「人生で最も過酷な一週間になる」ワッキー、40歳でサハラ砂漠マラソンに挑戦!!
この度、なんとワッキーが過酷なレースとして世界的に知られる『サハラ砂漠マラソン』に挑戦することを決意！ 都内の吉本興業で会見を開いて、心境や意気込みを語りました。
ワッキーが今回チャレンジする『サハラ砂漠マラソン』は、2010年のTIME誌「世界の過酷レース・トップ10」に選ばれたほどのマラソン。参加者は、エジプトの砂漠を７日間かけ、計250kmあまりを走破します。水とテントは大会側が用意するものの、必要な食料や食料、寝袋はバックパックに詰め、自ら運搬。そんな状況下で、１～４日目までは一日に40kmあまり、５～６日目には80㎞のコースを走り、合計タイムで順位が決定されます。なお昨年は、153人が参加し、123人が完走しました。
ということでまずはワッキーからの一言。やや緊張の面持ちです。
「今月の25日、くしくも僕のひとり息子の誕生日に日本を出発し、『サハラ砂漠マラソン』に挑むことになりました。話をいただいて、やると決意したのは、１ヵ月半くらい前。自分の中でとても大きなチャレンジで、間に合うかという不安もあったんですが、９月１日からトレーニングを行っています。なんとか万全の態勢で臨めたらなと思っています」。
以下は記者たちとのやりとりです。
――過去に長い距離に走られた経験はあるんですか？
「09年に東京マラソンに出て、完走はしたんですが、実はマラソンがキライだったんですよね（笑）。なので東京マラソンが人生初のフルマラソン。しかも、芸人の一緒に走るというような企画だったんで、タイムも５時間オーバー。“いちおう走った”レベルですよね」
――それでも今回やってみようと思われたのはなぜ？
「40歳になったんですけど、なにかこう節目節目とかって考えるじゃないですか。そんな時にこの話を、NHKからいただいたんで、いい機会なのかなと。自分の普段やっているカラダを使うことと、まったく遠いことではないですからね。ただ、鍛えているとはいえ、走る用じゃないので、気持ち的には本当『チャレンジしてみよう！』って感じです。だからもし、この話が38歳のときとかにきてたら『そんなのできないです！』と断ったかもしれない」
――オリンピックに触発された部分はありますか？
「ああ…でも、ワールドカップのなでしこジャパンとか、オリンピックの選手の方の活躍に背中を押された部分は、思い返すとあるかもしれないです。僕もう、ワールドカップでは大泣きしたり、オリンピックはめちゃめちゃ見てましたからね。そんな中、スポーツって本当に人に感動やパワーを与えるんだな、というのは痛感していた。それで、澤ちゃんとかは友達なんですけど、身近にいる人がこんなに感動を与えるのか、という驚きもありましたし。間違いなく刺激は受けたと思います」
――トレーニングの状況はいかがですか？
「初日、とりあえず１時間止まらずに走ってみるところからはじめて、その距離を伸ばしていっている感じですね。それと同時に、決定的にサハラ砂漠マラソンが普通と違う部分、荷物を背負って走る訓練をしています。リュックに重りを入れて、走ったり歩いたり。その重さも現在は18kgになってますかね。本番は10kgちょっとになると思うんですけど、それが軽く感じられるくらいにしていくと。でも、まだ砂地に対応するトレーニングは行ってないのと、重りを背負ってアスファルトの上を走っているのも18kmくらいなんですよ。だからちょっと不安はまだある感じですよね」
――間寛平さんも同じようなレースに過去、参加されていますが。
「いや、寛平さんと比較されちゃうと（笑）。僕の場合は本当、完走することが目標。なので、寛平さんにお話を聞きに行ったりもまだしてないんですよ。それに行っても『アヘアヘ』しか言ってくれなさそうでしょ（笑）」
――ご家族をはじめ、周囲の人々の反応はどうですか？
「今回、初めて嫁に仕事について相談しました。決める段階で『どう思う？』と。そしたら『大丈夫なの？』が第一声。カラダのことや費用など、いろんな意味で心配になったようですね。だから想いを熱く語って、説得したような形です。それとは別に、芸人で一番最初に相談したのは庄司。そしたら『いいんじゃないですか。ワッキーさんらしいですよ』と。すごく勇気をもらいましたね」
――ヒデさんは？
「完全にひとごとなのか『絶対いいでしょ。やるしかない』とノリノリでした（笑）。ただ、僕がもし完走できて帰ってきたときに、面白くなくなってたらどうしようとは心配してました。頬がこけて、しかも真っ黒で、眼だけギラギラしてたら…それは僕も怖いですけどね（笑）。でもトレーニングしてるときに思ったですけど、けっこう走りながら考えられるんですよね。だからギャグを量産できたらいいですけどねえ。芸人としてパワーアップして帰ってきたいなと！」
――ちなみに、髪型は決意の表れですか？
「まあ、40歳になって、前髪を下ろしてパッツンにしているスタイルが、厳しい感じになってきたなと。なにかと薄々思いまして（笑）。それでいい機会と坊主にしてみたんですが…不思議なもので、僕の頭のハゲ方が面白いんですよ。『EXILEみたいにして、カッコつけてるの？』とか言われることもあるんですけど、わざとじゃなくて、ナチュラルにラインが入ってるんですよ（笑）」
――ほかに現在、準備は？
「実は、体力づくりよりもある意味で重要なのが、道具選びだったりするんですよね。マラソンなんですけど、トレッキングの要素もあるので、自分に合う靴、食事、リュック、それらをしっかり選ばないといけない。とにかく、ささいなことでリタイアするなんてことにならないように。っていうか、リタイアだけは絶対やっちゃいけないなと思いますよね。芸人としても。だったら、遭難して遊牧民になった、という結末の方がどれだけいいか（笑）。よくケガをするんで、ケガも怖いですけど、ケガはむしろするものとして、想定して考えています」
――では最後に、意気込みのほどを。
「自分の人生の中で、一番過酷な一週間になると思います。でも、市立船橋のサッカー部の監督にかつて『限界は自分で決めるな』と言われたので、メンタルでは決して負けずに、足を引きずりながらでも、前に進もうと思っています。そしてそんな姿を、ひとり息子に見せたいなと。諦めないことを伝えられたらと思います。ま、まだ小さいんでわからないかもしれないですけどね。でもゴールすることが、誕生日プレゼントになれば」
≪サハラ砂漠マラソン2012レース日程≫
10／25 日本からエジプトに出国
10／26 エジプト・カイロに出場選手集合
10／27 ８時～12時 選手受付・健康診断、持ち物チェックなど
13時 カイロから砂漠のキャンプへ移動、キャンプ泊
10／28 ７時 ステージ１スタート 37.4kmコース
10／29 ７時 ステージ２スタート 41.6kmコース
10／30 ７時 ステージ３スタート 42.6kmコース
10／31 ７時 ステージ４スタート 40.4kmコース
11／１～２ ７時 ステージ５スタート 86.4kmコース ※この日で順位確定
11／３ 10～12時 ギザのピラミッドに向けてウィニングラン
19時 閉会式
11／４ 出場選手、スタッフ撤収
【ペナルティ】【ワッキー】
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