ロンブー亮が「40歳になったからこそやってみたいことがある」と自らが座長を務める『田村亮一座 第五回公演』について意気込みを語る!
9月20日(木)から23日(日)まで、東京・俳優座劇場にて『田村亮一座 第五回公演「大きなグミの木の下で」』が開催されます。
2007年12月の旗揚げ以降、ガレッジセール・川田やバッファロー吾郎、タカアンドトシなどを招いて笑いとお芝居を融合させた公演を行って来た田村亮一座。約2年のときを経て開催する今回は、亮一座が脚本を担当。演出に井上晃一さん(c-block)、ゲストにチュートリアルを迎え、さらにパワーアップした舞台をお届けする予定です。
現在、稽古まっただ中の田村亮一座の稽古場へ出向き、座長の田村亮(ロンドンブーツ1号2号)に、今回の作品について話を訊きました。
――約2年ぶりを行おうと思ったきっかけは?
「いろいろ心境の変化があったというか。自分が40歳になったというのもあって、何か動いていきたいなと思ったんですよね。それで、今までと少し変えたかたちで、田村亮一座をやってみたいなと思ったんです。脚本は作家さんと演出家の井上さんと僕。他の人の意見も聞きながらつくっていきました」
――40歳=節目みたいなところもあったんですか?
「そうですね。40歳ってオッサンじゃないですか。自分が若いときに“オッサンやなぁ”と思っていた年齢の僕がやるからこそ馬鹿馬鹿しいというのもあるやろうし、オッサンになった今やからこそチャレンジしてみたいっていうところもあって。今まで通りでもよかったのかなという思いもあったんですけど、今回は変えたいという気持ちが強かったんですよね。だから、田村亮一座として新しい風が吹いたらいいなと思いながら、今、稽古しているところです」
――亮さんにとってのチャレンジ。具体的に挙げるとしたら?
「脚本もそうやし、演出を井上さんに頼んだのも僕です。井上さんは10年以上前に一度、仕事をしていて。その後、『ザ・ベストハウス123』でも一緒になって(プライベートで)飲んだりもしていたんです。で、いろんな話を聞くなかで“僕らとは違う部分を持っているな”と感じたからこそ、田村亮一座の新しい一面を引き出してくれるんじゃないかなと思ってお願いしたんです。それに、僕らで全部つくると、おさむさんのつくったものの縮小版になりそうやなっていうのもあって、今までとは違う人のセンスをお借りしたかったというのもありました」
――以前、鈴木おさむさんが作・演出をされていたときは笑いの要素がかなり強かったようですが、今回はいかがですか?
「お笑いの要素ももちろん入ってます。ただ、今回は芝居の要素をより強くしようという感じがありますね。チラシには“恋と友情と笑いとサスペンス”って書いてありますけど、こういう要素を盛り込んだ物語をどこまで芝居で引っ張れるのかに挑戦してます。まぁ、ここに書いてるすべてを盛り込めてるかどうかはわからないですけど(笑)、真剣なお芝居と笑いのバランスを楽しんでいただけたらいいなと思ってます」
――今回のゲストであるチュートリアルも、亮さんが選ばれたんですか?
「そうですね。ふたりともめっちゃ忙しいのにがんばってくれてるから、僕のプレッシャーが余計に大きくなってます。気ぃ使わんでいい(カラテカの)入江とかBコースに、大きな役をやってもらえばよかったかなと思うくらい(笑)。……いや、そんなことはないですけど、ふたりのおかげで僕も座長らしく、よりがんばらないといけないなっと強く思えてます。忙しくて魅力的な人に出てもらうわけやからな!って、自分を発奮させてます」
――モデルの宮本りえさん、女優の魚谷佳苗さん、俳優の山崎樹範さんも参加されていますね。
「そうですね。女性陣は、深夜稽古に付き合ってくれる方を探すのが大変でした(笑)。普通、芝居の稽古って夜中にやらないんですって」
――あ、そうなんですか。
「うん。俳優さん達はちゃんと昼間に時間を取って稽古するらしいですよ。でも、僕らは日中仕事してから、夜中に稽古するでしょう? で、朝までしょうもない話をしてる……。俺らの仕事って、端からみればおかしいんでしょうね(笑)。山崎さんは男性なのでどういうふうにいればいいかわかってくれてるみたいですけど、女性陣は朝方、遠い目をしてるときがあります(笑)」
――亮さんとしても、40歳で深夜稽古は正直キツいんじゃないですか?
「(笑)キツいですね。だけど、意外と楽しいです。芸人が夜中に集まって眠たくなったらしょうもないことを話す……こういう機会はあんまりないことなんでね」
――個人的な印象ですが、田村亮一座を立ち上げた2007年末くらいから、大喜利ライブに出られたりだとか、舞台自体のお仕事が増えたように感じています。そのあたりで、何か心境に変化みたいなものがあったのかなと思ったんですが、いかがですか?
「どうやろう? でも、誘われた仕事をなるべく断らないようにしようとは思うようになりましたね。何が起こるかわからへんし、空いてるんやったらやってみようかなって。で、舞台をやることによって、後輩との交流が増えたのはよかったと思います。あと、舞台に出ると自分の見られ方がわかるというか。いつも出てるわけじゃないんでそんなに敏感にっていうことじゃないんですけど、時々確認できるのはいいことですね。この前もニブンノゴ!のリーダー(宮地)に呼ばれて、初めて神保町花月に出ましたからね(笑)」
――神保町花月といえば、若手芸人がお芝居を行っている劇場。今作もお芝居の要素が強いということですが、今後、演技のお仕事もやってみたいっていう気持ちはあるんでしょうか? そうならば、ぜひマスコミの皆さんにもたくさん観に来ていただいて……。
「やめろ! やめろ!(笑)」
――(笑)。
「やめろっていうのもおかしいけど(笑)。手探りですけど、やりたいことをやるためにがんばってるだけですから!」
――わかりました。それにしてもポスター、すごくカッコいいですよね! “何かが起こりそう”という期待感を持ってしまいます。
「そう! その期待感をどう裏切るのか、どう乗り越えるのかが課題です。確実に、何かは起こります。そういう予感はしてますが、これも賭けなので超ドキドキです。とはいえ、最初は今まで以上に緊張してたんですけど、本番が近づいて来た今は“やるしかないな”って思えてきたから(精神的には)楽ですけどね」
――腹をくくりましたか。
「そうですね。けど、2日前くらいにまたテンパり出すはず。で、気分が悪いまま本番を迎える予定です(笑)」
――その分、終わったあとの達成感も大きそうですね。
「きっと感じることになるんでしょうけど、千秋楽のあとに『ロンドンハーツ』の収録があるから打ち上げができないんですよ。まぁ、収録終わってから飲みに行くことになるとは思いますけど」
――じゃあ、舞台の高揚感を持ったまま収録へ向かうことになると(笑)。
「そうですね。やから収録中にめっちゃ喋るかもしれないです、珍しく。もし僕が喋ってる回が放送されることがあれば、“田村亮一座のあとに収録したヤツや”と思ってください。……いや、ほんまにそうなったら淳に怒られそうやな、“いっつも喋れや!”って(笑)」
インタビュー後には、チュートリアルとともに稽古を始めた亮。テレビでの亮は常にニコニコと笑顔を浮かべ、ほんわかしたイメージですが、演出の井上さんと入念に確認したいシーンについて話し合い、座長らしくキビキビと稽古をまとめていきます。
自らも歩きながらセリフを何度もつぶやく亮。チュートリアルふたりのシーンでは、台本を見ながら立ち位置を確認。「福ちゃん、セリフが多くて申し訳ないけど」と声をかけながら、本番へ向けて自らも芝居を深めていました。
40歳を迎えた亮にとって、新しいチャレンジとなる『田村亮一座 第五回公演「大きなグミの木の下で』。ぜひ劇場に足を運んでください!
●公演情報
田村亮一座 第五回公演
「大きなグミの木の下で」
公演日 2012年9月20日(木)〜23日(日)
開場18:30/開演19:00(23日のみ開場13:30/開演14:00)
場所 俳優座劇場
チケット 前売4,200円/当日4,500円(税込・全席指定)
Pコード(チケットよしもと&チケットぴあ共通)
公式ブログ http://tamura-ryo.laff.jp/
お問い合わせ チケットよしもと:0570-036-912
※予約専用ダイヤル・オペレーター 0570-041-356
自動音声 0570-041-489
演出 井上晃一(c-block)
作 亮一座
座長 田村亮(ロンドンブーツ1号2号)
スペシャルゲスト チュートリアル
出演 宮本りえ/魚谷佳苗、金成公信(ギンナナ)/山崎樹範、椿鬼奴
マンボウやしろ、入江慎也(カラテカ)、パンチ浜崎(ザ・パンチ)
※宮本りえ/魚谷佳苗、金成公信(ギンナナ)/山崎樹範はWキャスト
※出演者は変更になる可能性がございます
その場合は公式ブログにてご連絡させていただきます
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