公開まで一ヶ月! ゴリ、映画『ワーキング・ホリデー』の魅力を大いに語る!!
11月17日(土)より全国でロードショー公開される話題の映画『ワーキング・ホリデー』。公開まで1ヶ月ということで、同作に“おかまのジャスミン”として出演した、ガレッジセール・ゴリの特別インタビューをお届けします!
映画『ワーキング・ホリデー』は、元ヤンでホストの大和(AKIRA)と、突然彼の前に現れた息子の進(林遼威)の共同生活を描く中で、“絆”について問いかけるハートウォーミングな作品です。その中でゴリは、いつも大和を厳しくも温かい目で見守るホストクラブのオーナー、おかまのジャスミンを演じています。女装についての話から、物語について、さらにはAKIRAさんや林遼威くんの印象も…存分に語ってもらいました。
――今回はおかま役ということで、女装するのは久しぶりですか?
「うん、久しぶりでしたね。たぶんゴリエちゃん以来かも。だから6年ぶり、とか?」
――やっぱりそうでしたか。
「だから、ストッキング履いたりとか、ブラ付けたり、口紅塗ったり…ってやってて、なんか懐かしかったですね(笑)。ただゴリエちゃんって、ものすごく顔をイジるんですよ。ある意味やりすぎなくらいだったんですけど、今回僕が演じたジャスミンは、そこまで濃い化粧じゃないんですよね。男が半分くらい残ってるおかまだから…生々しい(笑)」
――そんな自分の女装姿、ご自身ではどういう風に見えているものなのでしょう。
「ゴリエちゃんはね、ものすごく派手な格好で、かわいく見せようと衣装もメイクも頑張るでしょう? キャラもぷバカなブリっこみたいなキャラクターだったんで、自分で言うのもなんなんですけど、バカ過ぎてかわいく見える感じだった(笑)。それが今度のジャスミンに関してはね…なんというか、かわいそうに見えました。心は女なのに、見た目はごつごつした男に生まれちゃって。哀愁を感じるんですよね」
――でもだからというか、物語をつかさどる重要な役回りも、説得力がありました。
「普通、おかま役って基本的にお笑い系に走りがちなのが多いんですけど、今回は真面目な立ち位置。面白いことひとつも言わないし、後半ちょっと感動すらさせてしまうじゃないですか。しかもジャスミンがいないと、物語がそもそも動なかったりしますからね。そういう意味では僕自身、こんなにインパクトあるけどシリアスな役というのが初めてなんで、演じてて少し不安になりましたよね。『説得力を持って伝わるだろうか?』と。ただ、今年40歳を迎えた僕の人生は放り込んだつもりですし、やり切ったという感覚はすごくありました」
――ちなみに演技している最中は、心境的には“女性”なんでしょうか?
「そうですね。これは監督とも話をしたんですけど、ジャスミンは大和のことが大好きなんですよね。でも結ばれないのはわかってるし、自分の気持ちを大和に伝えたところで、彼には重いものを手渡すことになってしまう。だから我慢して、でもなんでも協力してあげる。ということで僕、撮影中は大和のことが本当に好きでした(笑)。彼の、バカさえも一生懸命やるというダメさの奥の優しさを『私が一番わかってるんだわ』って。なんならもう、今すぐにでも抱きしめてほしいってくらいの気持ちですよ。気持ちわるいかもしれませんけどね(笑)」
――いえいえ(笑)。そんな大和を演じた、AKIRAさんの印象はいかがでしたか。
「ある意味、大和とも通じますが、誰からも愛される人間なんだなと思いましたね。撮影以外のところでも気を張っていて、スタッフや演者とも低姿勢で会話しますし、イヤな顔せずずっと笑顔。人がついていく風格を備えている方だなと感じました。たとえば、2月の一番寒い夜に、屋上での撮影があったんですが、そこで彼はTシャツ一枚に薄いジャージを羽織っただけなんですよ。震えて耐えられないくらいの状況の中、でも彼は自分がストーブの前に立つと場所を取っちゃうと思って、休憩中もストーブには入らず、端っこでずっとポケットに手を突っ込んで我慢していた。僕、それを見て『高倉健か!』とツッコミたくなりましたよ(笑)」
――(笑)。一方の遼威くんは?
「遼威くんはほんとうにもう…ご両親が許してくれるなら、今日からでも僕の息子にしたい! それぐらいかわいい子供でした。僕のくだらない話も目をキラキラさせながら聞くし、ちょと笑わせると5分くらい腹を抱えて笑い転げてくれましたからね(笑)。なので撮影中は、彼の笑顔が僕のカンフル剤みたいになってましたよね。ただ彼もいざカメラが回ると、本当にプロ。屋上の撮影では、僕の膝の上で寝てる演技を、やっぱり文句を言わずにずっとしてました。僕には震えてるのが太ももから伝わってくるんですけど、端から見れば眠っているようにしか見えない。役者としてスゴイなと思いましたね」
――最後に、ゴリさんが思うこの映画の魅力とは、なんでしょう?
「悪い人が一人も出てこない、どこまでも温かい映画ってところですかね。ま、悪人“顔”ということでは一人、ほんこんさんがいますけどね(笑)。でも、ほんこんさんは大和が勤めることになる宅配会社の所長役なんですけど、これがまたいいんですよ。すごくいそうな感じ、というかね。ほんこんさんの優しい面が、よく出ているんじゃないかと思います。…って、ほんこんさんの話になっちゃった(笑)」
――(笑)。
「でも本当、這い上がろうするヤツがいて、そいつのために援助を惜しまない仲間がいる、って話はやっぱりいいですよ。僕も今までいろんな作品に出させてもらいましたが、そういう物語は人の心を動かすんだなと、改めて感じましたね。観れば自分も頑張ろうと思うし、もっと周りの人の力になりたくなって、だからもっと人に優しくしようと思う。そんな作品になっています。最近もニュースでは暗い話題が多いですけど、お互いがお互いを支え合って、愛し合って、協力し合っていくことの大切さが、この映画には描かれていますから。多くの人に観てほしいなと思います」
●作品情報
『ワーキング・ホリデー』
11月17日(土)、全国ロードショー
出演:AKIRA 林遼威 綾野剛 逢沢りな 西野亮廣(キングコング) 忽那汐里(友情出演) 近江谷太郎 ちすん 永田彬 ほんこん ゴリ(ガレッジセール)
原作:坂木司『ワーキング・ホリデー』(文春文庫)
監督:岡本浩一
配給:(株)よしもとクリエイティブ・エージェンシー
YouTube: EXILE AKIRA主演「ワーキング・ホリデー」予告編
オフィシャルHP http://wh-movie.com/
公式ブログ http://wh-movie.laff.jp/
公式twitter @wh_movie_2012
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