ)と、それぞれに話しました。その後、NMB48が安来節の「銭太鼓」を披露。まだ練習を始めたばかりとのことですが、左右の手に持った銭太鼓を自在に操りながら、見事な踊りを見せました。これには見ていた出演者たちも「(踊りの途中で銭太鼓を当てられたが)当たっても痛くなかった!」(川畑)、「とにかく笑顔がいい! 応援したいです」(中川)と大絶賛。メンバーたちも「本番までには完璧にします」と力強く応えていました。
この後の質疑応答では、中川さんに「過去、さまざまな舞台に出たなかでも、今回は全く毛色の違うものでは」と質問が。すると中川さんは、「音楽なら憧れの舞台はカーネギーホールだが、日本のエンターテインメントでは、笑いと涙、感動があって、劇場を去ったときに『また見たい!』と思える聖地がなんばグランド花月」と伝統の舞台を賞賛。そして、「『百年物語』ではエンターテインメント界のいいところを兼ね備えた作品を、大阪から発信している。そのエネルギーを、僕も体全体で表現していきたい。もちろん歌も歌います!」と、決意を新たにしていました。
林正之助に関するエピソードを聞かれた寛平は、「厳しい人でしたが、本当に芸人が好き、舞台が好きな人やった」としみじみ。実際にその人となりを知る寛平が、どんな正之助像を創り出すのか、こちらも楽しみです。ちなみに寛平は「笑いは封印する」と宣言も! 腕をたたきながら「コレを見せます!」とやる気満々でした。
戦前、海外から本格的なレビューを招聘するという大仕事をやってのけた、弘高青年の生きざまと、エンターテインメントに賭けた人々の姿は、熱い感動を呼ぶこと間違いなし! 歌も踊りもてんこ盛り、6月12日(火)から始まる6月公演に、どうぞご期待ください!
吉本百年物語 6月公演「舶来上等、どうでっか?」
脚本:長川千佳子
演出:湊裕美子 森上“Tomato”英樹
出演:中川晃教、間寛平、林明日香、隅田美保(アジアン)、西川忠志、川岡大次郎、川畑泰史、チャド・マレーン、太田里織菜(NMB48 TeamM)、村瀬紗英(NMB48 TeamM)、NMB48
公演日:6月12日(火)〜7月1日(金)※6月16日(土)・17日(日)・25日(月)は休演
開演時間:平日・土曜・祝日19:00(開場18:30)/日曜16:00(開場15:30)※6月24日(日)は14:00開演、7月1日(金)は16:00開演
会場:なんばグランド花月
料金:全席指定 1階席7500円 2階席6000円
※ チケット好評発売中!
お問い合わせ:チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル☎0570-036-912(10:00〜19:00)