よしもとニュースセンター

６月１２日より上演されていた吉本百年物語第３弾となる６月公演「舶来上等、どうでっか？」が７月１日（日）、千秋楽を迎えました。今作の舞台は昭和２年の東京・浅草。中川晃教さん演じる林弘高は、東京花月の責任者として奮闘し、こけら落としの安来節も大盛況です。しかし、若い踊り子たちの夜遊びや朝帰り、駆け落ち騒動など苦労は絶えません。そんな中でも、間寛平ふんする兄・正之助と大きな夢を語り合い、ブロードウェーでヒットした「マーカス・ショウ」招聘のため奔走し…。
今作の見どころは、ミュージカルの要素を取り入れた歌やレビューと共に、笑いもふんだんに盛り込まれているところ。中川さん、そして踊り子メンバーのお姉さん的存在・お糸を演じる林明日香さんによる歌声に吸い込まれ、本格的ミュージカルを見ているようなシーンの次には、間寛平や川畑泰史、アジアン・隅田が違和感なく笑いを炸裂させるという緩急ある展開が繰り広げられます。

また、弘高に思いを寄せる隅田演じるお黒がキスを要求するシーンは、これまでかわされ続けていましたが、千秋楽ということもあり（？）念願の〝ほっぺにチュー〟を成功させるサプライズも。客席を大いに沸かせていました。

そして、ＮＭＢ４８メンバーによる華やかなダンスレビューで余韻を残しつつ閉幕。カーテンコールに登場した出演者一同は達成感を十分に感じている様子です。中川さんは「千秋楽を無事に迎えられ燃え尽きた思いです。稽古からのさまざまな苦労が舞台の上で実を結んだと実感しています」とあいさつ。そして「この記念すべき日に、すてきな２人が駆けつけてくれました」と話すと、次回７月公演「笑う門には、大大阪」に出演する南野陽子さんと山崎邦正が舞台上に駆けつけました。

南野さんは「今、舞台を拝見させていただいていました。歌もすばらしく、すごく熱気を感じる舞台で良い時間を過ごさせていただきました」と絶賛。また、邦正が「寛平さんの演技がアドリブなのかどうか分からないくらいですごかった」と話すと、南野さんは「本当に中川さんはよく寛平さんの演技を受けておられましたね。私の舞台での正之助役が寛平さんじゃなくて良かったです（笑）」。さらに２人は次回公演についても。南野さんは「私たちが出演する次回作は、昭和１０年の大阪が舞台です。今回、寛平さんが演じられた林正之助役は小籔千豊さんが演じられます。私は吉本せい役をさせていただきますが、大阪がどんどん盛り上がる中、戦争の影響が影を落としはじめるという展開になります」。邦正は「歌や踊りのあった６月公演と違い、７月公演はがっつりとしたお芝居になります。歴史の１ページが見られる作品ですよ」とアピールしていました。その後、芸人役で出演したへびいちごの提案により、出演者、観客の皆さんが一同になって劇中歌「ショーはまだ終わらない」を熱唱。スタンディングオベーションの中、三本締めで締めくくられました。

終演後の記者会見には、中川さん、南野さん、間寛平、山崎邦正、アジアン・隅田が登壇。中川さんは「何とか無事に終えることができホッとしています。この作品は今日で終わりましたが、百年物語はまだまだ続くので見守っていきたいです。あと、今回の舞台でいろんな経験をさせていただきましたが、寛平さんが登場するだけでお客さんが笑うという、その存在感はゆるぎないものだなと感じました」。一方、寛平は「今日はこの後、演出家さんに怒られるかと…。初日と全然違う感じになってしまいました（笑）」と告白。また、隅田は「今日は絶対に中川さんにキスしようと思って舞台に挑みました。ほっぺにチューいただきました」と満面の笑みです。そこで中川さんに「キスの感想は？」と質問が飛ぶと「すごく…柔らかかったです（笑）」と苦笑いながらも楽しまれた様子でした。さらに南野さんは「今回の舞台で寛平さんとのやり取りをうまくされていた中川さんに、そのコツを聞こうと思っています」。邦正は「お客さんの目がキラキラしていて、まさにエンターテインメントやなと感じました。僕たちも負けないようにがんばります。あと、個人的には隅田から勉強して、南野さんにキスができればなと思っています（笑）」と宣言していました。

南野さん、山崎邦正が出演する７月公演「笑う門には、大大阪」は、７月８日（日）に開幕します。多彩な出演陣が昭和モダンに沸く大阪を背景に見せる舞台をお楽しみに！

吉本百年物語７月公演「笑う門には、大大阪」
７月８日（日）～８月２日（木）
平日・土曜・日曜１９：００　日曜１６：００
なんばグランド花月
全席指定　１階席７５００円　２階席６０００円
チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル０５７０－０３６－９１２
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/july/ticket.php