【ライブレポート】漫才ワークショップ最終回
10月29日(月)、埼玉県・北本市栄小学校にて『漫才ワークショップ』が開催されました。
こちらは、埼玉県北本市と弊社による『あなたの街に“住みます”プロジェクト』の「きたもと×よしもとプロジェクト」の一環として行なわれているもので、自治体の教育機関への参加としては、なんと全国初の試み。
同月15日に行なわれた『漫才鑑賞会』にはパンクブーブーが駆けつけ、漫才を披露。その後、構成作家・金井夏生さんと天狗が、5〜6年生を対象に『漫才ワークショップ』を開講しました。
1回目ではコンビ決定後、コンビ名とネタの導入部分を考え、2回目ではセブンbyセブンもやって来て、お笑いの基礎である“三段オチ”を使った漫才のネタをそれぞれ考えました。
さて、最終回となる今回は、「漫才発表会」。まずは6年生の授業から始まります。
講師を務めるのは、もちろん金井さん。子どもたちとはすっかり打ち解けた様子の天狗とセブンbyセブン。2組が現れると、みんな笑顔を見せます。
前回までは割と大人しかった6年生ですが、今日は元気いっぱい。金井さんの「皆さん、漫才はできていますか?」という問いかけにも、「は〜い!」と大きな声で返事します。ここから各自でネタの練習をスタート。前回、どうしてもやりたくないと頑なだった女の子も笑顔を見せながら、セブンbyセブン・宮平、そして相方の女の子と一緒にネタをつくっていきます。
5分ほど経ったところで、いよいよ発表会がスタート!
金井さんからは「マイクの前には、ふたり離れすぎずに立つこと、大きい声で発表すること、発表は勇気がいることなので見ている人は盛り上げて楽しい雰囲気をつくりましょう」とアドバイスがおくられます。
トップバッターに自ら挙手したのは、前回も漫才を披露した男の子コンビ。もう一度やりたいと今回も積極的に漫才を披露し、仲間を勇気づけます。
3組目が終わったあたりから、全員が積極的に。今回のネタづくりはある程度、フォーマットに添って行なわれたのですが、中にはツッコミに自分なりの言葉を加えたり、ネタごとアレンジしてくるコンビも。唯一のトリオに関しては、ツッコミのひとりがフリップでツッコむという斬新な手法を見せていました。
1回目でつくった自己紹介の部分も、特技がその場でできる子はやってみせます。サッカーが得意な子はリフティングを、絵が得意な子は即席イラストを、体操が得意な子は側転を披露。なかには「手で葉っぱをまっ二つにします」という変わった特技で、芸人たちを驚かせた男の子もいました。
本日欠席した生徒に替わって、女の子と“ザ・メガネーズ”というコンビを組んだのは、天狗・川田。“手を使わずに大福を食べる”という芸を披露し、隣りで見ていた相方の女の子が引いてしまうという一幕もありましたが、無事やり遂げることができました。
宮平と一緒にネタづくりを進めていた女の子コンビ。結局、人前に出たくないと最後まで言い続けた女の子には客席のいちばん前に座ってもらって、宮平と相方の女の子だけで発表することになったのですが、ここで宮平の策が光ります。
隣りにいる女の子と掛け合いながらも、「○○ちゃんはどう?」と話を振って前に座った女の子にも相づちを打ってもらうことで、トリオ漫才を完成。ふたりになんとか楽しんでもらいたいと、逆境を逆手に取ったアイデアの光る漫才で大きな笑いを生み出しました。
結果、優勝者はツッコミに大幅なアレンジを加え、個性を出していた女の子コンビに決定!
金井さんは「人前で何かすることは、とても勇気がいることです。もちろん小さい頃から得意な人もいると思いますが、得意な人は人前で何度も挑戦するから慣れます。でも、不得意な人はずっとやらないから、苦手になってしまうと思うんですよね。要は経験することが大事。これを機会として、皆さんには人前で発表することへ積極的に挑戦してほしいと思います」と、子どもたちへメッセージをおくりました。
最後に、子どもたちからお礼として、金井さんと芸人たちへコンビごとの寄せ書きのプレゼントが。これには、芸人たちもかなり嬉しそうにしていました。
続いて行なわれたのは、5年生の授業。こちらは全組ネタができていたこともあって、すぐ練習に取りかかります。
トップバッターの女の子コンビから、自己流にアレンジした斬新な漫才を見せる5年生。特技の披露はあまりなかったものの、ネタにアレンジを加えているコンビが多く見られます。中には緊張のあまり、ネタを忘れてしまうコンビもいましたが、全員、笑顔でネタを披露しました。
結局、優勝者はトップバッターながら堂々と自己流の漫才を披露した女の子コンビに! ふたりは「恥ずかしかった」と語りながらも、「でも、優勝できてうれしかった」と満面の笑みを見せていました。
5年生からも寄せ書きを受け取った金井さんと芸人たち。
お礼にと、川田がお馴染みの“手を使わないで大福を食べる”芸を披露。笑っていた子どもたちでしたが、その大福を差し出された瞬間に悲鳴をあげながら、瞬時に逃げていきます。ランチパックで挑戦したあとも然り。
3回のワークショップですっかり打ち解けたようで、子どもたちは授業が終わってからも芸人の側を離れようとしません。川田が先ほどのランチパックを差し出すと、先ほどより大きな声をあげて逃げていったり、玉城の大きなお腹をつつくなど、積極的に交流していました。
【セブンbyセブン】【天狗】