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2012年10月 2日 (火)

『吉本百年物語』10月公演に主演の内場勝則、千原せいじを直撃インタビュー!

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「吉本新喜劇」の礎を築いた花紀京と岡八郎の、知られざる青春時代を描く『吉本百年物語』10月公演「これで誕生!吉本新喜劇」。生い立ちも性格も正反対の天才喜劇役者を、内場勝則と千原せいじが演じます。今回が初の顔合わせとなる主演ふたりは、人々の記憶にしっかりと刻み込まれた伝説の芸人を、いったいどう演じるのか? 初日を前に、独占インタビューをお届けします!

――まずは、出演の話があったときのお気持ちを聞かせてください。

内場「絶対無理やわ、と。歴史上の人物をやるなら別ですけど、まだ皆さんの記憶にもしっかり残っている方を演じるわけですから。すごく難しいし、役作りといってもみんな知っている。『ちゃうぞ』と言われたらアウトなんで」

せいじ「ホントにね、そこが難しい。僕は内場さんとは全く違って、責任があることをしたくないとか、そういう理由でしたけど(笑)」

――内場さんにとっては、ご自身のホームグラウンドである吉本新喜劇がテーマとなります。

内場「自分が中に入り込んでるだけに、そのバックステージの部分を演じるというのは、やりにくいというか、複雑な気持ちです」

せいじ「僕からしたら、台本を読んで、この方々がおられたから今の諸先輩方もおられ、さらには自分も存在するんだな、というのが改めてわかった気がしましたよ。吉本興業の、ちょうど第二部の始まりみたいなもんじゃないですか。ホンマのところは、自分が演じるんじゃなくて、誰かが演じてるのを見たかったなあ」

――内場さんは、花紀京さんと一緒に舞台に立った経験もおありですが……。

内場「花紀さんは完璧な職人ですね。独特の“間”を持ってはる。あれはマネできません。“間”というのは持って生まれたものなので、練習しても無理なんですよ。だから花紀さんから何かを盗もうと思ったことは一度もないですね」

――普段はどんな方だったんですか?

内場「いやあ、最初は怖かったです(笑)。テレビで見てたら面白いところしか映らないので、普段の顔を怖く感じるのは当たり前なんですけどね。話してみると普通の方でした。そのうち、冗談も言い合うようになったりして、それが舞台でのアドリブにつながることもありました」

――せいじさんは、岡八郎さんと会われたことは?

せいじ「それが、一度もお会いしたことがないんですよ。とにかく全然知らないので、諸先輩方に教えていただいたことや、演出家の方の指示を、なるべく忠実にこなすようにしたらええかな、と。あと、ホンマにおふたりとも20代のときの話なので、厳密にちゃんと知ってる人ももうおられないはずでしょ。せやから、勝手にやったらええわ、俺がこうやと思ったんやもん、ということで(笑)」

内場「確かに、それはある。僕かって有名になられてからしか知らんし、その前のことはまあええか、と。師匠には悪いけど、内場勝則の花紀京を作らせてもらうしかないです。ちなみに岡さんは物静かな方で、いつも楽屋で本読んではったよ。舞台以外で、ほとんど声聞いたことなかったもん」

せいじ「ギャグのイメージが強いから、それは意外!」

内場「台本読んだときは、あんまり見たくなかったなコレ、とも思ったなあ。偉大な存在になられてからしか知らんから、普通の人間みたいな、たとえば悩んでる姿とかは見たくなかった。夢は夢で置いておいてほしかったですよ(笑)。まるで、映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で、過去に戻って父親の恋愛を見ているような気恥かしさがありますね」

せいじ「へえ~! それは実際に花紀さんを知っている内場さんだからこそ感じることでしょうね! 僕は逆に、どんな人も同じやねんな、と思いましたよ。芸ごとや、自己プロデュースに関する悩みとかね。まだ地下鉄が通ってなかった昔も、リニアモーターカーが走るような未来も、芸人は、たぶん同じようなことで悩むんやろな、と。だから、自分にも重なる部分もあるんです」

――では最後に、今回の舞台ではここに注目してほしい!という見どころを教えてください!

内場「新喜劇の人間としては、『今の新喜劇があるのはこういう時代をふまえてきたからだ』ということを知ってもらって、また新たになんばグランド花月に足を運んでいただけたらうれしい。若い方は知らないことばかりでしょうし、知っている人には懐かしいはず。見終わった後は、新喜劇を見る目が、ちょっと変わるかもしれませんよ」

せいじ「この時代に、このふたりがいなければ、今の吉本興業は、また違ったものになっていたでしょうしね。そのあたりを見てもらえたら。あと、戦後、日本経済がグングン伸びていく時代が描かれるので、若い人は『日本にこんな頃があったんや』とびっくりするかも」

内場「大阪が一番元気やったときやからね。すべてに勢いがある、そんな時代の青春群像劇です。ぜひ見に来てください!」

吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語
10月公演『これで誕生!吉本新喜劇』

公演期間:10月7日(日)~31日(水)※10月11・12・13・18・19・23・25日は休演
会場:なんばグランド花月
開演時間:平日・土曜・祝日19:00(18:30開場)、日曜16:00(15:30開場)
料金:1階席6000円、2階席5000円(全席指定)
出演:内場勝則、千原せいじ、小西美帆、金山一彦、荒谷清水、久野雅弘、おかけんた、おかゆうた、平田敦子、武内由紀子、中野公美子、渡辺吾郎、末成由美、島田一の介/笑福亭松之助

※チケット発売中!
チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル ☎0570-036-912(10:00~19:00)
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/

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