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2012年12月13日 (木)

DVD『キングオブコント2012』12月19発売! 王者バイきんぐ、ロングインタビュー!!

ついに12月19日(水)、優勝賞金1000万を目指してコント師が繰り広げた頂上決戦『キングオブコント2012』のDVDが発売に! そこで、決勝戦出場8組中6組が初進出というフレッシュな顔ぶれになった激戦を、史上最高得点で制したバイきんぐにインタビューを敢行。結成16年、魂の雄たけびで笑いのグルーヴを巻き起こすコンビは今、果たして何を思うのか。キングとしての自覚から、バイトの処遇について、そして『キングオブコント』という大会への思い…思いの丈を存分に語っていただきました!

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(左)小峠英二、(右)西村瑞樹

――まずはあらためまして『キングオブコント2012』、優勝おめでとうごいざます!
バイきんぐ「ありがとうございます!」

――今日はここ、吉本興業東京本部で「よしもとニュースセンター」の取材なわけですが。
バイきんぐ「いやあ、ありがたいですね」
西村「(大声で)どうも、キングオブコントのチャンピオンでございます!」
小峠「違う違う、声が載るわけじゃないから(笑)」
西村「あ、そうか。音声だと思って気合い入っちゃったよ(笑)」

――載るのは文字です(笑)。
小峠「でも僕らは“元よしもと”芸人なわけですけど、それがこうして公式のメディアに載るというのはうれしいですね。光栄です」
西村「それにヘンな思いがあるわけではなく、よしもとの人って、元いた僕らにも壁を作らないから、みなさんよくしてくれるんですよ。ルミネ(the よしもと)、∞ホールに呼んでいただいたり、こないだはNGKにも出させていただきましたからね。むちゃくちゃ感謝してます」
小峠「僕らは大阪NSC17期生で、そこでコンビを結成したんですけどね。NGKに立ったのなんて、若手のお試しコーナー的なので2分くらい立って以来、14年ぶりとかでした。そんな“聖地”に、辞めた人間を呼んでくれるなんて、すごいなと思いましたものね」

――今もこうして、チャンピオンとして吉本でインタビューを受けているという。
小峠「ね。ヘンな感じですね」

――本題に入りたいと思いますが『キングオブコント2012』、見た人が軒並み「感動した」と言っていたのが印象的な大会でした。
小峠「たしかに、それは不思議でしたよね。僕も終わった後にたくさんメールをいただいたんですけど、『面白かった』と一緒にほとんどが『感動した』って。僕ら、感動させるためにお笑いやってるわけじゃないんで、自分たち自身びっくりしつつ、うれしい思いもありましたね」

――優勝直後は「実感が湧かない」とおっしゃってましたけど、いつくらいに実感が?
西村「うーん…優勝した次の日からすぐ、いろんな番組に出させていただいて。最初はけっこう、わけわかんないのが続いてました。でもふとした合間に『あ、こうやって忙しくしるのは優勝したおかげなんだな』って。そんな実感の仕方でした」
小峠「僕の場合は、録画した僕らが出ている番組を家で見ていたときです。僕らが映っている画面に『2012年、キングオブコント優勝』っていうテロップが出ていて『ああ、優勝したんやな、やっぱり』って思ったのを覚えてます」

――失礼なことをお聞きするようですが、結成して16年売れてなかったわけですよね。
小峠「いや、本当ですから、気にしないでください」
西村「全然失礼じゃないですよ(笑)」

――それが、決勝前のインタビューでは「今年は絶対優勝する!」と力強くおっしゃっていた。その自信というか、手ごたえみたいなものはどこから来たのでしょう?
小峠「優勝への自信が芽生えたのは本当、大会がはじまる少し前くらいですね。もちろん、今まで芸人を続けてきたわけですから、コントが好きな思いとともに自分たちが面白いって気持ちもあったんですけど。昨年、準決勝に出たあたりから、徐々に周囲の受け止め方も変わってきたように思ってました」

――次に、いまお話に出た、お二人のコントへの思いをお聞かせください。やはり『キングオブコント』という存在は大きかったんですか?
西村「めちゃめちゃ大きいですね。毎年目標にしてましたから」
小峠「最初に大会が立ち上がったときのことは今でも覚えてます。それまで、全国的な賞レースという意味では『M-1』しかなかったんですよね。その時、漫才をやってる人のことがすごくうらやましかったんです。そこに全力を注げる場があることがね。それが次に『R-1』が出来て、ピン芸人のこともうらやましくなって(笑)。それがいよいよできるって聞いたときは、相当うれしかったですね。もう『これに賭けよう』って」
西村「『キングオブコント』という明確な目標がなかったら、僕らどうなってたかわからない。ひょっとしたら解散してたかもしれない」
小峠「あと、今でもはっきり覚えているのが、第一回目のエントリー用紙をもらった瞬間ですね。芸歴に制限なし、ってのを見たときはめっちゃうれしかったですね。『わあ、出られるんだ!』って。見るまでは、こわかったですからね」

――過去の大会の中で、印象に残ってる場面などはありますか?
小峠「僕は、第一回目のロバートの『トゥトゥトゥサークル』のネタがすごく面白かったなって(笑)。芸人の審査員としてあの場にいたんですけど、衝撃的に面白かった」
西村「僕は、バッファロー吾郎さんが好きで、あの場にいてすごく感動したのを覚えてます」
小峠「やっぱり間近で見た戦いは印象が強いですよね」

――なるほど。で、そんな大会で晴れて優勝したわけですが、それまでのバイトは現在?
小峠「行けてないですよね」

――それはよかったですね。
西村「そうですね。ただ籍は置いてますけどね」

――え!? だってあれほど「辞めたい辞めたい」と…。
小峠「言いました。でも、オレのところも西村のところも、あんまり辞めるとか辞めないとかの境をはっきりしなくていいところなんですよ」
西村「行かなくてもクビにならないんですよね」
小峠「シフトが自由なんで。だから『辞める』って言う必要がなので、このままで行こうかなって」
西村「ひょっとしたらバイトのつながりで、芸人としての仕事もあるかもしれないですし。籍くらい置いといた方がいいのかなって」
小峠「だから逆に今『辞める』って言いにくいんですよ。それをわざわざ言うのって、どんだけ天狗になっているんだってことじゃないですか」
西村「それはすごくわかる」
小峠「獲った直後の勢いで言えばよかったんでしょうけどね」

――でも優勝してから、挨拶には行かなかったんですか?
バイきんぐ「それは行きましたね」

――じゃあ、そのタイミングですよね、まさに。
西村「そんなに辞めさせたいんですか?(笑)」

――いや、すごく「本当辞めたい」とおっしゃってたんで…。
小峠「たしかにそれはそうです。本当辞めたかったんです。害虫駆除のバイトは深夜でキツイし、芸人としてなんと無駄な時間を過ごしてるんだと思ってましたから」
西村「コールセンター勤務の僕にしても、思いは似たようなものです」

――で、挨拶の際はどんな感じだったんですか?
小峠「みなさんから花束をもらって『おめでとう』と」

――寿退社の流れですよね、まさに。
小峠「はい。それで『どうするんだ、今後』と言われて…」

――はいはい。
小峠「『とりあえず籍だけは置いておきます』と」

――言ったんですか!?(笑)
小峠「言っちゃいました。あのね…バイト辞めるって言いにくいことなんですよ! あなたはもう、その感覚を忘れてるかもしれないですけどね!」

――よくわかりますけど、『キングオブコント』で優勝したら言えると思います。
西村「だからもう、とにかくムリなんですって! 僕らには(笑)」
小峠「形式上、二足のわらじを履き続けるんです!(笑)」

――すいません、出過ぎたことを申し上げちゃいまして…(笑)。
バイきんぐ「いえいえ、こちらこそ(笑)」

――で、大会本編のことにまた戻りますが、当日の緊張具合はどうでしたか?
小峠「いい感じでほぐれて舞台に上がれました」
西村「こいつ、直前にシャワー浴びてましたから(笑)」
小峠「僕、好きなんですよ、お風呂。本編でも言ってましたけど、朝6時までバイトして、家でお風呂に入ったんですけど、局に来たらシャワーがあった。じゃあ浴びようかと。なので、なんならちょっとさっぱりしちゃってたという(笑)」
西村「こいつがこんな風だったので、緊張しいの僕もリラックスできました」

――なるほど。力を出しきれた影にはシャワーがあったと(笑)。
小峠「そうですね。でも言うたらあの舞台って、人生で一番緊張する舞台なはずなんですよ。それがそんなに緊張せずいけちゃったもので、あれ以降、すごく緊張することがなくなったんですよね」
西村「そういうことでは、いろんな意味でお世話になった大会です(笑)」

――オンエアされた大会の本編は見ました?
西村「僕は見ました」
小峠「僕、実はまだ見てないんですよ。なのでDVDが出るのが楽しみで」

――小峠さん自身が(笑)。西村さんの感想は? 史上最高点だったわけですが。
西村「うーん…ネタ順が最後でよかったなと。いや、よく考えるととんでもないですけど、やってるときはまったく意識してないですから」
小峠「たしかに、今後も抜かれたくないなと思いますけど、みなさんに喜んでいただいてよかったなという方が大きいですね」

――なおDVDの特典映像には、歴代キングが集った番組『キングの晩餐会』のディレクターズカット版が収録されます。
小峠「この収録は、めっちゃめちゃうれしかったですね」
西村「このメンバーの中に自分たちが混じれるのか、っていう」
小峠「みなさん大好きで尊敬しているコント師ですからね」

――では、そんなお二人にとっての『キングオブコント』とは?
小峠「“すべてを注げた場所”ですね」

――おお。では西村さん。
西村「うーん、それを出されたらもう…ないですね!」
小峠「わはははは!」

――ない」って言えるのが西村さんらしいというか、スゴイですよね(笑)。
西村「いやあ、それを出されたらねえ(笑)。えっと……(小声で)“きっかけ”かな?」
小峠「今度はいくらなんでも弱すぎる!(笑)」
西村「とにかく、まあ、すばらしい大会なんですよ!」
小峠「それはもうみんな知ってるけどな!(笑)」
――どうも今日はお忙しい中、ありがとうございました!

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【プロフィール】
バイきんぐ 小峠英二:76年生まれ、福岡県出身。西村瑞樹:77年生まれ、広島県出身。96年にコンビ結成。SMA NEET Project所属。現在『伊集院光のばらえてぃーばんぐみ』( 東・名・阪 ネット6)、USTREAM番組『ヒライセイイチ60プン-バイきんぐのオレたち爆笑族/ピカピカ家族-』(http://www.ustream.tv/channel/ヒライセイイチ60プン)にレギュラー出演中のほか、バラエティ番組に多数出演。12月26日には初の単独DVD『King』もリリースする。

●DVD情報
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『キングオブコント2012』
12月19日(水)発売
価格:3990円/製品番号:YRBN9048586
http://store.shopping.yahoo.co.jp/yoshimoto-shop/yrbn9048586.html
★よしもとネットショップYahoo!店+よしもとテレビ通り+TBSishop限定先着特典★
・ファイナリスト8組のビジュアルを使用した「キングオブコント2012」特製ステッカーシート
★抽選で2名様に≪決勝出演者全員のサイン入り告知ポスター≫プレゼント!!

≪収録内容≫
[DISC.1](142分)
・キングオブコント2012決勝戦
[DISC.2](87分)
【キングオブコント2012ドキュメント】
8組中6組が決勝初進出。完全実力勝負を勝ち抜いたファイナリストたちの緊張の舞台裏に完全密着!
【優勝記念特別番組「キングの晩餐会」ディレクターズカット】
キングオブコント歴代王者を緊急招集し、キングの裏側を大暴露!
そして、優勝決定の直後から168時間、王者バイきんぐに完全密着!
スターへ駆け上がる軌跡を追った…!

●DVD情報
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『バイきんぐ「King」』
12月26日(水)発売
価格:3000円/製品番号:ANSB-55116
発売元:株式会社ContentsLeague
販売元: アニプレックス
※芸歴16年の活動の中からベストネタを収録した初DVD!

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