石川県「山中漆器」による伝統工芸看板がなんばグランド花月に登場! 桂三枝らが除幕式
創業100周年を迎えた吉本興業グループでは、昨年4月より進めている「あなたの街に“住みます”プロジェクト」の一環として、4月にリニューアルした旗艦劇場・なんばグランド花月の芸人看板を、全国の伝統工芸とコラボレーションして掲げています。こちらは3カ月ごとに新たな伝統工芸にバトンタッチしていくことになっており、トップバッターを務めた群馬県の「沼田指物」に続いて、7月9日(月)から石川県の「山中漆器」による看板が登場しました。同日、行われた除幕式には、「看板芸人」代表として「六代 桂文枝」襲名を1週間後に控えた桂三枝らが出席。漆黒の塗りに金箔の文字が映える看板をお披露目しました。
レッドカーペットが敷かれたなんばグランド花月前に現れたのは、加賀ならではのおもてなしの心をを持った女性たちのユニット、その名も「レディー・カガ」から、山中芸妓連の皆さん。「山中漆器」の地元に伝わる「山中節」を、あでやかに舞い踊りました。続いて司会の浅越ゴエにより、寺前秀一加賀市長、高橋嘉孝石川県大阪事務所長、山中漆器工芸士の高辻学さん、三枝、石川県住みます芸人のぶんぶんボウル、吉本興業代表取締役会長・吉野伊佐男が紹介されます。
まずは吉野が「私たち吉本興業は、地域の皆様方と絆を深め、地域の魅力をどんどん全国に発信していき、少しでも日本が元気になるようにお手伝いさせていただいている。今回の看板にも、どうぞご期待ください」と挨拶。寺前市長は「山中漆器は加賀温泉郷を代表する伝統工芸品で、歴史は400年を超える。生産額も日本一だが、最近は若干苦戦しているので、この機会に再び全国にPRができれば」と期待を寄せました。
三枝は「あと1週間で名前が変わるので、私の看板はいったいどないなるのか」と笑わせます。また、「もう一つ楽しみにしていたのは、レディー・カガさんにお会いすること」とも。襲名披露の写真を撮影したカメラマン、テリー・リチャードソンさんに「レディー・ガガが来日する際、ぜひ一緒に食事を」と誘われ楽しみにしていたものの、互いのスケジュールが合わず実現しなかったそう。「だからレディー・カガさんにはぜひお会いしたいと。大阪にはおいしいものがたくさんあるので、一つ、お食事でも」と呼びかけていました。
「山中漆器」についての解説は、高辻さんが担当。お椀やお皿、茶卓といった「丸物」と呼ばれる器を、ろくろを使って木材を挽き、創り上げる技術が日本一とされる「山中漆器」。関西でも一流デパートなどで取り扱われているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。今回の看板は、高辻さんがいつも以上に力を入れて制作した自信作。「芸人さんの名前の部分に金箔を使っている。ここに掲げられること自体が看板芸人の証で、皆さん一流の方ばかり。その名前がより光り輝くように作らせていただいた」と狙いを語っていました。
いよいよ看板をお披露目することに。ドラムロールの音とともに幕が落とされると、そこには絢爛豪華な看板がズラリ! 出席者たちは歓声を上げながら、しばしその美しさに見とれていました。三枝も「やはり金かかってるなあと(笑)。金箔ですからね。いいですね!」と絶賛していましたが、「でも、この後どうなるのか……」とポツリ。襲名後の看板について知りたがる三枝に、「ちゃんと考えております!」と浅越。なんと襲名より一足先に作られた「桂文枝」の看板も、同時にお披露目されることを明かしました。ぶんぶんボウルが運んできた「襲名後」の看板を前に、「浅越くん、なんか手が震えてきたよ」と三枝。さっそく自身で序幕し、「素晴らしい!」と感動の表情で眺めていました。さらに「1週間後、この看板が掲げられたら、三枝の看板はもらえるの?」との質問も。無事にOKを取り付け、「玄関で表札として使いたい」とご満悦でした。
この後の質疑応答で、「桂文枝」の看板を見た感想を聞かれた三枝は、「もう逃げられないな、いよいよこの名前になるのかな、と感慨深い」とコメント。1週間後の襲名披露公演ではネタ下ろしの創作落語を演じることになっており、「それも心配で心配で。ホントは今日、ここに出席せずにネタを繰りたかった(笑)」と現在の心境を語っていました。波と紅葉があしらわれたデザインについては、「紅葉が赤々と山中を燃やすように頑張れよ、ということ。波の絵柄は、荒波を超えていけという私へのメッセージだと受け止めている。大満足×25倍です!」と再び絶賛。喜びを爆発させていました。
本日より約3カ月間、なんばグランド花月のエントランスを彩る「山中漆器」の芸人看板。ご来場の際は、漫才、落語、新喜劇に加え、ぜひ看板も楽しみにお越しください!
【桂三枝】