短編映画祭“話題賞”受賞の木村祐一、「芸人監督は有能な人ばかり」
米国アカデミー賞公認、日本発・アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2012(SSFF&ASIA)』が、6月15日(金)に開幕します。
6月14日(木)には、オープニングイベントとして、表参道ヒルズスペースオーにて各授賞式が行われ、日本のショートフィルム文化の発展、普及に貢献した作品、人物に贈られる「話題賞」を木村祐一が受賞しました。
スマートフォン時代の新しいお笑いサービスとして、お笑い芸人によるアプリ企画やショートフィルムなどが楽しめるソフトバンクモバイル株式会社提供の「お笑いLIFE」、そのコンテンツの一つである「ショートフィルムチャンネル」にて、ヒデ(ペナルティ)監督の『Delicate/デリケート』や、又吉直樹(ピース)監督の『Letter/手紙』など、芸人が監督した9作品の監修を務めた功績による受賞です。
映画コメンテーターのLiLiCoさん、俳優の別所哲也さんの司会のもと、登壇した木村。
別所さんの口から、松田聖子さんも2007年に同賞を受賞していると告げられると、木村は「別に結婚回数は関係ないですよね?」などとジョークを飛ばし、さっそく会場の笑いを誘いました。
木村はショートフィルムの魅力について、「切り取り方ひとつで、魅力的な作品になる点」とのことで、「うちの会社は、コントとか漫才を考える芸人がいっぱいいるんですけど、整合性のあるもので、笑いも取れるものが撮れるんじゃないかと会社の方に提案させていただいて、じゃあ、お前は監修だということになりました」と「ショートフィルムチャンネル」誕生の経緯を語りました。
自身もコンスタントに映画を撮る木村ですが、監督と監修の違いについては、「監督は、細いところをグッと強い気持ちで行けばいいんですけど、監修は逆に受け入れてあげるという感じですかね」と独特の言い回しで表現。
監修やプロデュースは、「どれだけ人が思う世界を修正することなく、反映できるか」で苦労するとしながらも、「そんな考えもあるんだ、そんな表現もあるんだっていう、すごく世界が広がった感じで、逆に勉強になりました」と、自身の作品作りにも好影響を与えているようです。
さらには、「芸人監督は有能な人ばっかりで、それぞれの色、性格が出て、いろんな種類の作品が撮れたことに喜びを感じています」と、これまで監修した作品に満足気な表情を見せていました。
LiLiCoさんからの「キム兄がメインで立てば、いろんな方が集まってくるじゃないですか?」との問いには、「断る人はいないです(笑)」とニヤリ。
その後、別所さんから手渡されたトロフィーを大事そうに抱えながら、木村はステージを後にしました。
なお、このイベントでは、元Jリーガーの武田修宏さん、熊本県のキャラクター“くまモン”らも登壇し、さらには「特別賞」を受賞したチャン・グンソクさんがメッセージを寄せるなど、終始、華やかなステージとなりました。
今年14年目を迎えた同フェスティバルは、アジア最大級の映画祭であり、6月15日(金)から30(土)までの期間中、ラフォーレミュージアム原宿、表参道ヒルズスペースオー、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、ブリリアショートショートシアターにて開催。
日程やチケットなどの詳細は、オフィシャルサイトでご確認ください。
●「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)」オフィシャルサイト
http://www.shortshorts.org/