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2012年12月 6日 (木)

『吉本百年物語』12月公演に出演の石田靖に直撃インタビュー!

月替わり12本のお芝居で吉本興業の歴史を綴る『吉本百年物語』。第9弾となる12月公演「日本全国、テレビで遊ぼ」では、笑いがテレビの世界へと大きくひろがっ進出した1970年代を舞台に、横山やすし・西川きよし、桂三枝らおなじみのビッグスターらが奮闘する姿を描きます。石田靖が演じるのは、テレビ局のプロデューサー・小林役。次々と現れる若き才能を受け止めては羽ばたかせていく“裏方”のキーマンです。

Ishida

――オファーがあった時のお気持ちから教えてください。

石田 一瞬「おーっ」と思ったんですけど、芸人さんの役ではないので、プレッシャーは少なかったですね。プロデューサーとして“見守る”立場ですから。僕、12年前から『やすしきよしの夏休み』(関西テレビ)というロケ番組で、(西川)きよし師匠と共演させていただいてるんです。きよし師匠って本当に天然で、ちょっと変で、番組では僕らからすごくツッコまれてるんですけど(笑)。そばでいろんなお話を聞かせていただいているからこそ、そんなきよし師匠が、あの時代をどう生きてこられたのか、個人的にもすごく興味がありました。台本に描かれていることが、どこまで本当なのか、公演後、うかがってみたいですね。

――石田さんが演じるのはプロデューサーですが、どんな人物像を思い描いておられますか?

石田 この時代の芸人さんたちのパワーはものすごかったと思うんです。それをきっちり受け止めて、視聴者に向けて発信する……そのためには、人間としての芯の強さが必要だったはず。いやあ、しんどい仕事やったでしょうね(笑)。

――劇中に登場する『ヤングおー!おー!』など、当時のテレビ番組は記憶に残っていますか?

石田 まだ5歳ぐらいだったので、はっきりとは覚えていません。だからこそ、今回の舞台を通じてその当時の番組や、裏側のあれこれを体験できるのも楽しみなんです。考えてみれば、今のテレビの元になった企画ばかりでしょ。当時のアイデアが、形を変えて今も息づいているんやから、ほんとにすごいですよ。

――普段の新喜劇とは、また違うお芝居のスタイルになりそうですね。

石田 まず稽古量が違いますね(笑)。でも、普段はご一緒できない役者さんとかと、いろいろ絡めるチャンスなので、それは楽しみ。あと、新喜劇みたいに暴れるわけではなく、抑え気味の演技になると思うので、皆さん、消化不良を起こさないようにしてください(笑)。

――物語の中でとくにフィーチャーされるのが「やすきよ」。ご自身は新喜劇で活動されてきましたが、舞台で描かれる“コンビ愛”がうらやましく思えることもあるのでは?

石田 新喜劇では、チームワークでものを作るということを教えていただいたので、その中で誰と絡んだらどう面白くなるかをずっと考えてきました。僕にとっての(山田)花子とかは、ある意味コンビみたいなもんですよね。でも、漫才師さんはそれがずーっと続く。うらやましくもあるし、大変やろうなという気持ちもありますね(笑)。ただ、やっぱりマイク1本を前に、ふたりで出ていってしゃべるというのはすごい。落語家さんももちろんすごいです。言ってみればチームスポーツと個人スポーツの違いみたいなもので、それぞれの面白さ、楽しさがあるんでしょうね。

――では、共演の皆さんについて聞かせてください。

石田 (きよし役の西川)忠志くんとは映画『風、スローダウン』で共演していて、当時、東京の家に泊まりに行ったこともありましたね。彼はもう、きよし師匠そのもの! 他の誰ができるねん、という感じですよね。(ヘレン役の)瀬戸カトリーヌちゃんも、お母さんが新喜劇の女優さんだったという縁がある。(横山やすし役の)矢野(勝也)くんは、やすし師匠の大ファンで生き方も意識してるし……完璧な3人、パーフェクトやと思います。もし僕がキャスティングを担当してても、やっぱり彼らを選びますよ!

――最後に、石田さんが思う今回の舞台の一番の見どころは?

石田 やはり、「やすきよ」という大スターの裏側がのぞけるということかな。上り詰めたと思ったらどん底まで落とされて、それでもまた這い上がっていく……西川家のパワーですかね?(笑) これまで番組で絡んだり、ロケ中にいろいろお話しさせていただいてはいますが、そこでは見たことのないきよし師匠の素顔を知ることになるのかもしれません。そして、きよし師匠がなぜあんなに強くてパワフルなのかもわかるはずです。今も芸人たちが憧れてやまない伝説の漫才師の生き様、葛藤なんかがいっぱい詰まっていて、しかも「家族の物語」の物語でもある。12月は年末で忙しい時期だと思いますが、ぜひ見に来てほっこりしてほしいですね。

吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語
12月公演『日本全国、テレビで遊ぼ』

公演期間:12月7日(金)~29日(土)※12月10・14・17・22・24日は休演
会場:なんばグランド花月
開演時間:平日・土曜19:00(18:30開場)、日曜16:00(15:30開場)
料金:1階席6000円、2階席5000円(全席指定)
出演:西川忠志、瀬戸カトリーヌ、矢野勝也(矢野・兵動)、なだぎ武、RIKIYA、高橋智(へびいちご)、島川学(へびいちご)、中山功太、飯島順子、丹羽貞仁、久保慶太、是近敦之、つぼみ/レツゴー長作/石田靖 ほか

※チケット発売中!
チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル ☎0570-036-912(10:00~19:00)
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/

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