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2013年1月 4日 (金)

【ライブレポート】赤紙太郎〜うねり餅

2012年12月31日(月)、東京・シアターモリエールにて『赤紙太郎〜うねり餅』が開催されました。

こちらは、野性爆弾が行なっている恒例のカウントダウンライブ。神保町花月、ヨシモト∞ホールなど、さまざまな会場で開かれてきた“知る人ぞ知るコア”な年末の風物詩的イベントなのです。

のっけから、野爆ワールド全開! どんな演目よりも先に、本日のラインナップをオチごと全て発表。「あわてんぼうのサンタクロース」(タイトルからして季節外れなのですが……)に関しては、「昨年と同じだよ〜」というナレーションまで流れます。

野性爆弾のイベントではお馴染み、作家・くらやんによる奇怪なダンス披露&ディッキーのVTRが流れたあと、いよいよ登場した野性爆弾。川島の「20分間、苦痛やったろ?」という開口一番に、会場には笑い声が響きました。
ロッシーは「こんなにたくさん集まってくれて、うれしいですね」とお客さんへ感謝するも、「ホンマにここ来たいって思うてました?」と疑う川島。「ライセンスのカウントダウンライブ(ルミネで開催)行きたかったんでしょ?」 ライセンスのお客さんと根こそぎ入れ替えたいわぁ〜」と毒づくも、お客さんは終始、笑顔です。

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ここで本日の出演者である大山英雄、ハリガネロック・大上、2丁拳銃、Bコース、ガリットチュウ、POISON GIRL BAND、B.H.M.が登場。

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「2012年の思い出は?」と川島から訊ねられたのは、このイベントでトリオ解散となったBコース。「僕ら、あと2時間で解散ですよ」と言うタケトに、川島は「マジか!」と大げさに驚きます。
その後、「しまった、絡まった、はずしてもらえますぅ?」「悲しいような、淋しいような……結局わかんない!」などギャグを連発するBコースに、「60円あげる」と言い出す川島。「ハブ20円、タケト40円、ナベ0円」と振り分け、「今日の客はほとんどBコースを観に来てる」とモチベーションを高めます。ですが、Bコースが目を閉じた状態でお客さんアンケートを取った結果、「Bコースを観に来た」と手を挙げたのは、川島曰く「11人」でした……。

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最初のコーナーは、「ジョニーのサンバカーニバル」。道場を経営するジョニーこと川島とその弟子ことガリットチュウ・福島のもとへ、「門下生として入れてほしい」と訊ねてきた2丁拳銃とBコース。
ですが、福島の腹に書いてある文字(本当は書いてない)を「読め」とムチャ振りしたり、「襲われたときの対処法を教えてあげる」と言いつつ、パソコンでいちいち調べるふりをしたり。海と空での対処法を教えると言いつつジョニー次第の破天荒な展開に、出演者は戸惑いを隠せない様子でした。

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「あわてんぼうのサンタクロース」は最初の説明どおり、昨年同様の展開。ロッシー、Bコース、ガリットチュウ、POISON GIRL BAND、大山英雄演じる教会に預けられている子どものところへ、サンタクロースが登場。
ロボットの妻が用意した手づくりのプレゼントをゴミ箱に捨ててしまった子どもたちに、サンタクロースは怒り心頭! 復讐へと執念を燃やすサンタクロースは、真夜中、寝ている子どもたちを襲いにやってくるのです。

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戦慄のなか、行なわれたのは大喜利対決。
みんなが子どもっぽい衣装を着ているなか、なぜか一人だけロングカーディガンを羽織っていたのは大山英雄。「なんで子ども服着てないねん!」とツッコむ川島に、「こういう子どもや!」と返します。ほかの出演者が答えるときは、川島が大喜利のお題を読むのですが、大山の番になると「自分で読め」とばかりに、お題の書いたフリップを渡す川島。さらに、大山がお題を読んだあとに答えを発表すると、「よかった、絡まんで」と冷静につぶやきます。
「大喜利もダメ、絡みもダメ。いったい何ができるん?」と辛辣な指摘を浴びせると、「(いいところを)引き出してよ!」と大きな声で訴えた大山でしたが、川島は「……っていうのもダメ」と冷めた口調であっさり交わしてしまいました。

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最後のコーナー「ニューイヤーソングを作ろう!」。川島から「オープニングおらんかったやろ?」とツッコまれたのは、ハリガネロック・ユウキロック。「予定調和なところに、俺はいかん! 今日は何すんねん」とけんか腰に返したのが気に入らなかったのか、川島は「お前を殺すんじゃい!」と絶叫。お馴染みとも言うべき彼らの毒々しい舌戦にも、お客さんはやはり笑顔です。

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毎年恒例のコーナーにも関わらず、ニューイヤーソングは完成した試しがありません。今年は時間があまりなかったこともあって、川島からのある質問への4人の答えをそのまま歌詞にすることに。ですが、大上曰く「今年は(曲の)テンポが早すぎる」ということもあって、録音もままならぬまま、カウントダウンに突入しました。

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全員集合したまではよかったのですが、年が明けた瞬間、舞台の両端から杉の木らしきものが出現。杉花粉が降ってくるという突拍子もない幕開けに、静まる客席。ヘルメットをかぶせられた出演者も誰ひとり、言葉を発しないという異様な状況に、川島ひとりだけが高らかに笑い始めます。

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「とりあえず、お客さんに謝りましょう」と言われるも開き直る川島(この展開も、毎年恒例です)は、「修士さん、俺の代わりに謝ってくれ!」と、2丁拳銃・修士にお願い。「年明け一発目の土下座……」(ロッシー)「やらんでええ!」(ユウキロック)などさまざまな声が飛び交いましたが、結局、今年も修士の土下座でなんとか事なきを得ました。

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Bコースは、川島から「16年間お疲れさん」と労いの言葉をかけられつつ、なぜか段ボールに入れられ、ビックリ箱的なことをやらされる始末。もちろん「ハッピーニューイヤー!」的なことも、まったくやりません。

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年始からぐだぐだな内容に、「どうすんねん。お客さんはお金払って観に来てるんですよ?」とツッコむ修士でしたが、川島は「払ってないです」と、飄々と即答。失礼な発言にも爆笑してくれる温かいお客さんに助けられ、笑いいっぱいのまま、イベントは終了となりました。

野性爆弾に送られ、それぞれが舞台袖にはけていくなか、ひとり残された大山。「今年もよろしく頼むぜよ〜! また来てください! カモン!」と福山雅治さんのモノマネをしながら、微妙な空気のなか、淋しく去っていきました。

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【野性爆弾】【大山英雄】【ハリガネロック】【2丁拳銃】【ガリットチュウ】【Bコース】【POISON GIRL BAND】

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