いよいよ初日を迎える『吉本百年物語』9月公演! 黒谷友香、兵動大樹らキャストが会見
吉本興業では、創業100周年プロジェクトの一環として、今年4月から、月替わり12本のお芝居でその歴史を綴る『吉本百年物語』を、大阪・なんばグランド花月で上演しています。9月9日(日)に幕開けとなる9月公演「焼け跡、青春手帖」では、戦後まもない昭和25年の大阪が舞台に。ひとり吉本に残った花菱アチャコが漫才を超える何かを模索し、引退した名女優・浪花千栄子との出会いを経て、伝説のラジオドラマ『アチャコの青春手帖』を世に送り出すまでを描きます。初日を翌日に控えた9月8日(土)、黒谷友香さん、兵動大樹、ぼんちおさむ、長原成樹、西川かの子が会見を行い、意気込みを語りました。
浪花千栄子を演じる黒谷さんは「『とうとう来たな』ということで、盛り上がって頑張っている最中です」と引き締まった表情。さらに「DVDを見たり、本を読ませていただいたりもしたが、この舞台のなかでは、私なりの浪花さんを演じられたら」と、千栄子役にかける思いを語りました。アチャコ役の兵動は「早いこと稽古が終わったらええのになと思っていたが、いざ明日となると、もうちょっと稽古したかったなという気持ちも」とポツリ。そんなキャストたちの緊張をほぐすべく(?)、元気よくギャグで盛り上げたのは林正之助役のおさむです。勢いあまってストーリーを細部まで紹介しそうになる一幕もありましたが、「舞台で描かれるラジオドラマは、現在の上方演芸界の土台となったもの。それをこのふたり(黒谷さんと兵動)が演じますので、どうぞよろしく」と、最後はしっかりPRしていました。
後に社長となる八田竹男を演じる長原は、「役作りに役立てろ」とおさむから情報を授けられたものの、教えてもらえたのはたったひとつ、「肉吸いの『ちとせ』の先代の同級生や、と」。「その情報だけを聞いて頑張っております!」と笑わせた長原でしたが、おさむからは「やっぱりその情報が生きてるで!」と自信たっぷりに太鼓判を押されていました。「父と母、祖母からよく聞いていた時代のお話だったので、ご縁を感じた」と語ったのは、千栄子を陰で支えるタケ役のかの子。「少し笑っていただける場面も任せていただいたので、明日の初日は汗をダラダラ流しながら頑張っていると思います」と、自らの見せ場を明かしていました。
劇中では実際にラジオドラマを演じる黒谷さんと兵動。兵動によると、黒谷さんは、実際に当時の番組を担当していたBKのスタッフから『浪花さんそのもの』と絶賛されたそう。一方の兵動については「もうちょっと勉強せえとのことで……」。ちなみに演出家の湊裕美子からは、つい先日、満面の笑みで「三合目に来たな」と言われたとか。「嘘でも『六合目』ぐらい言ってほしかった」と肩を落としつつも、「これからどんどん上がっていきます」と気合を入れ直していました。また、芝居のなかにギャグを入れていくのか、ときかれたおさむは、「一応、やらないことにしている。『一応』と書いておいてください。もしやったらすいません!」と思わせぶりな回答をして、周囲からツッこまれていました。
キャストの熱演はもちろん、戦後の焼け跡から力強く復興していく大阪の“息吹”も見どころの9月公演。期間中には公演100日目を迎え、当日は観劇された皆さんに素敵なプレゼントをお贈りする予定です。ぜひお誘い合わせのうえ、足をお運びください!
吉本百年物語 9月公演「焼け跡、青春手帖」
脚本:長川千佳子
演出:湊裕美子
出演:黒谷友香、兵動大樹、ぼんちおさむ、高川裕也、松澤一之、へびいちご、西川かの子ほか
公演日:9月9日(日)~9月30日(日)※9月12・13・17・19・21・23日を除く
開演時間:平日・土曜・祝日19:00(開場18:30)/日曜16:00(開場15:30)
会場:なんばグランド花月
料金:全席指定 1階席6000円 2階席5000円
※チケット好評発売中!
お問い合わせ:チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル ☎0570-036-912(10:00~19:00)
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