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2012年8月25日 (土)

【ライブレポート】5upよしもとpresents Super 0crew Fes in Osaka

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 8月23日(木)、大阪・なんばHatchで、『5upよしもとpresents Super 0crew Fes in Osaka』が開催されました! このイベントは、5upよしもとのZEROメンバー、1stメンバーなどが出演する、大阪でひと夜かぎりの笑いの夏フェス。モンスターエンジン率いるチームホワイトと、ジャルジャル率いるチームブラックの2チームに分かれて、マジ歌あり、ダンスありの歌ネタ対決を繰り広げるというもの。

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 MCの銀シャリが両チームに意気込みを聞いてみると、チームホワイトのキャプテン、モンスターエンジン・西森は「練習に練習を重ねた、歌あり、ダンスあり、笑いなし……」と答え、「笑い、あるある!」と銀シャリ・橋本がさっそく突っ込んでいました。チームブラックのキャプテン、ジャルジャル・後藤は「仕上がってます! いい勝負になるはず」と期待が膨らむコメント。チームの勝敗は、お客さんひとりひとりの投票で決定します。さらに特別審査員として、FUNKY MONKEY BABYSやJUJUのプロデュースを手掛けるサウンドプロデューサー・田中隼人さんを迎え、優勝チームの中から田中隼人さんの目にとまったメンバーにMVPを贈呈。なんと歌手デビューできる可能性があるということで、メンバーらもますます力が入った様子。はたして、どんな対決が繰り広げられるのでしょうか?

 戦いの幕開けに、銀シャリ・鰻による開会宣言。「せっかくのお祭りなので、開会宣言を河内音頭に乗せて宣言します!」と意気込みます。鰻のもうひとつの名前、河内家上り丸として活動する鰻。歌詞もこの日のために作ってきたそうで、舞台には、ギター担当のアイロンヘッド・辻井、そして和太鼓を担当するバイク川崎バイクの姿も。しかし、和太鼓を舞台に運び入れる際に、和太鼓が台から転がり落ちるという予想不可能のハプニングが勃発! メンバー全員で和太鼓をセッティングし直し、河内音頭の節に乗せて開会宣言した鰻でしたが、ジャルジャル・後藤は「一発目から見方が難しい」と困惑顔でした。

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 いよいよ歌ネタバトルがスタート!! 1回戦のテーマは、「ダンス対決」。チームブラックは、藤崎マーケット・田崎とダンス最強メンバー7人が少女時代「GENIE」に乗せて、完ぺきなダンスをお披露目。しかし、少女時代風の衣装を身にまとったかまいたち・濱家に銀シャリ・橋本が「ミッツ・マングローブさんですよね?」と質問するなど、ビジュアルには相当無理があったようで……。

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 対するチームホワイトは、学天即・奥田率いる5人が、ももいろクローバーZ「行くぜっ! 怪盗少女」を熱唱。本家に負けない全力パフォーマンスで会場を沸かせました。しかしグリーンの衣装を身にまとったGAG少年楽団・宮戸に、銀シャリ・橋本は「カマキリみたい」。そしてパフォーマンス中、宮戸が「大阪、大好き!」と叫んだことに対し、「片思いやで」とモンスターエンジン・西森。突っ込まれまくったものの、初戦からハイレベルな戦いが繰り広げられました。

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 2回戦は「オリジナルソング対決」。チームホワイトは、SEAMO プロデュースでCDデビューを果たした5uppersが登場! モンスターエンジン・大林、かまいたち・山内、プラスマイナス・岩橋、トット・多田、にほんしゅ・あさやん、ブランチ・松木が「それぞれのストーリー」を歌い上げ、会場から大歓声が上がっていました。

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 チームブラックは、5uppersのライバルとして、ウーマンラッシュアワー、アインシュタイン・稲田、ななまがり・森下、シンクロック・吉田、おいでやす小田で5downersを結成。「それぞれのリアルストーリー」を熱唱しました。ななまがり・森下の恐ろしい風貌、シンクロック・吉田の棒読みはなはだしい歌声、アインシュタイン・稲田の悲しすぎるリアルストーリー、ウーマンラッシュアワー・村本の本当はいい人アピールなど、まさにリアルでダウナーな歌詞で会場をざわつかせていました。リーダーのジャルジャル・後藤は「すばらしい!」と大絶賛。本家を食う勢いを見せた5downersにモンスターエンジン・西森は「よくもフリに使ってくれたな!」と叫んでいました。

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 3回戦は「ものまね対決」。チームホワイトは、またしても登場の学天即・奥田が山崎まさよし、そしてバイク川崎バイクがシャ乱Q・つんくに扮し、「シングルベッド」をコラボ。「僕らの音楽」をオマージュしたつくりで、対談から歌へ。本当にそっくりなものまねを見せた学天即・奥田の山崎まさよしに対し、バイク川崎バイクの小さすぎるつんくは「こつんく」として、衝撃を与えていました。そして司会役で登場した土佐駒・長尾の、草なぎ剛のものまねが、意外なほど高いクオリティで注目を集めていました。

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 チームブラックは、キャプテン、ジャルジャル・福徳が森山直太郎「桜(独唱)」のものまね。プライベートでのカラオケで毎回披露しているそうですが、福徳が舞台でものまねをするという貴重な機会に会場は興奮。ピアノ伴奏者の役のものまねで銀シャリ・鰻も参戦し、しっとり聴かせてくれました。しかも「ご本人登場」のフリが!? 客席はざわつきましたが、ピアノ伴奏者のご本人登場の展開が。しかも、当然のことながらご本人ではありませんでした……。銀シャリ・橋本が「似てるけど、誰なんですか?」と謎をぶつけていました。

 4回戦は「LOVE SONG対決」。チームブラックは、スマイル・瀬戸が、今まで好きになった女性に必ず聞かせるという、ヒルクライムの「春夏秋冬」を熱唱。渾身の出来だったものの、モニターで映し出されたPV風のVTRに問題が。春も夏も秋も冬もすべて決め顔の瀬戸が登場、瀬戸の決め顔で「SETO」の文字を構成、瀬戸の決め顔のパチスロ風画面、モニターを埋め尽くさんばかりの、かなりの数の決め顔の瀬戸など、なにからなにまで瀬戸尽くしの仕上がりで、もはや大事故の様相。大きな物議を醸していました。

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 チームブラックは、天竺鼠・瀬下が登場。「結婚して子供が2人。そんな立場でないと伝えられない歌」として、福山雅治の「家族になろうよ」を熱唱。バックには、瀬下がお子さん2人と一緒に遊んで過ごすVTRが流れ、愛にあふれる仕上がりに。さらに瀬下のハートのこもった歌声に、お客さんたちはこの瞬間、瀬下の世界に吸い込まれたかのようでした。モンスターエンジン・大林も「めちゃくちゃよかった」と感動した様子でしたが、そこで際立つのがスマイル・瀬戸の仕上がり。瀬戸は“SETO”にスイッチが切り替わると人格が変わるらしく、いつまでも自分の世界に酔いしれていました。結果に響かなければよいのですが……。

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 5回戦は「なりきりキャラ対決」。チームブラックは、藤崎マーケット・田崎が「トイ・ストーリー」のバズ、スマイル・ウーイェイよしたかがE・Tになりきってチャレンジコーナーを展開。ドリフターズ世代には懐かしいヒゲダンスをオマージュした内容で、マシュマロキャッチなどに挑戦していましたが、途中、ウーイェイよしたかがE・Tの衣装を脱ぎ捨ててしまい、ただの茶色い生き物に変わっていました。

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 チーム・ホワイトでは武智軍団が登場! スーパーマラドーナ・武智、みわこたに・三輪、かまいたち・濱家、天竺鼠・瀬下と川原、モンスターエンジン・西森が、「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」のメロディに乗せて、コワモテの歌詞を披露。武智が「ひき肉にしてやんよ!」を発動させるなど見どころはたくさんありましたが、注目すべきは天竺鼠・川原の先端が二手に分かれているリーゼント。不思議なヘアスタイルに注目が集まっていました。

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 ここで、前半戦が終了。折り返し地点ということで、お客さんにどちらが優勢か、拍手で応えてもらうことに。この段階でチームホワイトが優勢のようで、チームブラックは、やはり瀬戸の“SETO”パフォーマンスが響いている様子……。感想を聞かれたチームホワイトのかまいたち・山内も「やっぱり瀬戸は分かってるな」と、波紋を呼んだスマイル・瀬戸のパフォーマンスを取り上げていました。
 続いてギャグ応援合戦がスタート。腕に覚えのあるギャガーたちがチアリーダー姿でギャグ対決を行いました。チームホワイトは、スーパーマラドーナ・田中、GAG少年楽団・坂本、クロスバー直撃・渡邊。そしてチームブラックは、ウーマンラッシュアワー・中川パラダイス、スマイル・ウーイェイよしたか、GAG少年楽団・福井が登場。田中が「スーピ、スーピ」、坂本は「言わんよ!」など、それぞれイチオシのギャグを披露しましたが、クロスバー直撃・渡邊だけが「デリシャス(デリシャスボンバー)」と、誰も聞き覚えのないギャグを発動し、すべての人をざわつかせていました。

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 ギャグ対決のあとは、5upよしもとでブレイク中のミラクル・スーパースターズが登場! ♯5、侍7という2つのユニットがパフォーマンスを見せました。

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 いよいよ後半戦に突入。6回戦は、しっぽりと聞かせる「バラード対決」。チームブラックは藤崎マーケットが登場。トキによるキーボード生演奏で、田崎が聴かせます。それも、「天下無敵のエクササイズ」をバラードで。「ライラライ」のフレーズが、あんなにバラードで映えるとはと唸らせる、見事な仕上がりでした。チームホワイトは、モンスターエンジン・西森とクロスバー直撃・前野。由紀さおり、安田祥子を彷彿とさせる姉妹ユニットで、見事な「いすゞのトラック」CMソング全編を熱唱。銀シャリ・鰻も「あんな歌やったんや! 名曲やん!」と感激した様子でした。

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 7回戦は「○○48対決」。大ブレイクのAKB48にあやかって、○○48を披露します。チームホワイトは、天竺鼠が中心になって作った「OZK48」。出演者全員が尾崎豊というつくりで、「十五の夜」を歌い上げました。

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 チームホワイトはジャルジャルが中心になって作った「RGB48」。ブランチ・松木が「ヒーロー」を熱唱するなか、ジャルジャルらがドラマ「スクールウォーズ」さながらのラグビーの練習を体当たりで行うという内容。「笑いどころがわからん」と、銀シャリ・橋本が困惑していました。

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 8回戦は「替え歌対決」。チームブラックはスマイル・ウーイェイよしたかがポルノグラフティ「アポロ」に乗せて、部屋が毒グモだらけといった内容の替え歌を熱唱、ハイクオリティな仕上がりにメンバー全員大絶賛! チームホワイトは、天竺鼠・川原が「寝ずに考えた」という「ドレミの歌」の替え歌を熱唱。歌詞もさることながら、音と光を使ったしつこいほどのパフォーマンスで、独特の川原ワールドを炸裂させ、会場を異様に盛り上げていました。

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 そしていよいよ最後の対決は「THE トリオ対決」。両チーム、選りすぐりのトリオが登場します。チームホワイトは、5upよしもとで抜群の人気を誇る3人によるユニット。対するチームブラックは、フレッシュな人気ピン芸人3人が激しいダンスに挑戦するといいますが……。チームホワイトいちおしの3人というのが、学天即・四条、ビーフケーキ・松尾、コマンダンテ・安田という、ホンワカ優しい面子によるPerfume「チョコレイト・ディスコ」。キュートに踊りきっていました。

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 そしてチームブラックが推薦する人気ピン芸人3人とは、斉藤紳士、ヒューマン中村、おいでやす小田。少年隊の「仮面舞踏会」に挑戦です。フレッシュかどうかはさておいて、斉藤紳士が側転をすれば、ヒューマン中村が「カモーン!」と足を高く上げるなど、激しいパフォーマンスで魅せました。

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 すべての対決が終わり、いよいよ審査に。入場時、お客さん全員に手渡されたQRコードで、チームホワイト、チームブラックどちらがよかったかを投票していただきます。投票中、「もし、最後にやりのこしたことがあれば!」と促す銀シャリ。そこで名乗りを上げたのが、応援合戦で登場したチームブラックのウーマンラッシュアワー・中川パラダイス、スマイル・ウーイェイよしたか、GAG少年楽団・福井。よしたかをたたくと音が出るという「ウーイェイ太鼓」を披露しました。
 集計の間は、チームブラック、チームホワイトの両チームのキャプテンによるスペシャルライブ! ジャルジャル・後藤、モンスターエンジン・大林のギター演奏による、カーペンターズ「イエスタディ・ワンスモア」がお披露目されました。しっとり歌い上げて……と思いきや、空気をつんざくような銃声が響き、後藤が壇上に倒れました!! それに驚いて思わず舞台そでから飛び出した銀シャリ・鰻もまさかの銃殺!? 予想不可能の悲劇的なシナリオに、銀シャリ・橋本は「怖くて出ていかれへんかったわ!」と震えていました。

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 舞台にサウンドプロデューサー・田中隼人さんを迎え、ついに結果発表!! 田中さんも「楽しく見させていただきました」と満足げ。そしてついにモニターに集計結果が映し出されます。結果、チームホワイト1092票、チームブラック786票で、チームホワイトが優勝! 

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 「LOVE SONG対決」でこの日、一番の物議を醸したスマイル・瀬戸がチームブラックだったこともあり、足を引っ張ったのはスマイル・瀬戸だったのでは、とつるし上げ。
 そして、田中隼人さんによるこの日のMVPを発表。名だたるアーティストを手がけてきた田中隼人さんの目に留まり、「一番キラキラしていた」と言わしめたのは……「オリジナルソング対決」で「それぞれのストーリー」を熱唱した5uppersのトット・多田!! プラスマイナス・岩橋は「オレも歌ってたのに!!」と悔しそう。そして銀シャリ・鰻も「ガチやん!!」とトット・多田の実力を実感していた様子でした。そしてトット・多田は、相方の桑原のボイスパーカッションに乗せて「ひとえに応援してくれた皆さんのおかげです」と感激のご挨拶。

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 優勝を飾ったチームホワイトのキャプテン、モンスターエンジン・西森は「うちは、瀬戸がいなかったから勝てた」、そしてチームブラックのキャプテン、ジャルジャル・後藤は「えらいモンスター(スマイル・瀬戸のこと)を抱えてしもた」と、最後の最後まで物議を醸したスマイル・瀬戸。「なんか言いたいことありますか?」と銀シャリ・橋本にマイクを傾けられたものの、多くは語らない斜に構える“SETO”をエンディングまでブレなく守り続けていました。
 まさにお祭り騒ぎの3時間、夏の終わりを最高のフェスしめた5upメンバーでした!

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