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2012年9月 1日 (土)

【ライブレポート】キングオブコント2012準決勝(2日目)

8月30、31日の両日にわたって赤坂BLITZにて行われた『キングオブコント2012』準決勝。そのうち、8月31日(金)には35組が出場。平日にもかかわらず、会場は立ち見が出るほどの盛況ぶりで、注目度の高さをうかがわせました。

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あべこうじがMCを務める中、まず登場したのはダブルブッキング、インパルス、GAG少年楽団、シャカ、ザ・プラン9、ロッチ。

インパルスは、悪魔がとりついた少女を助けるべく堤下が現れるというネタ。もちろん、悪魔に憑かれた少女を演じるのは板倉。声音を使い分けていきますが…。

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GAG少年楽団は、男友だちでマックを食べるという設定。設定の中にも、らしさが出るのがコントの面白さでもあります。

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ザ・プラン9は、探偵が犯人を指摘するというシーンが、ひとつのドラマの撮影であるという芝居の入れ子構造。4人いるからこその、人間関係の絡み合いが描かれました。

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キングオブコントは過去2回決勝進出しているロッチ。結婚式にやってきた二人の男友だち。中岡の怪演を、コカドが巧みにナビゲートしていきます。

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続いてはシンボルタワー、ツィンテル、銀シャリ、トップリード、ZEN、タイムマシーン3号。

漫才師というイメージが強いかもしれない銀シャリ。鰻が「僕にください!」と、お父さんのもとに現れますが、実はそれが娘さんではなく奥さんだったという導入。以降、橋本の小気味よく後を引くツッコミが連発されていきます。

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こちらは決勝進出経験者のトップリード。セットや服装は一切凝らず、シチュエーションの異なるコントを連発していく構成。そしてそれが繋がっていく…という映画のような流れに、観客からは笑いとともにどよめきが起こりました。

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続く6組は、がっつきたいか、恋愛小説家、ななめ45℃、天竺鼠、ピテカントロプス、我が家。

恋愛小説家は、年齢確認のための身分証明書を持ってないがために、おじいちゃんが理不尽に襲われる内容。おじいちゃんがなんとも愛おしく見えてくるのが、演技力の妙です。

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天竺鼠も、トップリードと同じように3つのシチュエーションが連続で展開。まさかの、繋がらないというアクロバットさが彼ららしさ。笑わせつつ戸惑わせる、独自の世界感がたまりません。

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続く5組。しゃもじ、うしろシティ、ビーフケーキ、犬の心、ザブングルです。

うしろシティは、目立ちたい転校生が、そうでもない転校生に遭遇。しかし、目立つたくない転校生の否応なく目立つ要素が明かされ…というドタバタ。笑いが後半にいくにつれ増幅していく感覚が印象的でした。

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こちらも同じく、高校生のシチュエーションで挑んだザブングル。邪険に扱う友だちに対し、ムエタイを修行を経て、復しゅうに燃えるというストーリー。演技力の高さでグイグイと引っ張っていきました。

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次の5組は、バイきんぐ、かまいたち、エネルギー、水玉れっぷう隊、エレキコミック。

かまいたちは濱家だけが出演し、基本山内は音声のみ。最後にしれっと現れるという変化球。

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変化球といえば「なぜか引っ越してきた人がいきなりリモコンを借りにきた」という設定で見せたのが、水玉れっぷう隊。くせになる雰囲気です。

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こちらは決勝を経験しているエレキコミック。なぜかオナラ推しという、まさかのネタチョイスに、そのあと登場したあべこうじは思わず「面白いなあ。でも、あの人たち勝つ気ないよね(笑)」。

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残りは9組。スパローズ、ニッチェ、ザ・ゴールデンゴールデン、鬼ヶ島、ジャルジャルです。

スパローズは、漫才でもおなじみ、クズたらんとする人々のコント。芸歴に裏打ちされた(?)説得力が抜群でした。

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スパローズと好対照なのが、ジャルジャル。福徳演じるタイからやってきた、著名な数学者の意味不明な講義で、後藤大いに困惑。訳のわからなさを独自に開げていく、これまたらしさ溢れる展開でした。

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そして最後の4組。ジグザグジギー、インスタントジョンソン、カナリア、TKOです。

カナリアは、安達の言語感覚を生かし、ボン演じる富豪を変態チックな言葉で悦ばせようとするネタ。両者とも、キャラが板に付きすぎです。

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そしてこの日の準決勝、トリのTKO。お嫁さんが用事でいない夜、という設定の中、木下演じる義父が、なぜか娘婿の木本に迫っていきます。起こり得なさそうな物語を、ありそうに持っていく演技力と構成がさすがでした。

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以上、ちょっと駆け足でのレポートになってしまいましたが、総勢35組。約3時間にわたる準決勝はこうして幕を閉じました。このすぐ1時間後にはなんと、決勝進出者の発表と、進出者の会見が行われたのですが…その模様はこちらのニュース(http://news.yoshimoto.co.jp/2012/08/20122219-214d.html)をご覧になってください!

●『キングオブコント2012』公式サイト
http://www.king-of-conte.com/